日本の職場は「ほめ力不足」 コミュ力改善が「働き方改革」の大きな課題に ~日本人のコミュニケーション力に関する調査結果~
2016.11.25 12:00
パブリックスピーキング及びPRのコンサルティングを手掛ける株式会社グローコム(本社:東京都港区)は、日本人のコミュニケーションの問題点を洗い出すため、会社員約1,000人に対し、「コミュニケーション力」の調査を行いました。
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Q4 「ほめる」上司を持つ割合
全体の8割超が「ほめられたい」と思っているのに、実際にほめる上司を持つ人はわずか4割と、『ほめ力ギャップ』が際立っています。また、上司に求めるコミュ力として、「正当な評価とフィードバック」を求める意見が最も多く挙がりました。「働き方改革」が取りざたされていますが、上司の「ほめる力」は働きやすさや働きがいなどに大きく影響すると考えられ、職場のコミュニケーション改善が大きな課題であることが浮かび上がる結果となりました。
以下がその他の主な結果です。
●「ほめる上司」を持つ割合は20代女性は40代男性の倍以上。
●上司に求めるコミュ力は「正当な評価とフィードバック」。
●「話が長い」社長。求めるコミュ力は「人の話を聞く力」。
●74%が「トップのコミュ力が企業業績に影響」。
●日本人のコミュニケーションの最大の悩みは「人前で話すのが苦手」。
●「コミュニケーションに自信がない」20代女性。
●最も重要なコミュ力は「話す力」。
調査手法 :インターネット調査(実施機関:株式会社マクロミル)
調査人数 :会社員1,035人(男性517人、女性518人)20~50代
それぞれ約250人(男女半数)
調査実施期間:2016年7月
【1.上司のコミュ力】
Q1.自分の普段最もよく接する「直属の上司」のコミュニケーション力をどう評価しますか?
●ポジティブ評価は20代の47.5%に対し、50代は22.4%。
●上司のコミュ力は「普通」との評価が40.3%。若手ほど上司をポジティブ評価、ベテランは辛口評価が増加。
▼上司のコミュ力に対する評価
https://www.atpress.ne.jp/releases/116780/img_116780_2.jpg
Q2. あなたの普段最もよく接する「直属の上司」のコミュニケーション力は何が問題ですか?(いくつでも)
●上司のコミュ力の問題点は (1)やる気を鼓舞されない (2)理解できない (3)一方的に話す (4)コミュニケーション不足 (5)叱り方に問題。
▼上司のコミュ力の問題点
https://www.atpress.ne.jp/releases/116780/img_116780_3.jpg
Q3.自分の普段最もよく接する「直属の上司」にはどのようなコミュニケーションをしてもらいたいですか。
●上司に求めるコミュ力は (1)正当な評価とフィードバック (2)理解しやすく伝える (3)双方向での対話。
▼上司に求めるコミュ力
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Q4.あなたの普段最もよく接する「直属の上司」はほめてくれますか。
●ほめる上司を持つ割合は女性の方が男性より13ポイント高い。
●ほめる上司を持つ割合は20代が59.2%に対し、40代男性は27.1%で2倍以上。
●部下の年齢が上がるにつれ、ほめる上司は減少傾向。
●上司の約6割は「ほめないタイプ」。ほめるタイプは約4割。ほめる上司を持つ割合は20代女性59.2%に対し、40代男性が27.1%と倍以上の差。
▼「ほめる」上司を持つ割合
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Q5.ポジティブなフィードバック(ほめる、評価する)とネガティブなフィードバック(叱る、責める)、あなたはどちらに、やる気を刺激されますか?
●最もほめられたいのは20代男性
●「上司にほめられるとやる気が出る」は84.1%。男女ともに「ほめられたい」派が大勢。
▼ポジとネガ、どちらのフィードバックにやる気を刺激されるか?
