現代美術家 宮島達男が過去最大級の作品を 7月開催の「Reborn-Art Festival 2017」で制作! 復興を願い、東北の被災地の参加者を募集
2017.03.24 11:00
有限会社宮島達男事務所(所在地:茨城県守谷市、代表:宮島達男)は、2017年7月22日から9月10日まで51日間の日程で被災地である東北・石巻を中心に開催される「Reborn-Art Festival 2017(リボーンアート・フェスティバル)」にて、現代美術家 宮島達男が過去最大級の作品「時の海-東北」を制作、被災地の参加者を募集することを発表します。
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「時の海-東北」イメージドローイング Photo by Keizo Kioku
詳細URL: http://tatsuomiyajimastudio.com/?p=2154
リボーンアート・フェスティバルは音楽プロデューサーの小林武史と亀山紘石巻市長が実行委員長を務め、制作委員には国内外の現代アートを発信し続けているワタリウム美術館らも参加する“アートと音楽の総合芸術祭”です。
■「時の海」について
宮島達男は、これまで30カ国、約300箇所で展覧会を行い、作品は世界各国70箇所以上の美術館に所蔵されています。
宮島の作品には、アートは「今を生きている人々のために」という思いがこめられています。カウントする数字のLEDを敷き詰めた「時の海」は1988年に制作された宮島の代表作でもあり、1998年にはベネッセアートサイト直島にも設置されています。この数字のLEDは、9から1へとカウントしており、0は表示されず消灯します。そして、また9から1へとカウントを繰り返します。カウントしている時間は「生」を、0の暗闇になる時間は「死」をあらわし、その「生」と「死」が永遠に繰り返され、「生命の輝き」を表現しています。カウントするスピードが異なるのは個々の生命の個性を表しています。
今回の作品では、その数字のスピード設定を東北の被災した方々に行っていただき、その方たちの思いを永遠に残していこうとするものです。
■巨大プールに数字LEDを3,000個設置!「時の海-東北」について
「時の海-東北」は、宮島達男が東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興を願い、震災直後から計画を進めてきたもので、幅30m×長さ50mの巨大プールに、彼が作品で使っている3,000個の数字LEDを水の中に設置する作品です。
今年は、その10分の1の300個の数字のLEDをプールにいれ、宮城県の牡鹿半島に設置する予定です。
数字のLEDは、異なるスピードでカウントを続けており、今回はこの300個の数字LEDのスピード調整をしてくれる被災者の方々を募集します。参加者の様々な思いを託し、スピード設定をしてもらうことで、震災の記憶と鎮魂、未来への希望を表現します。
■参加者の募集について
3,000個の数字のLEDは、数字のカウントスピード設定をする震災で被災した方(コラボレーションアーティスト)と、制作を支援する被災地以外の人(サポートアーティスト)が1組になって作られます。被災された方は、現在、東北に住んでいなくてもコラボレーションアーティストになることができ、参加は無料です。サポートアーティストはクラウドファンディングに参加していただくことで、「時の海-東北」を支援していただくことができます。ご参加いただける方は下記URLよりお申込みください。
・コラボレーションアーティスト(震災で被災した方) ※無料
http://tatsuomiyajimastudio.com/?p=2154
・サポートアーティスト(プロジェクトの資金援助をしてくださる方)
https://motion-gallery.net/projects/tatsuomiyajima
■宮島達男/Miyajima Tatsuo(みやじま・たつお)
現代美術家
1986年 東京芸術大学大学院修了。1988年 ヴェネツィア・ビエンナーレ、新人部門に招待され、デジタル数字を用いた作品で国際的に注目を集める。以来、国内外で数多くの展覧会を開催。世界30カ国、約300か所で作品を発表している。1993年 ジュネーブ大学コンペティション優勝。1998年 第5回日本現代芸術振興賞受賞。1998年 ロンドン芸術大学名誉博士授与。2006-2016年 東北芸術工科大学副学長。2012-2016年 京都造形芸術大学副学長。
代表作に「メガ・デス」など。また、長崎で被爆した柿の木2世を世界の子どもたちに育ててもらう活動、「時の蘇生・柿の木プロジェクト」も推進している。
■Reborn-Art Festival(リボーンアート・フェスティバル)概要
日程 : 2017年7月22日(土)~9月10日(日) ※51日間
会場 : 宮城県石巻市(牡鹿半島、市内中心部)、
松島湾(塩竈市、東松島市、松島町)、女川町
アクセス: http://www.reborn-art-fes.jp/access/
主催 : Reborn-Art Festival実行委員会/一般社団法人APバンク
共催 : 宮城県・石巻市・株式会社河北新報社・
東日本旅客鉄道株式会社 仙台支社・ヤフー株式会社
特別協力: 日本製紙株式会社
協力 : 株式会社日本政策投資銀行
URL : http://www.reborn-art-fes.jp/