人工知能を用いた眼科の画像診断に関する 学会発表のお知らせ ~名古屋市立大学大学院医学研究科との 共同研究の成果について発表します~
2016.11.01 12:00
株式会社クレスコ(本社:東京都港区、代表取締役社長:根元 浩幸、東証第1部:証券コード 4674、以下 クレスコ)の技術研究所と、名古屋市立大学大学院医学研究科(所在地:名古屋市、医学研究科長:浅井 清文)は、眼科領域における画像診断の補助に活用する人工知能システムの共同研究を実施し、11月14日(月)の電子情報通信学会において研究成果の論文を発表いたします。
名古屋市立大学大学院医学研究科 視覚科学分野では、病院内に「アイセンター(センター長:小椋 祐一郎 教授)」を2016年4月1日に設置し、より高度な医療を提供することを目指しています。今回の共同研究は、眼球内部の網膜の断層面を撮影する光干渉断層計(OCT)(※1)の画像を人工知能で解析し、眼底疾患に関する医師の診断の補助となる情報を提供する技術開発を目的とするものです。この技術の確立により、医師の正確かつ迅速な診断のサポートと、疾患の早期発見による患者のQOL(生活の質)向上に大きく貢献できるものと確信しております。
(※1) 光干渉断層計(OCT)とは、光の干渉性を利用して、非侵襲かつ短時間で角膜、虹彩、網膜の断層画像を撮影する検査であり、眼底疾患の病態把握と治療効果の評価には欠かすことのできない検査です。しかし、OCT画像を適切に読み取り、正確な診断を付けるためには医師の技術と経験の蓄積が必要とされています。
クレスコの技術研究所では、新技術の実装に向けた取組みとして、人工知能(Artificial Intelligence:AI)、IoT(Internet of Things)、ロボティクス等に関する研究を推進しております。
【共同研究の概要】
1.背景
・眼科領域の画像診断は技術・経験が必要とされるため難易度が高く、医師に対する負荷も大きい。
・眼底疾患は早期発見・治療により疾患の悪化が抑制されるだけでなく、医療費の削減につながる。
・画像診断は、クレスコの人工知能による画像解析技術が適用できる可能性が高い。
・人工知能には信頼性の高い学習データが必要であり、名古屋市立大学大学院医学研究科 視覚科学は、眼底疾患に対しての診療実績が多く、信頼性が高い学習データが提供できる。
2.研究題目
『光干渉断層計画像と機械学習を用いた眼病の判別』
3.学会発表予定日
2016年11月14日(月)
電子情報通信学会 医用画像研究会(10:00~10:30発表予定)
開催場所:国立大学法人鳥取大学 鳥取キャンパス 工学部棟 大講義室(大学院棟)
4.研究体制
・名古屋市立大学大学院医学研究科 視覚科学
教授 小椋 祐一郎、准教授 安川 力
・株式会社クレスコ 技術研究所
所長 丸山 規行 他
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