GfKジャパン調べ:2016年 映像ソフト市場総括
2017.02.17 11:45
GfK ジャパン(東京:中野区)は、2016年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。
【概要】
・ 2016年のセル映像ソフト販売は数量前年比6%減、金額前年比3%減。
・音楽ジャンルの金額構成比が40%に拡大。
・市場全体に占めるBlu-rayソフトの金額構成比は51%と、通年でも過半に。
【映像ソフト全体】
2016年のセル映像ソフト市場※1 (通常DVD、Blu-rayなど全て含む)は、数量前年比6%減の3,897万枚、金額前年比3%減の1,801億円となった(図1)。Blu-ray比率の上昇などにより実売平均価格(税抜き)は前年から3%上昇し、4,620円となった。
販売チャネル別金額構成比は、Eコマース57%、メディアストア27%、家電量販店6%となった。これらチャネルの販売金額規模はいずれも前年を下回ったが、減少幅が一桁にとどまったメディアストアがわずかに前年から構成比を拡大した。ジャンル別金額構成比をみると、唯一拡大したのは最大ジャンルの音楽で、前年から6%ポイント上昇し40%を占めた。2016年の販売数量Top10タイトルの内、7作品は音楽のタイトルであり、ここからも同ジャンルの好調が見てとれる。
【Blu-rayソフト】
2016年のBlu-rayソフト市場は数量前年比0.4%増の1,633万枚、金額前年比1.1%減の914億円となった。映像ソフト市場全体における金額構成比は前年から1%ポイント拡大し51%となった。販売チャネル別金額構成比は、Eコマース65%、メディアストア21%、家電量販店8%となった。15年に縮小したメディアストアが前年から2%ポイント構成比を拡大した。ジャンル別金額構成比をみると、最も構成比が高かったのは邦アニメで34%(前年38%)を占めた。また、音楽はBlu-rayソフトでも拡大し、前年の27%から32%に達した。比較的高単価な邦アニメジャンルの構成比が縮小し、邦アニメに比べ単価の低い音楽や洋画の構成比が拡大したことで、Blu-rayソフトの実売平均価格は前年から1%低下し5,600円となった。
【2017年展望】
2017年のセル映像ソフト市場全体は漸減基調が継続すると予測する。通常DVDからBlu-rayへのシフトが進展することでBlu-rayソフト市場は数量・金額ともにプラス成長になることが見込まれる。これにより、映像ソフト全体の実売平均価格も上昇が続くであろう。2016年にソフトとハードの双方が市場投入された「Ultra HD Blu-ray(UHD Blu-ray)」は、ラインナップの拡充が予定されており、4K対応の新規格として市場の活性化に貢献すると見られる。
※1. 全国の映像ソフト取扱店(メディアストア、家電量販店、総合量販店、Eコマース等)における販売実績を基に推計した市場規模。
本プレスリリースのURL:
http://www.gfk.com/jp/insights/press-release/2016dvdbdsales/
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