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さらば、ネオプレン。 パタゴニアからネオプレンを使用しない 世界初のウェットスーツを発表

2016.08.12 14:30

パタゴニア社(本社:米国カリフォルニア州ベンチュラ、日本支社:神奈川県横浜市)は、2016年秋冬シーズンより、レインフォレスト・アライアンス ※1 によるFSC(R)(Forest Stewardship Council(R)、森林管理協議会) ※2 認証を受けた農園からの天然ラバーを原料とし、石油由来のネオプレンを使用しない世界初のウェットスーツを発売します。これにより、メンズ、ウィメンズ、キッズを含む米国モデルのフルスーツの全コレクション21製品 ※3 がユーレックス天然ラバー ※4 製になりました。


Photo:Rodrigo Farias

【世界初のネオプレン不使用のウェットスーツ】
http://www.patagonia.jp/yulex-natural-rubber-wetsuits


■FSC(R)(Forest Stewardship Council(R)、森林管理協議会)認証
パタゴニアのウェットスーツにおいて、米国モデルのフルスーツの全コレクションがレインフォレスト・アライアンスにより認証されたFSC(R)とユーレックス社とのパートナーシップのもとに開発された天然ラバーから作られます。
この認証は環境的責任と社会的貢献を果たす方法で栽培および採取されたことを意味します。農園は森林伐採に関わっておらず、森林の生態系を保つよう管理されています。農園がFSC(R)基準を厳守していることを確認するための現場監査を行うのが、レインフォレスト・アライアンスです。生物多様性の保護と人々の持続可能な生活を目指し、熱帯地方の環境に焦点を置く国際的な非営利団体です。


■ユーレックス天然ラバー
1930年に開発されたネオプレンは、50年代にはウェットスーツに使用され、それ以来ウェットスーツの主要素となってきました。しかし、石油由来のネオプレンは生産するために大量のエネルギーを使用し、その素材は再生不可能という2つの問題が内在していました。
パタゴニアは2008年よりユーレックス社と植物ベースのウェットスーツ用フォームの共同開発の取り組みをはじめ、不純物の99%以上を除去するユーレックス社の精製法により、無刺激性の天然ラバーを実現させました。ウェットスーツの素材を再生可能な天然ラバーに置き換える事により、工場で大量のエネルギーを消費する従来製法に比べ、製造工程において二酸化炭素の排出量が最大80%削減されます。


「パタゴニアを含め、サーファーやウェットスーツ生産者は、製造工程において大量のエネルギーを消費するにも関わらず、再生可能でない石油由来の原材料のネオプレンに何十年も依存してきました。これまでずっと代替品がありませんでしたがパタゴニアはユーレックス社とパートナーを組み、植物ベースの原料に投資し、それを使ったウェットスーツの製造が可能になりました。」
― ハブ・ハバード(パタゴニア ウェットスーツ開発マネージャー)


ユーレックス社が先駆者となった新しい天然ラバーは、グアテマラの農地に育つへベアという木から供給されます。世界における自動車や飛行機のタイヤを含むラバー製品の需要が高まる中で、へベアは長らくその原料となってきました。しかしその多くは、伐採などで切り開かれた熱帯雨林帯で育てられ、環境悪化の一因となっていました。へベアはゴム産業の熱帯諸国の伐採の主要な原因だったため、パタゴニアでは使用していませんでしたが、2014年にFSC(R)認証済みのへベアと出会い、USモデルのウェットスーツにおいてフルスーツ製品全ての素材をネオプレンから天然ラバーに置き換える決断をしました。
ネオプレン不使用のウェットスーツを生産することは、パタゴニアが10年という歳月をかけた努力の賜物です。
パタゴニアはこのテクノロジーを広め、他社にも利用いただきたいと考えており、サーフィン業界において再生不可能な素材からの切り替えの手助けとなることを願っています。


「サーフィン業界におけるこの挑戦において、ユーレックス社にとってパタゴニア以上のパートナーはいません。両者のコラボレーションは、パフォーマンスやコストを犠牲にすることなく持続可能な製品をいかにお客様に届けるか、その代表例となりました。パタゴニアは模範とすべきビジネスモデルを持っており、それをユーレックス社や他社はこれからも取り入れていきます。」
― ジェフ・マーティン (ユーレックス社の創業者、CEO)


■ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツ
ネオプレン不使用のユーレックス天然ラバー製ウェットスーツは、これまでのネオプレン製のウェットスーツと同等か、それ以上の機能を発揮します。FSC(R)認証を受けた天然ラバーに塩素不使用の合成ラバーを加える事により、オゾンと紫外線への耐性が高められ、耐久性と伸縮性におけるパタゴニアの厳しい基準を満たします。新しくフローティング・フロントジッパーを採用する事でフロントジップモデルのデザインが改良されたほか、これまでのバックジップモデルも引き続き展開しています。フローティング・フロントジッパーには動きを妨げない非対称のフラップがついていて、伸縮性・密閉度を高めます。新しい独自の反転マイクログリッド・ライナーはこれまでにない速乾性を発揮しながら優れた保温性はそのままに、スーツの軽量化を実現しました。
ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツのコレクションは6つの水温レベルに対応しており、サーファーを温かく包みます。また、価格は従来のウェットスーツとほぼ変わらず、メンズ、ウィメンズ、そして今シーズンから初めてキッズ向けのモデルも発売しています。


ユーレックス天然ラバー製ウェットスーツはパタゴニア直営店/通信販売/オンラインショップ/一部の正規取扱店にて販売を開始しています。
製品の詳細はこちらからご覧いただけます。
http://www.patagonia.jp/yulex-natural-rubber-wetsuits


パタゴニア直営店では以下の11店舗で展開しています。
・パタゴニア 札幌北
・パタゴニア 仙台
・パタゴニア サーフ千葉/アウトレット
・パタゴニア サーフ東京/アウトレット
・パタゴニア 鎌倉
・パタゴニア 名古屋
・パタゴニア 京都
・パタゴニア 大阪
・パタゴニア サーフ大阪/アウトレット
・パタゴニア 神戸
・パタゴニア 福岡


■会社概要
パタゴニア社 Patagonia, Inc.
米国カリフォルニア州ベンチュラに本社を置くアウトドア・アパレル企業のパタゴニアは、1973年、イヴォン・シュイナードによって設立されました。Bコーポレーション ※5 として認証され、「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」をミッションとしています。パタゴニアは確かな製品品質へのコミットメントと環境に関する活動において国際的に知られ、これまでに7,700万ドル以上を助成金や製品寄付として提供しています。

パタゴニア日本支社 Patagonia International Inc., Japan Branch
所在地  :神奈川県横浜市戸塚区川上町91-1 BELISTAタワー東戸塚5階
設立年月日:1988年8月23日
日本支社長:辻井 隆行
公式ウェブサイト: http://www.patagonia.jp


■お客様お問い合わせ先
パタゴニア日本支社 カスタマーサービス
(受付時間:月~日 9:00~17:00)
フリーコール        :0800-8887-447 (通話料無料)
IP電話サービス/携帯電話専用:045-435-6100 (通話料有料)


※1 レインフォレスト・アライアンス: http://www.rainforest-alliance.org/ja
※2 FSC(R)(Forest Stewardship Council(R)、森林管理協議会): https://jp.fsc.org/jp-jp
※3 米国モデルのフルスーツの全コレクション21製品: http://www.patagonia.jp/shop/wetsuits?k=5I&waad=XFp4H3ob
※4 ユーレックス天然ラバー: http://www.patagonia.jp/patagonia.go?assetid=95936&waad=62i6i9rf
※5 Bコーポレーション: http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=71181

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