【シニアの孫育てに関する調査】 夏休みの「孫バテ」に要注意! 83.9%の祖父母が「孫は来てうれしい、帰ってうれしい」を実感 「感謝の気持ちが感じられない」…38.9%の祖父母が孫の親に不満
シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:萩原浩二)は、当社運営の宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員1,463人を対象に、「孫育て」に関する調査を実施いたしました。
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図1
<調査結果ダイジェスト>
■孫の面倒をみることがある祖父母74.9%、そのうちの83.8%が「孫の面倒をみるのは好き」
⇒孫の面倒をみるのが好きな理由として、女性は「孫の親の役に立つから」が61.7%と、男性の40.8%を大きく上回る
■孫の面倒をみることがある祖父母の83.9%が「孫は来てうれしい、帰ってうれしい」を実感
⇒男女別にみると、男性は82.7%、女性は87.4%と、女性が男性を上回る
■孫の面倒をみることがある祖父母の25.5%が「子育てよりも孫育ての方が大変」
⇒男女別にみると、男性は24.4%、女性は28.9%と、女性が男性を上回る。孫との居住状況別にみると、同居は28.3%、近居は26.8%、遠方は20.1%で、同居がもっとも高ポイント
■孫の面倒をみることがある祖父母の38.9%が「孫の親に不満をもったことがある」
⇒孫との居住状況にみると、同居は64.6%、近居は36.6%、遠方は32.1%で、同居の祖父母の不満が顕著。不満の内容は、「感謝の気持ちが感じられない」38.3%が1位
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<調査概要>
調査期間:2016年4月27日~5月9日
調査対象:50代以上のゆこゆこネットメールマガジン会員
調査方法:メールマガジン会員向けインターネット調査
有効回答数:1,570件
-男性:1,260名 (50代:277名、60代:699名、70代以上:284名)
-女性:310名(50代:167名、60代:126名、70代以上17名)
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<調査結果>
■孫のいる人の74.9%が「孫の面倒をみることがある」。女性が男性を上回る
【孫の面倒をみることがあるか】について聞いたところ、全体の74.9%が「面倒をみることがある」と回答しました。
男女別にみると、男性は73.5%、女性は79.4%と、女性が男性を上回っています。
(図1)
■孫の面倒をみることある人の83.8%が「孫の面倒を見るのが好き」。男性が女性を上回る
【孫の面倒をみることが好きか】について聞いたところ、全体の83.8%が「好き」と回答しました。
男女別にみると、男性は84.4%、女性は81.9%と、男性が女性を上回っています。
(図2)
■孫の面倒をみるのが好きな理由、1位は「孫が好きだから」。「孫の親の役に立つから」は女性で目立つ
孫の面倒をみるのが好きと回答した人にその【理由】を聞いたところ、全体でもっとも多かったのは「孫が好きだから」で78.5%でした。
女性では「孫の親の役に立つから」が61.7%と、男性を大きく上回っています。
(図3)
■孫の面倒として具体的にしていること、1位は「一緒に遊ぶ」。女性は「食事をさせる」「孫の親の用事が終わるまで預かる」も高ポイント
孫の面倒をみることがある人に、【孫の面倒として具体的にどのようなことをするか】について聞いたところ、全体でもっとも多かったのは「一緒に遊ぶ」で80.0%でした。
女性では「食事をさせる」72.2%、「孫の親の幼児が終わるまで預かる」62.5%でも高ポイントで、男性を大きく上回りました。
(図4)
■孫の面倒をみることがある祖父母の83.9%が「孫は来てうれしい、帰ってうれしい」を実感。女性が男性を上回る
孫の面倒をみることがある人に、【「孫は来てうれしい、帰ってうれしい」を実感したことはあるか】について聞いたところ、全体の83.9%が「実感したことがある」と回答しました。
男女別にみると、男性は82.7%、女性は87.4%と、女性が男性を上回っています。
(図5)
