ソーシャルプロダクツ・アワード2015 大賞および特別賞が決...

ソーシャルプロダクツ・アワード2015  大賞および特別賞が決定! 大賞は「ベン&ジェリーズ アイスクリーム」が受賞

一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(東京都中央区、会長:江口 泰広)は、デザインや機能などの「商品性」のみならず、環境や人・社会への配慮である「社会性」も兼ね備えた商品・サービスを表彰する『ソーシャルプロダクツ・アワード2015』を開催し、合計24点の優れた商品にソーシャルプロダクツ賞を授与しました。
今回は、その24商品の中から、特に優れたソーシャルプロダクツとして大賞および特別賞を決定しましたので発表いたします。

ベン&ジェリーズ アイスクリーム
ベン&ジェリーズ アイスクリーム

◆大賞
(全受賞対象の中で商品性・社会性の面から最も優れていると評価されたものに授与されます)

商品名:ベン&ジェリーズ アイスクリーム(アイスクリーム)
企業名:ベン&ジェリーズ(東京都)

<概要>
Ben & Jerry's(ベン&ジェリーズ)は1978年にアメリカで創業し、現在世界35か国で展開しているプレミアムアイスクリームのブランド。2012年4月に日本1号店をオープンし、現在4店舗展開。関東においては一般流通でミニカップ6種を販売。ビジネスには、得た利益を社会に還元する責任がある、という信念のもと、製品の原料調達から販売に至るまで「価値主導のビジネス」を行い、各展開国で平和なアクティビズムを実施しています。


◆特別賞
「優秀賞」、「生活者審査員賞」、「各種特別賞」、「奨励賞」の4種類があります。

1) 優秀賞
(全受賞対象の中で商品性・社会性の面から大賞に次いで優れているものに授与されます)

商品名:楽膳椀(食器)
団体名:合同会社楽膳(福島県)

<概要>
「楽膳椀」はおしりのような形のお椀。底部のカットに指を掛けて持ちます。誰でも簡単に、美しい仕草でお椀を持つことができます。「所作の美しさ」と持ちやすさを同時に叶えるデザインです。福島県の会津塗職人、障がい者支援のNPO、デザイナーが一緒に作るユニバーサルデザイン食器です。障がいを持つ方達に使いやすさの検証をしてもらいながら商品化されました。素材を漆器とすることで樹脂製では得られない豊かな食体験も提案しています。


2) 生活者審査員賞
(全受賞対象の中で生活者審査員から最も高い評価を得たものに授与されます)

商品名:オーラルピース(口腔ケア用品)
団体名:株式会社トライフ(神奈川県)

<概要>
最先端の乳酸菌バイオテクノロジー研究をもとに九州大学等と開発。口腔内のトラブル原因菌を瞬時に殺菌し、飲込んでも安全な世界初のオーガニック口腔ケア製品。製品の革新性だけでなく、国内版BOPビジネスとして、障害者施設を通じて地域の高齢者に販売する等、障害者の仕事創出や社会参加も実現。人や地球にやさしい製品として、高齢者の健康寿命の延伸と介護費用の削減を推進するほか、障害者の経済的自立の実現に挑戦しています。


3) 特別賞「インパクト」
(全受賞対象の中で、特に評価すべき社会的影響力「インパクト」を持っているものに授与されます)

商品名:ORGABITS AKI プリントTシャツ(Tシャツ)
団体名:豊島株式会社(愛知県)

<概要>
オーガビッツは、日本の綿花の約6割を扱う豊島株式会社が推進し、日本で最も多くのアパレルブランドが参加しているオーガニックコットン普及プロジェクト。オーガニックコットンは栽培に手間がかかりコストが高くなりますが、普及拡大を第一に考えた逆転の発想は100%にこだわらないこと。「オーガニックコットン100%の商品を1人が使うよりも、オーガニックコットン10%の商品を千人、1万人に使って欲しい」がコンセプト。


4) 特別賞「アイディア」
(全受賞対象の中で、特に評価すべき「アイディア」を持っているものに授与されます)

商品名:ペーパーミラクルズ(アクセサリー)
団体名:ミラクルズ トラスト(東京都)

<概要>
経済的・社会的に弱い立場の女性たちが尊厳と自信を取り戻し、社会へ復帰することを支援するエシカルビジネスとしてパキスタンで誕生。丹念に作られたペーパービーズは、素材の紙をそのままに、素敵な風合いを醸し出すアクセサリーへと生まれ変わっていきます。要らなくなった紙から、カラフルなビーズへ。行き場をなくした存在から、希望を女性へ。ペーパーミラクルズはそうした変革の「奇跡」を生みだす活動・商品です。


5) 特別賞「東北復興」
(全対象商品の中で、特に評価すべき「東北復興」の取り組みを行っているものに授与されます)

商品名:KURIKOMA 復興スギエコファニチャー(椅子)
団体名:株式会社ワイス・ワイス(東京都)

<概要>
東日本大震災の被災地域に暮らす人々の「自立するために仕事がしたい」という思いに呼応し、被災地周辺の資産である杉を有効活用し誕生。永続的な産業を作り上げるための「付加価値の高い商品デザイン」「長期使用に耐えうる木工技術」、そして「林家、林業従事者、製材所、木工工房へと連鎖的に仕事が広がる仕組み」をベースとする家具です。こうした商品を通じて、持続的な被災地支援のためのビジネスモデルづくりを目指しています。


