“文庫X”発案者のイチオシ哲学絵本 『はじめて考えるときのように』が快進撃! さわや書店が、第2の『思考の整理学』として熱烈プッシュ
『はじめて考えるときのように』(PHP研究所/619円・税別)は、2004年に文庫化された哲学絵本です。昨年、旋風を巻き起こした“文庫X”の発案者・さわや書店フェザン店(盛岡市盛岡駅ビル内)の長江貴士さんによるツイートやPOPへの反響が大きく、予想以上のペースで売れ行きを伸ばしています。
■長江さんが文庫Xの“次”に推す理由と、異色の謎かけPOP
「あなたに「包丁」を手渡したい。だからこの本を勧めます」
哲学者・野矢茂樹さんが文、植田真さんが絵を手掛けた『はじめて考えるときのように』のPOPは、長江さんのこんな謎かけのような言葉ではじまっている。しかもこのPOP、あまりにも異色のものだった。ふつうのPOPはワンフレーズが多いが、このPOPはなんと700文字以上! この長文によって、本の前で足を止め、手に取る来店者が急増。7日間で66冊も売れたのだ。
文庫Xが大成功をおさめたあと、この本を読んだという長江さんはこう語る。
「文庫Xを読んで“マスコミの情報を鵜呑みにせず、自分で考えなければならない”と感じてくれた方に、“考えるってどうすればいいんだろう?”と少し立ち止ってもらえたら」。その想いは読者に届き、売れ行きは今後さらに伸びそうだ。
■第2の『思考の整理学』をめざして大増刷が決定
また、さわや書店フェザン店の店長・田口幹人さんは、『はじめて考えるときのように』についてこうツイートした。「もっと若いときに読んでいれば……そう思わずにいられませんでした(ふたたび)。」
さわや書店のオリジナルPOP「もっと若いときに読んでいれば……」が火付け役となって、『思考の整理学』(外山滋比古著)が刊行から20年以上を経て、200万部を超える大ベストセラーとなったことは記憶に新しい。田口さんは、『はじめて考えるときのように』のテーマや発刊から時が経っているという類似点から、本書が第2の『思考の整理学』になるというのだ。
書店員からの熱い声援と、売れ行きを受け、PHP研究所では3月28日に1万5000部という、既刊としては異例の大増刷を決定。2004年の文庫化後、コツコツと増刷を重ねて累計発行部数は5万部を超えたものの、発売から13年が経過した最近では動きがにぶっていたが、今回の大増刷で一気にブレイクしそうだ。
「若いときに読んでいれば」と後悔しないために、いま読んでおきたい一冊だ。
さわや書店フェザン店ツイッター
@SAWAYA_fezan
■書誌情報
・タイトル:はじめて考えるときのように
・著 者:野矢茂樹(のや しげき)著/植田真(うえだ まこと)絵
・定 価:619円(税別)
・シリーズ:PHP文庫
・仕 様:文庫判並製/224ページ
・発 行:PHP研究所
・発 売 日:2004年8月2日
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