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「孫は来てうれしい、帰ってうれしい」を実感したエピソード
孫をみるのはうれしいが、責任があるので親に渡すとほっとする(50代男性)
しばらく会ってないと会いたいと思うが、何日もとなると、自分のしたいこともできない(50代女性)
孫の成長を見るのは楽しみであるから顔を見たいが、長時間居られると家が散らかったり、汚れたり。また、自分の好きなテレビ番組が見られない等、自分の時間を割かれる。たまに顔を見せてくれるのがベター(60代男性)
2人暮らしの日常に刺激があり、それなりに楽しい時間だが、5日以上だと疲れがたまる(60代男性)
子育てのときは自分の責任だが、孫には親がいるから気を遣う(60代女性)
夏休み・冬休みの間、母子でかなりの日数滞在していたことがあって、疲れきったことがあり、帰ったときにはホッとした(60代女性)
会えるのは楽しいけれど、いうことは聞かないし、怪我させたら大変なこと。迎えに来た母親を見て、一番喜ぶのはじーじとばーば(70代以上男性)
一緒にいるととてもかわいいが、体力的についていけない(70代以上女性)
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■「子育て」と「孫育て」…25.5%が「孫育ての方が大変」と回答。男女別では女性、居住状況別では同居で目立つ
孫の面倒をみることがある人に、【「子育て」と「孫育て」、どちらが大変か】について聞いたところ、「孫育て」と回答したのは全体の25.5%でした。
男女別にみると、男性は24.4%、女性は28.9%と、女性が男性を上回っています。また、孫との居住状況別にみると、同居は28.3%、近居は26.8%、遠方は20.1%で、同居がもっとも高ポイントとなっています。
(図6)
■「孫育て」をするにあたり、38.9%が「孫の親に不満をもったことがある」と回答。同居の祖父母の不満が顕著
孫の面倒をみることがある人に、【「孫育て」をするにあたって、孫の親に不満をもったことはあるか】について聞いたところ、「不満をもったことがある」と回答したのは全体の38.9%でした。
男女別にみると、男性は40.3%、女性は34.7%と、男性が女性を上回っています。また、孫との居住状況にみると、同居は64.6%、近居は36.6%、遠方は32.1%で、同居がもっとも高ポイントとなっています。
(図7)
■孫の親への不満、1位は「感謝の気持ちが感じられない」。男女別では女性、居住状況別では同居の祖父母に不満の多さが目立つ
孫の親に不満をもったことがある人に、【孫の親への不満】について聞いたところ、全体でもっとも多かったのは「感謝の気持ちが感じられない」で38.3%でした。
男女別にみると、女性では多くの選択肢で男性を上回っており、不満の多さが目立ちます。
居住状況別にみると、同居の祖父母は、すべての選択肢で近居・遠方の祖父母を上回っており、不満が目立ちます。
(図8)(図9)
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■「孫育て」をするにあたっての孫の親への不満
「いつまでも自分達の子供であるが、その前にあなたたちは親になったのでもっと自覚を持つべき」と伝えると、
親子喧嘩になった(50代男性・同居)
夜遅くなりすぎて連絡も取れず、孫が泣いて困った(50代女性・近居)
数回「こうした方が?」と伝えたが、娘なりの考えがあるらしく、反発された(50代女性・近居)
家に来ると娘が何もしないので叱ると、「たまにだからいいでしょ」となる(50代女性・遠方)
週末に予定があったときに孫の面倒を頼まれたので、予定が狂ってしまったことを伝えたことがある(60代男性・近居)
自分は父親として伝えるが、妻が甘やかしているため、忙しいときも面倒をみている(60代男性・近居)
しつけについては何もいわないようにしているが、孫が寂しさや不安を感じていると思ったときには伝えている
(60代女性・同居)
自分の体調をはっきりと伝えた。一ヶ月以上滞在する場合は食費を請求した(60代女性・近居)
「親としての自覚がない」といったら怒るだけ。いっても不機嫌になるからあまりいわない(70代以上男性・同居)
直接いうと揉めごとになるので、遠回しに、気を遣って話す(70代以上男性・同居)