6) 奨励賞
(全対象商品の中で、特に今後の活動を期待するものに授与されます)

商品名:「幸せのはちみつカカオ」アイス(アイスクリーム)
団体名:愛知商業高等学校 ユネスコクラブ(愛知県)

<概要>
ガーナ産フェアトレードカカオと徳川はちみつをふんだんに練り込んだ濃厚なアイスクリームの上に、カカオニブをふりかけたカカオづくしのアイス。このアイスには、「世界中の人が幸せに暮らせる未来のために」「世界の緊急課題である『貧困問題』や『環境問題』について考えるきっかけになれば」という思いが込められています。売上の一部は、フェアトレードプレミアムとして、現地の農業発展のために役立てられています。


※それぞれの詳細は、 http://www.apsp.or.jp/spa2015/ をご参照ください。


◆審査方法
・大賞、優秀賞および各種特別賞
一次(社会性)および二次(商品性)の審査結果をもとに、別途設けられた特別賞審査員会によって決定。

特別賞審査員会は、一次および二次の審査員長、副審査員長である下記メンバ―によって構成されています。

神原 理 :専修大学 商学部教授
渡辺 龍也:東京経済大学 現代法学部教授
江口 泰広:学習院女子大学 国際文化交流学部教授
白鳥 和生:消費生活アドバイザー

・生活者審査員賞
公募によって選ばれた生活者が実際に商品を見ながら、社会性・商品性の審査を実施し決定。


◆展示会のお知らせ
大賞・特別賞を含む、ソーシャルプロダクツ賞を受賞した全24商品の展示会を以下の通り開催します。単なるモノではなく、商品性と社会性、他にはないストーリーを持ち合わせたこれからの時代の商品を見て取ることができるまたとない機会です。

<展示会場(東京)>
場所  :OVE南青山
     東京都港区南青山3-4-8 KDXレジデンス南青山1F
アクセス:東京メトロ銀座線 外苑前駅1a出口から徒歩8分
     ( http://www.ove-web.com/minamiAoyama/ )
Tel   :03-5785-0403
開催期間:3月4日(水)~15日(日)(ただし、月曜日はお休み)
開場時間:10:00~19:00(ただし、最終日は17時まで)
入場  :無料

<展示会場(大阪)>
場所  :OVE中之島
     大阪府大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー
     フェスティバルプラザ1F
アクセス:地下鉄四つ橋線肥後橋駅、京阪中之島線渡辺橋駅から直結
     ( http://www.ove-web.com/nakanoshima/ )
Tel   :06-6223-2626
開催期間:3月19日(木)~22日(日)
開場時間:10:00~20:00(ただし、最終日は17時まで)
入場  :無料


◆ソーシャルプロダクツとは
エコ(環境配慮)やオーガニック、フェアトレード、寄付つき、地域や伝統に根差したものなど、人や地球にやさしい商品・サービスの総称で、購入者がより良い社会づくりに関する行動や団体と繋がることができるものをいいます。


◆ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)とは
ソーシャルプロダクツ普及推進協会が主催するSPAは、人や地球にやさしい商品・サービス(=ソーシャルプロダクツ)の普及・推進を通して、持続可能な社会を実現することを目的に、優れたソーシャルプロダクツを表彰する制度です。第2回の2014年は、株式会社クレコスの「QUON(クオン)」が大賞を受賞しました。

ソーシャルプロダクツは、特別なものではなく、日常の商品やサービスに社会性が加わったものであることから、多くの生活者、企業の気軽で無理のない参加により、社会的課題の緩和・解決に貢献することが可能です。

SPAは、優れたソーシャルプロダクツの情報を生活者に広く提供するとともに、ソーシャルプロダクツを通して社会的課題の緩和・解決に取り組みながら持続可能な社会づくりに貢献する企業・団体を応援することを目的としています。

<審査の特徴>
一次審査と二次審査の二段階で構成され、前者では「社会性」を、後者では一次審査を通過したものに対して主に「商品性」を、有識者や専門家が審査します。さらに、公募によって選ばれた一般の生活者も二次審査に参加し、生活者の視点から社会性や商品性を審査します。

<審査における評価項目>
(1) 「社会性」として、環境だけでなく人(社会的弱者)や社会(地域、伝統)への配慮を評価
(2) 「社会性」のみならず、品質や機能、デザインといった「商品性」を評価
(3) 商品・サービスが生まれた「背景」や「ストーリー」、商品を普及させるための「仕組み」を評価

<SPAマーク>
賞を受賞した商品・サービスは、社会性と商品性が高いレベルで調和している証として「SPAマーク」を掲示することが可能です。このマークは、「消費を通じて、より良い社会づくりに、無理なく、気軽に参加したいが、どの商品が人や地球にやさしい商品(ソーシャルプロダクツ)なのかわからない」という多くの生活者にとって、商品やサービスを選択する際の判断基準となります。


◆ソーシャルプロダクツ普及推進協会とは
「ソーシャルプロダクツ」の普及・推進を通じて、生活者や企業などと共に、持続可能な社会の実現を目指す非営利の組織です。

協会概要
名称 : 一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(APSP)
設立 : 2012年7月
所在地: 東京都中央区銀座5-12-5 白鶴ビル3F
会長 : 江口 泰広(学習院女子大学国際文化交流学部 教授)
URL  : http://www.apsp.or.jp

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