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【2.社長のコミュ力】
Q6.あなたは自分の会社のトップ(社長)のコミュニケーション力をどう評価しますか。
●社長のコミュ力は48.9%が「普通」。年齢が上がるにつれてネガティブ評価が増加。50代のネガ評価は20代の2倍に。
▼社長のコミュ力評価
https://www.atpress.ne.jp/releases/116780/img_116780_6.jpg
Q7.あなたの会社のトップ(社長)のコミュニケーション力は何が問題でしょうか。(いくつでも)
●社長のコミュ力、最大の問題は「話が長い」こと。続いて、「一方的に話す」、「やる気を鼓舞されない」「コミュニケーションがない」「指示不明瞭」。
▼社長のコミュ力の問題点
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Q8.リーダーシップを発揮するためには、どのようなコミュニケーション力が必要だと考えますか?必要だと思うものを3つまでお選びください。(3つまで)
●社長に必要なコミュニケーション力のトップは「人の話を聞く力」(46.6%)。
続いて説得力、惹きつける力。
▼社長に求めるコミュ力
https://www.atpress.ne.jp/releases/116780/img_116780_8.jpg
Q9.トップ(社長)のコミュニケーション力とその企業の業績は相関関係があると思いますか。
●74%が「トップのコミュ力が企業の業績に影響を与える」と回答。
▼社長とコミュ力と業績の相関性
https://www.atpress.ne.jp/releases/116780/img_116780_9.jpg
Q10.リーダーシップにコミュニケーション力は必要だと考えますか?
●約9割が「リーダーシップにコミュ力が必要」と回答。
▼リーダーシップにコミュ力は必要か
https://www.atpress.ne.jp/releases/116780/img_116780_10.jpg
【3.自分のコミュ力】
Q11.あなたは自分のコミュニケーション力に問題ありと考えますか?
●「自分のコミュ力に問題あり」と回答したのは33.4%。
Q12.コミュニケーションについてどのようなお悩みをお持ちですか。(いくつでも)
●20代女性の「コミュ力への自信のなさ」が際立つ。
●20代は男女とも約4割が「会話が苦手」と回答。
●コミュニケーションの悩みのナンバー1は「人前で話すのが苦手」で44.3%が。続いて、「外国人とのコミュニケーションに自信がない」が40.5%。続いて、「自己アピールが下手」、「プレゼンが不得意」、「会話が苦手」。特に、20代女性のコミュニケーション力の自信のなさが際立つ。
▼自分のコミュ力の悩みは
https://www.atpress.ne.jp/releases/116780/att_116780_1.jpg
Q13.どのコミュニケーション力が特に重要だと思いますか。(3つまで)
●最も重要なコミュ力は「話す力」が57.3%。続いて「聞く力」が49.3%。「書く力」はわずか7.2%。
▼最も重要だと考えるコミュ力とは
https://www.atpress.ne.jp/releases/116780/att_116780_2.jpg
【グローコム社長略歴】
岡本 純子(おかもとじゅんこ)
コミュニケーション・ストラテジスト。
グローバル水準のパブリック・リレーションズ&スピーキング支援を通じて、企業やプロフェッショナルの「世界発信力」と「リーダーシップ」を強化するコミュニケーションのスペシャリスト。
欧米で学んだ、心理学・脳科学などの科学的知見に基づく最先端ノウハウやスキルに、アクティングの手法を取り入れたコミュニケーションコーチング、グローバルリーダーシップ人材育成・研修のほか、日本企業のPR支援に力を注ぐ。
これまでに千人近い社長、企業幹部のプレゼン・スピーチコーチングやコンサルを手掛ける。
読売新聞経済部記者、電通パブリックリレーションズコンサルタントを経て、株式会社グローコム( http://www.glocomm.co.jp/ )代表取締役社長。早稲田大学政経学部政治学科卒、英ケンブリッジ大学院国際関係学修士、元米MIT(マサチューセッツ工科大学)比較メディア学客員研究員。
日英対応可能。東洋経済オンライン「コミュ力は鍛えられる」、YOMIURI ONLINE、広報会議、JMAマネジメント等にレギュラー執筆中。
<こんなコミュニケーションノウハウを提供しています。>
・プレゼンテーションノウハウ
・グローバルプレゼンのコツ
・グローバルスタンダードのプレゼン資料作成法
・心に刺さるメッセージの作り方、伝え方
・友達、ネットワークづくりのコツ
・「聞く力」の鍛え方
・「最高のファーストインプレッション」の作り方
・恥ずかしがり屋の克服法
・ネゴシエーション必勝法
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