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モンタビスタ、先進の拡張Linuxプラットフォームをリリース

2003.10.16 09:30

報道関係者各位
プレスリリース                     2003年10月15日
               モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社

 モンタビスタソフトウエア、テレコムやネットワーキング向けの
先進の拡張Linuxプラットフォームをリリース

~MontaVista Linux Carrier Grade Editionの第3世代が
顧客の獲得とエコシステムの拡大による同社の継続的な飛躍を牽引~

2003年10月13日(現地時間)ITU TELECOM、スイス ジュネーブ(現地時間)発-
革新的な組込みソリューションを展開するMontaVista Software Inc.(以下、
モンタビスタ)は、本日、同社の次世代のキャリア・グレードLinux OSと開発
環境となるMontaVista(R) Linux(R) Carrier Grade Edition 3.1 (CGE)をリ
リースしたことを発表しました。

MontaVista Linux Carrier Grade Edition 3.1は、ハイ・アベイラビリティと
テレコム向けに設計された主要な業界標準のサポートが強化され、IBM PowerPC
アーキテクチャのサポートが追加されます。CGE3.1は、PICMG 3.0 Advanced
TCA(R) (Advanced Telecommunications Computing Architecture)テクノロジ
とSA(Service Availability)フォーラムのキーとなるハイ・アベイラビリティ
APIに対応する最初のLinux OSです。また、CGE 3.1は、SA フォーラムのクラス
タ用アプリケーション・インタフェース仕様(AIS)のAPIを実装し始めた最初の
Linux OSでもあります。新製品の主な特長として、Native POSIX Thread Library
(NPTL)を含む標準サポートの増強が挙げられます。MontaVista Linux Carrier
Grade Editionの第3のリリースが、エコシステムと顧客ベースの拡大をサポー
トします。

CGE 3.1は、ソフト・スイッチ、SGSN(Serving GPRS Support Node)、GGSN
(Gateway GPRS Support Node)、Voice over IP (VoIP) ゲートウェイなどの
IPと音声の統合用アプリケーションや他の多くのアプリケーション向けにテレ
コムネットワークのエッジやコアをターゲットとするキャリア・グレード品質
のLinuxディストリビューションです。CGE 3.1は、Open Source Development
Lab (OSDL) Carrier Grade Linux Specificationに準拠し、標準Linuxのリア
ルタイム性、ハイ・アベイラビリティ、高信頼性を強化しています。また、
あらゆるキャリア・グレード・クラスの環境での製品の展開を目的に設計され
ています。

モンタビスタのプロダクト・マーケティング・ダイレクタ、グレン・サイラー
(Glenn Seiler)は次のように述べています。「MontaVista Linux Carrier
Gradeは、Alcatel、Iskratel 、NECを始めとする主要機器メーカーによる採用
ベースを急速に拡大し、テレコム市場で強く支持されてきました。さらに、機
器テストや空港内サービスのような分野のリーディング企業であるAgilentや
CNS Systemsの採用に、従来のテレコム・アプリケーション分野を越えた製品
の展開を見ることができます。CGEは、通信機器メーカー(TEM)やネットワーク
機器メーカー(NEP) のニーズを満たし、開発コストの低減と開発時間の短縮に
より、こうした機器メーカーが持つ市場投入時間短縮のプレッシャーへの対応
を可能にします。」

主な新しい特長
CGE 3.1は、既存の機能豊富なCarrier Grade Edition製品群にさらに多くの有
用な機能が加えられています。新たな機能として、Persistent Device Naming
(一貫したデバイス命名の保証)、SysFS -Persistent Device Namingをサポー
トする標準デバイス・ドライバ・インタフェース・モデル、POSIXスレッド準拠
と拡張性を強化するNPTL(Native POSIX Thread Library)サポートなどが挙げ
られます。CGEは、さらにOracle 9i, Release 2での稼動が保証されています。
CGEは、前バージョン(Version 3.0)でサポートを開始したオンライン・デバッ
グ(MontaVista Field Safe Application Debugger)や運用中のアプリケーショ
ン用パッチ(MontaVista Runtime Application Patcher)など、モンタビスタだ
けが提供するテクノロジを含む主要な新技術をベースとしています。モンタビ
スタは、オープンソースを支持するとともに、OpenIPMI プロジェクトや
CompactPCIホットスワップ・サブシステムなどのハイ・アベイラビリティ機能
をサポートし続けてきました。CGE 3.1は、現在、Force Computers、IBM、Intel、
MotorolaおよびRadiSysが提供する10種類以上のIntel Architecture、PowerPC
対応のリファレンスボードをサポートしています。

拡大する顧客ベース
Alcatel
今年の初めに、アルカテルはCGEに対して複数年の法人契約を締結し、これに
よりCGEは、組込みあるいはリアルタイム制約のあるアルカテル製品を構築し
ます。

NEC
NECは、最近、同社の携帯電話事業者向けの新製品、Advanced-TCA?テレコム・
プラットフォームの実用化を発表しました。NECのモバイルネットワーク事業
本部副事業本部長の沼里孝敏氏は、次の様に述べています。「当社は、MontaVista
Linuxが今日入手可能な最もパワフルなLinux開発プラットフォームのうちの1つ
であると信じており、製品の機能を実現しようと考えた場合に浮かぶ最良のイ
ンフラを当社のお客様に提供しています。CGE 3.1は、テレコム機器やネット
ワーク機器メーカーに開発時間の短縮とコストの削減を実現します。さらに、
通信事業者がキャリア・グレードの信頼性、容易な操作性、ハイ・パフォーマ
ンスを備えた豊富なサービスを迅速に顧客に提供することを可能にします。」

