「気候変動・地球温暖化は将来の世代に影響を及ぼす」97.5% 不安を感じるTOP3は「多雨・洪水」「農作物への影響」「猛暑」 対策は「自分がすべき」86.8%、「国や企業がすべき」96.5%
「オレンジページくらし予報」が、「気候変動と地球温暖化」について調査しました。日本全国のくらし予報モニターへの調査でしたが、「夏が以前より暑くなっている」と答えた人が80.5%も。そして、「すでに気候変動や地球温暖化の影響が日本で現れている」と答えた人は96.7%にのぼり、「気候変動」という問題がいよいよはっきりとした形で私たちのくらしに影響を及ぼし始めていることがうかがえます。
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気候変動・地球温暖化の影響
【ダイジェスト】
「気候変動・地球温暖化は50年先の世代に影響を及ぼす」97.5%
不安を感じるのは多雨や洪水、食糧生産・供給、猛暑、熱中症、各項目で90%超
地球温暖化は自分ごととして「できること」をするのがくらしの基本に
「気候変動・地球温暖化は50年先の世代に影響を及ぼす」97.5%
「夏の気候に変化を感じていますか」という設問に「以前より暑くなっていると感じる」と答えた人が全体では80.5%。“ヒートアイランド”東京や、埼玉県熊谷市など常に最高気温を争う場所を有する関東地方では82.5%、東北地方では69.1%と地域差はあるものの、日本全国で「昔に比べると夏が暑くなった」と感じていることになります。「気候変動・地球温暖化がご自身に影響を及ぼすと考えますか?」という質問には「どちらかといえば」までをあわせた93.0%が「影響を及ぼす」と回答。さらに「(気候変動・地球温暖化が)50年先の世代に影響を及ぼすと考えますか?」の問いには97.5%の人が「影響を及ぼす」と答えています。後にご紹介するたくさんの声は、地球温暖化が引き起こす変化が私たちの身近で起こっていることのはっきりとした証拠であるともいえます。
不安を感じるのは多雨や洪水、食糧生産・供給、猛暑、熱中症、各項目で90%超
さて、多くの人はどのようなところに「不安」を感じているのでしょうか。複数回答で1位から11位まで90%以上、挙げられた項目のほとんどが「不安」の対象のようです。1位は「極端な多雨・洪水」95.7%、次いで「農作物の収穫量や品質への影響」94.6%、「夏の猛暑」93.7%と続きます。豪雨は災害を引き起こし、農作物や水産物に影響を与え、猛暑は熱中症などで人体に被害をもたらします。そして、それらのことは現実に今起こっていることで、どうしたらこの状況が改善されるのかわからないことも不安を感じる要因となっていそうです。ちなみに、「不安」と感じる11位以下では「マラリアなどの熱帯性の感染症の増加」89.3%や「動植物の成長、生育域の変化、開花期のずれ」86.6%なども挙がっています。多くの人がゲリラ豪雨や熱帯夜、高気温を体験し、デング熱など今までの日本にはなかった病気の報道にふれる―不安要素は十分です。
地球温暖化は自分ごととして「できること」をするのがくらしの基本に
今回の調査で寄せられた多くの「気候変動がもたらす変化の目撃情報」には、読んでいて怖くなるものも多くありました。「広島県・暑すぎて特産のみかんがうまく育たない」(30代・パート)、「九州地方・雨が集中、一年じゅう高温、太陽の光が強くなった」(40代・専業主婦)、「東京都・地鳴り」(40代・専業主婦)などなど。また、植物の変化についても……。「東京都・タンポポが冬に咲いている」(30代・専業主婦)、「愛知県・一昨年、庭にパパイアの木が育った」(40代・専業主婦)、「東京都・桜が2回咲いていた」(30代・フルタイム)などの情報が各地から寄せられています。そして、海にも変化があるようです。「高知県・かつおがとれなくなった」(30代・パート)、「富山県・リュウグウノツカイなど、深海魚が頻繁に水揚げされる」(30代・パート)などなど、心配という言葉では表現しきれない事実です。
「異常気象続きだけど、怖いことが起こるのはもう少し先だよね」と思いたいですが、上記のような声から感じるのは「もう少し先」じゃなくて「今、すでに怖い」のだという事実。ところが「地球温暖化対策は、自分自身が取り組むことだと思いますか?」という設問に「とてもそう思う」と答えた人は27.7%にとどまり、「国や政府、企業が取り組むこと」67.6%と考える人のほうが多い、という結果に。とはいうものの「気候変動・地球温暖化対策」としては76.6%が「節電」、72.8%が「買い物にマイバッグ持参」と、「できること」から実行している様子。少しずつではあるけれど、地球温暖化は「自分ごと」としてとらえ「できることはやる」、それがくらしの基本となりつつあることがうかがえる調査結果です。
アンケート概要
●調査対象:オレンジページくらし予報モニター会員・国内在住、20歳以上の女性
(有効回答数1032人)
●調査方法:インターネット調査 ●調査期間:2016年6月28日〜7月4日
●「オレンジページくらし予報」について
オレンジページくらし予報とは、オレンジページ社のモニターのなかでもアクティブな会員1万人の声を集めたリサーチ・コミュニティです。当社のモニターには、〈一般女性よりも「食意識」「生活全般に対する意識」が高い〉という特徴があります。くらし予報では、20代後半から50代の生活者が感じていることを引き出します。食意識を軸に対象者を6つのタイプに分類し、調査、比較検討することも可能です。 WEB上でのアンケート調査、キッチンスタジオ「オレンジページサロン」を利用した座談会など、ご相談に応じて展開いたします。
●『オレンジページ』について
失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊31周年を迎えた生活情報誌。30~40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。発行部数=336,755部(2015年印刷証明付発行部数)。
プレスリリース添付資料
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