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■「孫育て」エピソード
私が子供を生んだときに、同じように親が子供を預かってくれて「たまにはゆっくり休みなさい」といってくれたのが今でも心に残るので、同じような気持ちがある。自分も孫の面倒をみたいし、疲れるけれどそれ以上に得るものがあると思っている(50代女性)
初孫を初めて風呂に入れた時の写真を、当時あった新聞社の孫のコーナーに投稿して掲載されたのが、今でも宝物になっている(60代男性)
孫と一緒に遊ぶため、海水浴やスキーなどに連れて行ったり、ついて行ったりした。おかげで、孫がいなければしなくなっていた趣味を復活することができた(60代男性)
肉体的には大変だが、孫は手放しに可愛いものだと実感。襖に落書きしても許せる。自分の子育て中には考えられないこと(60代女性)
孫も「ママのばぁば」に遠慮がなく、好きなことをいうが、それだけ私に信頼を置いているのだと感じている(60代女性)
孫の成長を目の当たりにすることで、子育てをいかに余裕なくやっていたかと、今頃反省(60代女性)
成長していく過程がよくわかる。自分の娘や息子のときには、感じられなかった成長がわかる(70代以上男性)
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<調査結果を受けて>
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「孫バテ」にならないよう、孫育ては適度な距離感で
今回の調査では、祖父母世代の子育て参加率の高さが顕著で、「孫の面倒をみることがある」と回答した人は74.9%で、そのうちの83.8%が「孫の面倒をみるのは好き」と回答しました。孫の面倒をみるのが好きな理由としては、全体でもっとも多かったのは「孫が好きだから」78.5%でした。女性では「孫の親の役に立つから」が61.7%と、男性の40.8%を大きく上回っているのが特徴です。「私が子供を生んだときに、同じように親が子供を預かってくれて『たまにはゆっくり休みなさい』といってくれたのが今でも心に残るので、同じような気持ちがある」(50代女性)、というエピソードからもわかるように、「かつて自分が親にしてもらったように、子育ての先輩として我が子を支えたい」という親心が、特に女性は強いのでしょう。
ですが、いくら孫育てに前向きとはいえ、四六時中孫とベッタリしたいというわけではないようです。孫の面倒をみることがある祖父母のうち、「孫は来てうれしい、帰ってうれしい」と実感したことがあるのは83.9%。「しばらく会ってないと会いたいと思うが、何日もとなると、自分のしたいこともできない」(50代女性)、「2人暮らしの日常に刺激があり、それなりに楽しい時間だが、5日以上だと疲れがたまる」(60代男性)と、自分たちの生活リズムが確立されている中、孫中心で何日間も過ごすことは苦痛だと考えるようです。「一緒にいるととてもかわいいが、体力的についていけない」(70代以上女性)と、高齢になると体力的な負担も出てきます。
孫育てをするにあたって、孫の親(自分の息子・娘)に対して「不満をもったことがある」と回答した人は38.9%。不満としてもっとも多かったのは「感謝の気持ちが感じられない」38.3%でした。「家に来ると娘が何もしないので叱ると、『たまにだからいいでしょ』となる」(50代女性・遠方)、「『いつまでも自分達の子供であるが、その前にあなたたちは親になったのでもっと自覚を持つべき』と伝えると、親子喧嘩になった」(50代男性・同居)など、息子・娘の甘えた態度や、子育てに対する意見の食い違いが不満の原因のようです。居住状況別にみると、圧倒的に多かったのが同居の64.6%で、孫をみる時間が長いほど、息子・娘への不満も高まっています。「自分の体調をはっきりと伝えた。一ヶ月以上滞在する場合は食費を請求した」(60代女性・近居)など、自分の状況を伝えたり、あらかじめルールを決めたりしておくことは、トラブル回避策になりそうです。
子供たちはこれから夏休みに入り、祖父母が孫育てに関わる時間が増える時期。夏バテならぬ「孫バテ」を起こさないよう、無理をしすぎず、孫とは適度な距離感を保って過ごすことが大事でしょう。
(株式会社ゆこゆこ 経営企画室 事業統括グループ 笠原敦子)
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