ボッテガ・ヴェネタ、 上海撮影芸術中心(SCoP)とのパートナーシップを発表
2017.01.12 11:00
ボッテガ・ヴェネタは、中国で最も名高い写真美術館の一つである上海撮影芸術中心(SCoP)とのパートナーシップを2017年1月からスタートすることを発表致します。ボッテガ・ヴェネタは同美術館で開かれる4つの主要な国際的展覧会を支援する予定です。これはアートやカルチャーに対するボッテガ・ヴェネタの真摯な取り組みを物語る活動であると共に、クリエイティブ・ディレクターを務めるトーマス・マイヤーと写真との、長年にわたるダイナミックな関係を示すものでもあります。
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Made in Germany poster
トーマス・マイヤーは2001年にボッテガ・ヴェネタに加わってから、ファインアートフォトグラファーやビジュアルアーティストを毎シーズンの広告キャンペーンに起用し、アーティストの独自の視点でボッテガ・ヴェネタの美的センスを解釈した作品を作り上げるプロジェクト、<アート・オブ・コラボレーション>をスタートさせました。2015年には、この創造的なコラボレーションから生まれた1,000枚以上の写真が網羅された写真集『ボッテガ・ヴェネタ:アート・オブ・コラボレーション(Bottega Veneta:Art of Collaboration)』が出版され、プロジェクトはひとつの節目を迎えました。さらに、トーマス・マイヤーのクリエイティブ・ディレクター就任15周年に加え、ボッテガ・ヴェネタがイタリア・ヴェネト地方のヴィチェンツァで創業してから50周年という記念すべき2016年を迎え、ボッテガ・ヴェネタは去る6月、北京のユーレンス現代美術センター(UCCA)にて「Art of Collaboration(アート・オブ・コラボレーション)」展を開催、これまでボッテガ・ヴェネタの広告制作に貢献した世界的に有名なフォトグラファーたちによる作品の中から特別に選ばれた作品を展示しました。
「写真は、私が人生の情熱を傾ける存在の一つ。そして今日もなお、ボッテガ・ヴェネタに根付くコラボレーションの文化を物語る表現方法の一つと言えます。このようなアートの協力体制は私たちのクリエイション、すべての基礎となり、芸術全般を支援するという私たちの真摯な姿勢は、伝統や地域の文化を守ることが、次の世代に一貫性のある未来を残す唯一の方法である、という信念に基づいています。SCoPは中国において、国内外の写真作品のすばらしさをより広く理解してもらうという活動にひたむきに取り組んでおり、同美術館とパートナーシップを結ぶという選択は、自然な成り行きでした」と語っています。
2017年、SCoPでは国際的に活躍するフォトグラファーによる、ここ数十年間の作品を幅広く集めた展覧会などが予定されています。1月から始まる第1弾の展覧会は「Made In Germany: German Photography from the 19th Century to Today(ドイツ生まれ:19世紀から今日までのドイツ人写真家による作品展)」と題し、ピクトリアリズムからバウハウス、西ドイツ時代のドキュメンタリーまで、ドイツにおける写真を概観的に展示する予定です。
上海撮影芸術中心(SCoP)について
上海市内を流れる川、黄浦江に沿って広がる“新しい文化の回廊”西岸エリアにある上海撮影芸術中心は、同市初の写真専門の美術館として誕生しました。SCoPの使命は、中国内外の一流の写真作品を幅広いジャンルから集め、上海市民に展示することにあります。また、中国屈指の写真作品を世界に送り出すことも同美術館の役目とし、自ら企画した巡回展を海外で行っています。美術館の建物は2013年に開催された西岸建築・現代芸術ビエンナーレにて、建築事務所のジョンストン・マークリーが手掛けたもので、ギャラリースペースと美術館に分かれています。この美術館を設立した劉香成氏は自身もピューリッツァー賞を受賞したフォトグラファーであるほか、中国およびヨーロッパの写真の権威として知られ、写真に関する本の著名なコレクションの編集者でもあります。香港で生まれた劉氏は、1970年代に見習いとして働いていたニューヨークの雑誌「LIFE」のコラボレーターたちから強いインスピレーションを受けました。1977年にアジアに戻った後、北京で地歩を固めた劉氏は「TIME」誌とAP通信社の両方のチーフ・フォトグラファーとして活躍、その作品は文化の違いを超えた独自の視点で切り取られていることがわかります。
「Made In Germany: German Photography from the 19th Century to Today」について
「MADE IN GERMANY」展は、アウグスト・ザンダーやウンボ、ベルント&ヒラ・ベッヒャー、ヨアヒム・ブローム、ゲッツ・ディーアガルテン、クラウス・ゲディケなど、世界で最も有名な革新的フォトグラファーたちの代表的傑作を集めた前代未聞のセレクションで構成されています。200枚に及ぶ代表的作品は、19世紀、1920年代から30年代、戦後アバンギャルドの各時代、そして1970年代および80年代に東西ドイツで撮影されたドキュメンタリー作品をカバーしています。コンテンポラリーの典型ともいうべき作品群が、この展覧会に今日性を与えています。
開催期間:2017年1月11日~4月2日
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