Iskratel
CGEは、さらにヨーロッパの統合テレコムソリューション・プロバイダである
Iskratelで重要な役割を果たしました。Iskratel Business Unit Wirelineの
ダイレクタであるFranc Dolenc氏は、次のように述べています。「Iskratelは、
顧客の要求を満たす新たな先進のテレコム製品のリリースを可能にしました。
CGEのような最新のOSを利用することにより、当社は、キャリアグレード・サー
ビスをサポートする低リスクでコスト効果に優れた製品プラットフォームを顧
客に提供することができます。」

C.N.S Systems AB
CGEは、スウェーデンのC.N.S. System ABの新製品VDL 4000/GS I グランドス
テーションのデータ管理用システムと、監視および制御用サブシステムのOSと
して採用されています。C.N.S.のCTO(Chief Technology Officer)、Tommy
Bergstrom氏は、次のように述べています。
「MontaVista Linux Carrier Grade Editionは、当社に堅牢でスケーラブルな
プラットフォームを提供し、極めて短い期間での製品の市場への投入を可能に
してくれました。当社は、さらにモンタビスタの海外拠点における素晴らしい
サポートと、CGEが、当社が選択したハードウェア・プラットフォームでシーム
レスに稼動することを確認できた事実を評価しました。」

標準サポート
MontaVista Linux Carrier Grade Editionは、Open Source Development Lab
の Carrier Grade Linux Specification 1.1に完全に準拠し、さらに、OSDLが
このほど発表したOSDL Carrier Grade Linux Requirements Definition 2.0に
も準拠するべく作業を進めています。さらに、PCI Industrial Computer
Manufacturers Group (PICMG) 策定Advanced TCA? 3.xのようなオープンなモ
ジュール型の通信用スタンダードもサポートしています。CGE 3.1は、SAフォー
ラムのアプリケーション・インタフェース仕様(AIS)のキーとなるAPIに対応
する最初のLinux OSです。このAPIには、クラスタのメンバを決定し、メンバ
シップの変更をトラックするメカニズムをアプリケーションに提供するAIS CLM
(Cluster Membership)APIが含まれます。AIS AMF (Availability Management
Framework) APIは、クラスタ・エグゼクティブに登録するためのメカニズムを
アプリケーションに提供します。CGE 3.1は、AIS AMF仕様に準拠するアプリケー
ション・ハートビートを実装する予定です。

Service Availability Forumの代表、Timo Jokiaho氏は次のように述べていま
す。「モンタビスタは、業界標準と互換性をもつハイ・アベイラビリティな
オープンソース・ソフトウェア・ソリューションの提供をリードしています。
モンタビスタは、テレコム市場セグメントの要求を満たすためのビジョンとガ
イダンス、そしてLinuxを拡張する実際の製品を提供し続けます。」

リリース
MontaVista Linux Carrier Grade Edition 3.1は、2003年の第4四半期(4Q)に
リリース予定です。製品についての詳細とCGE 3.1の主な新機能については、
http://www.mvista.com/cge/index.html をご参照ください。

MontaVista Linux Carrier Grade Editionは、2003年10月12日~18日にジュネー
ブで開催される「ITU Telecom」の7箇所のブースでデモンストレーションを行
ないます。
*Intelブース (Hall 4 の Stand No.4111)
Intel、 NEC、 Force Computers、 HPによるデモンストレーション
*Iskratel ブース (Stand 7038)
新製品デモンストレーション
*RadiSys ブース (USA Pavilion Hall #1. BOOTH #112)
   スケーラブルなSIPサーバ

業界標準
モンタビスタは、キャリア・グレード・ソリューションの提供を強くコミット
しており、キャリア・グレードやハイ・アベイラビリティの標準を決定するた
めのいくつかの業界イニシアティブに積極的に参加しています。例えば、PCI
Industrial Computer Manufacturers Group (PICMG)、OSDL Carrier Grade
Linux Working Group、 Service Availability Forum等です。

OSDLのCEO、Stuart Cohen氏は以下のように述べています。「OSDL Carrier
Grade Initiativeは、テレコム市場で顧客向けソリューションを提供するため
に、私たちがどのようにLinuxディベロッパ、ITベンダ、テレコム事業者と協業
してゆくべきかを示す非常に良い例となります。モンタビスタは、このイニシ
アティブにおいて重要な役割を果たしてきており、同社がOSDL Carrier Grade
Linux Specificationに完全に準拠した製品を最初に開発したことを嬉しく思っ
ています。」

IBM Microelectronics、director of PowerPC and emerging products、Lisa
Su氏は、次のように述べています。「今回の発表は、商用の既製品へと業界が
移行してゆくという点で、通信市場におけるもう一つのマイルストーンを示し
ます。モンタビスタのキャリア・グレードLinuxの開発ツールは、IBM PowerPC
ファミリに対応し、通信テクノロジのプロバイダに次世代サービスの開発と展
開を実現します。」

独立系ソフトウエアベンダ(ISV)による効果的なエコシステム
モンタビスタは、世界をリードしているネットワーク機器ベンダとこれら機器
ベンダに選択された独立系ソフトウエアベンダ(ISV)と密接に協業し、先進の
通信ソリューション向けの完全に動作検証されたミドルウェア、ツール、アプ
リケーションの包括的なエコシステムを創り出しています。その一部となる主
要ISVは以下の通りです。
・ Oracle\

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