<花や緑のある生活に関する意識調査>花や緑の楽しみ方 男性は屋外で庭作り、女性は室内で観葉植物を好む
~「花や緑」を好む傾向は年齢の上昇とともに高まり、特に女性に強い~
2017.03.10 11:30
国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上 正勝)は、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第57号として、花や緑のある生活に関する意識調査の結果をご紹介します。
-
表1
意識調査 バックナンバー
http://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html
調査機関:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ
『DIMSDRIVE』実施のアンケート「ガーデニング」。
期間 :2017年1月11日~1月27日、DIMSDRIVEモニター3,573人が回答。
表3~表7、エピソードも同アンケートです。
■「花や緑のある生活」をしている人は4割超、賃貸より“持ち家”の人に多い
表1「あなたは花や緑が好きですか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/123977/img_123977_1.gif
表2「自宅に花や緑を取り入れた『花や緑のある生活』をしていますか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/123977/img_123977_2.gif
少しずつ暖かい日が増え、春の訪れが感じられるようになりました。今回は、花や緑のある生活についてアンケートを行い、花や緑を暮らしに取り入れた理由、家庭菜園で育てている野菜や自宅にある観葉植物の種類などをまとめました。
最初に、花や緑が好きかどうかを尋ねました。すると、「とても好き」「やや好き」を合わせた“好き”の合計は、53.5%と過半数。男女別では、男性47.9%、女性61.8%となり、女性のほうが10%以上高くなりました。また性年代別では、男性でも女性でも年齢が高くなるにつれて“好き”の計が高くなる傾向が見られ、男性の70代以上で70.8%。女性では、60代で7割を超え、70代以上ではなんと97.8%に。花や緑を好む傾向は年齢の上昇につれて高まり、男性より特に女性で強いことがわかります。
次に、ガーデニング、家庭菜園、観葉植物を置くといった「花や緑のある生活」をしているか、またはしたことがあるかを聞きました。すると、「現在している」が最も多く、44.0%。男性で41.8%、女性では47.2%と、やはり女性のほうが高くなりました。
住居形態別に見ると、「現在している」が最も高かったのは「戸建て(持ち家)」53.1%。次いで、「マンション・アパート(持ち家)」41.8%、「戸建て(賃貸)」33.8%となりました。庭のある一戸建てのほうが「花や緑のある生活」をしやすいように思えますが、戸建てでも集合住宅でも、賃貸より持ち家で「現在している」が高くなりました。一般的に、年齢とともに持ち家率も上昇すると考えられるため、花や緑を好む傾向が年齢の上昇とともに高まることと関係があるのかもしれません。また、家を“所有”することで家への愛着が増し、花や緑で美しく飾りたい気持ちが強くなるということも想像できます。
■「花や緑」を求める気持ちは年齢とともに高まり、70代以上女性では9割超
表3「今後(も)自宅に花や緑を取り入れた『花や緑のある生活』をしたいと思いますか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/123977/img_123977_3.gif
さらに、今後(も)「花や緑のある生活」をしたいかどうかを聞きました。すると、「とてもしたい」「ややしたい」を合わせた“今後(も)したい”計は57.2%と、6割近く。前の調査で調べた「花や緑のある生活」を「現在している」の44.0%を13.2%上回りました。たとえば“時間や経済的余裕がない”“持ち家でないため思うように庭づくりができない”などの理由で現在はしていないけれど、時間や状況が許せば「花や緑のある生活」を始めたい、という人の存在がうかがえます。
性年代別に見ると、「花や緑のある生活」を“したい”計は、年齢が高くなるにつれて上昇しています。男性の60代で62.6%と6割を超え、70代以上では78.2%と8割近く。女性では、50代で63.2%と6割を超え、70代以上では91.1%と9割を超えていました。花や緑が好きかを聞いた最初の調査に見られた傾向とも一致し、「花や緑」への嗜好性が年齢の高まりとともに強まることがここでもわかります。ただし、女性の70代以上では、「好き」計は97.8%とほぼ100%近かったのに、「したい」計は9割程度にとどまりました。「花や緑のある生活」には、体力や手間もかかるため、体力的な負担を感じる人もいるのかもしれません。
