国際武器移転史研究所研究叢書2 榎本珠良編『国際政治史における軍縮と軍備管理』 2017年3月刊行
2015年に当大学の新たな研究拠点として設立された国際武器移転史研究所は、軍縮・軍備管理に関する総合的歴史研究と「現代」の政策論議とを接合させ、従来の閉ざされた研究組織では達成されなかった学際的・国際的研究を通じて、近現代の軍縮・軍備管理という世界的課題に取り組むことを目的としています。
このたび、本研究所の研究叢書2として、榎本珠良編『国際政治史における軍縮と軍備管理』が日本経済評論社より刊行されました。
19世紀以降には、兵器生産技術が飛躍的に発展したと同時に、兵器の生産や保有、移転などの規制が幾度となく試みられてきました。本書は、この時代の軍縮・軍備管理における、武器移転規制と軍備の削減・制限の位置付けや関係性を考察し、過去の時代に関する研究が現代の政策論議に対して持ちうる示唆を検討するものです。
本書は、歴史学者と安全保障研究者・実務者による学際的・国際的な研究に向けた課題を特定し、本研究所の新たな研究を切り拓く第一歩です。概要と目次は国際武器移転史研究所ウェブサイトでご覧いただけます。ぜひご覧ください。
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