■花や緑を生活に取り入れた理由…“美しい”“癒し”など自然がもたらす充足感
表4「自宅での生活に、花や緑を取り入れた理由を教えてください」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/123977/img_123977_4.gif
「花や緑のある生活」を現在している人を対象に、自宅に花や緑を取り入れた理由を尋ねました。
1位は「花や緑が美しいから」56.8%。2位「リラックスしたい、癒されたい」55.3%、3位「自然の季節変化を感じたい」37.0%、4位「心豊かな暮らしをしたい」26.4%と続きました。花や自然の美しさを愛でる純粋な気持ちや、その心理的効果、充足感などの要素が上位に入っています。
また、5位「部屋にワンポイントとして」26.0%、6位「華やかになるから」24.0%と、インテリア的な役割を期待する理由も続きました。
男女差に注目すると、上位6位までの項目で、女性の数値が男性を上回りました。特に男女差が大きかったのが、「花や緑が美しいから」と、「部屋にワンポイントとして」「華やかになるから」の項目。女性のほうが、インテリアとしても大切な要素と考えているようです。順位は少し下がりますが、「運気をよくしたい」の項目も、男性より高くなっていました。
一方、男性のほうが女性より高くなったのが、「空気の浄化」「香りがよい」など、植物としての特性や効能に期待した理由。注目したいのは、「家族の一員、友達として」の項目で、男性の数値が女性を上回っていること。植物としての側面に期待しつつ、ペットのような存在感を求めている男性が、女性に比べて多いというのも面白い結果でした。
■男性は外で“庭仕事“に凝り、女性は手軽に観葉植物やベランダガーデニングを
表5「『花や緑のある生活』について、自宅でしていることを教えてください」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/123977/img_123977_5.gif
今度は、「花や緑のある生活」の種類について調べました。すると、男性と女性とでは異なる傾向が見られました。
男性では、1位「ガーデニング(庭)」62.5%、2位「観葉植物を育てている(室内)」39.1%、3位「家庭菜園(庭)」32.5%、4位「ガーデニング(ベランダ)」22.8%という順。庭でのガーデニングが6割を超え、2位以下を引き離していました。
これに対して女性の1位は「観葉植物を育てている(室内)」52.1%、2位が「ガーデニング(庭)」48.9%でした。3位と4位も男性とは順位が入れ替わり、3位「ガーデニング(ベランダ)」26.0%、4位「家庭菜園(庭)」24.8%でした。
男女差に注目すると、「ガーデニング(庭)」と「家庭菜園(庭)」は、男性の数値が女性を大きく上回り、反対に、女性は「観葉植物を育てている(室内)」「ガーデニング(ベランダ)」「エアプランツ(土を使用しない観葉植物)を育てている」など、室内やベランダでの項目で男性を上回っています。男性は、庭に出て体も動かす、ちょっと手のかかる“庭仕事”を好み、女性は屋外に出ずに室内やベランダで、より手軽に花や緑を楽しむ傾向にあると言えそうです。
■一番人気は男女ともにミニトマト!女性はシソやハーブで家計の節約も?
表6「家庭菜園で栽培している種類を教えてください」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/123977/img_123977_6.gif
家庭菜園をしている人は、どんな野菜を育てているのでしょうか。育てている野菜の種類を聞いたところ、1位は男女ともに「ミニトマト」。男性では64.8%、女性では59.2%と、どちらも6割程度の一番人気でした。一方2位以下は、男性と女性の順位には違いが見られました。男性では2位「きゅうり」48.9%、3位「ピーマン」43.5%、4位「ナス」42.9%の順。定番のおかずの食材になりそうなラインナップです。一方女性では、2位「シソ」47.1%、「ハーブ(バジル、ミント、ローズマリーなど)」と「ネギ」が45.8%で同率3位でした。こちらは料理の食材というよりは、彩りやアクセントにしたり、薬味に使ったりできる野菜と考えられます。男性の5~7位は「ハーブ」「ネギ」「シソ」、女性の5~7位は「ピーマン」「きゅうり」「ナス」という結果で、それぞれの2~4位と5~7位の項目が見事に入れ替わっていました。
いずれも家庭菜園でよく作る基本的な種類と思われますが、男性は多少手がかかり、収穫の手応えのあるものを求め、女性のほうがより育てやすく、必要なときに摘んで料理に添えられるものを好んでいるのかもしれません。また、彩りや薬味はなくても困らないけれど、あれば食卓が華やぎ、自宅で育てていれば買わずに済むため家計の節約にも…そんなおトク感も女性にとっては魅力になると考えられそうです。
■観葉植物ランキング…男性にはサボテン、女性にはポトス・パキラが人気
表7「自宅にある観葉植物の種類を教えてください」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/123977/img_123977_7.gif
今度は、自宅にある観葉植物の種類を聞きました。男女別に順位を見ていくと、男性では1位「サボテン」35.5%、2位「ポトス」26.3%、3位「金のなる木」25.4%の順。一方女性では、男性で2位の「ポトス」が最も高く、37.0%。2位は「パキラ」28.3%で、男性では4位の項目です。3位が、男性では1位の「サボテン」25.8%でした。男性で3位の「金のなる木」が、女性でも4位に続いています。「ポトス」と「サボテン」は男女で差が大きく、「サボテン」は男性が、「ポトス」は女性が、約10%高くなっていました。とはいえ4位内には男女ともに同じ項目が入りました。この「ポトス」「サボテン」「パキラ」「金のなる木」の4つは観葉植物の定番と言ってよさそうです。
そのほか、「アロエ」「幸福の木」「ガジュマル」「オリーブ」は、男性の数値が女性より高く、「サンスベリア」「モンステラ」は、女性のほうが男性より上回るなど、男女の好みの違いが感じられました。
■育て方のコツは“よく見ること”…水をやりすぎず、日光や風通しにも気配りを
【育てやすい植物やお勧めの楽しみ方】
●サボテンは楽チンで失敗しません。いろんな緑を枯らせてきた私でも20年以上続いています。(女性・40代)
●パンジーやビオラは手間がかからず、いつも元気でかわいく咲いてくれるのでお勧めです。(女性・60代)
●みょうがを育てています。家の北側に植えておくだけで、食べきれないほど育ちます。(男性・50代)
●ハーブはとても育てやすいです。香りが強いため花と花の間に植えると虫がつかずおススメです。(女性・30代)
●使い残しのニンジンや大根、果物の種などから鉢植えの花を咲かせるのも楽しいですよ。(男性・60代)
●食用に買ったチアシードをまいたら、ほとんど手間なく芽吹いて成長し、きれいな花が咲いた。(男性・50代)
●実のなる庭木を1本でも植えておくと、鳥が遊びに来るようになり、とても楽しみになりました。(女性・50代)
【家族やペットと同じ?…育て方のコツ】
●観葉植物の葉を美しく保つには、飲み残しのビールを少しつけて拭く。つやが出ます。(女性・50代)
●水はあげすぎないほうがいいです。土が乾いたらたっぷりあげるのがコツです。(女性・40代)
●観葉植物は、カーテン越しでも日が当たる部屋に置いてあげると、生き生きします。(女性・30代)
●意外と風通しが大切なので、やさしい風が吹くところに置いてあげるのも長持ちさせるポイント。(女性・40代)
●家族やペットと同様にやさしく、丁寧にしてくだい。水やりや肥料も、少なくてもいけないし、やりすぎもいけません。植物をよく見ましょう。(男性・70代以上)
育てやすいおすすめの植物の種類やお手入れのコツを自由回答で聞きました。意外な楽しみ方や育て方の心得など、実感のこもった多数のエピソードが寄せられました。「使い残しのニンジンや大根」「食用に買ったチアシード」を育てるなど、簡単にできそうなので、試してみたくなります。いずれのコメントからも花や緑への愛情がひしひしと伝わってきました。まだ花や緑を育てたことがないという人、失敗した経験から今はやめたという人も、エピソードを参考にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
■株式会社プラネットとは
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
URL: http://www.planet-van.co.jp/
■Fromプラネットとは
株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。日用品に関する、旬なトピックスや意外な利用シーンなどをご紹介しています。
URL: http://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html
この企業のプレスリリース MORE
消費財流通のプラネット会長/玉生 弘昌が上海工程技術大学にて講演 テーマ「日本の流通機構の凄さの秘密」
2018.05.23 14:00
<スキー・スノーボードに関する意識調査>ブームから30年…中高年男性は“ひとりスキー”で青春を懐かしむ?
2018.01.30 11:00
<カレーに関する意識調査>王道のビーフカレーに次ぐ人気…東日本はポーク、西日本はチキン
2018.01.12 11:00