<オフィスワーカーの労働環境とストレスに関する実態調査> 企業が把握していないオフィスワーカーの労働実態が浮き彫りに! 自宅や外出先で早朝・夜間や休日に仕事をする「持ち帰り残業」をしている人が約半数 そのうち会社に申告していない「隠れ残業」は8割以上!
スマートデバイスの導入・活用により企業の「働き方改革」「健康経営」をサポートしている株式会社アイキューブドシステムズ(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:佐々木 勉、以下アイキューブドシステムズ)は、1都3県在住の20代から50代のオフィスワーカー824名を対象に、「労働環境とストレスに関する実態調査」を実施しました。
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調査データ(1)
~調査結果 トピックス~
(1) 「持ち帰り残業」をしている人の内、会社に申告していない「隠れ残業」は8割以上に!
-仕事を持ち帰って、自宅や外出先で早朝・夜間や休日に仕事していると回答した人は約5割(44.8%)。さらにそのうち、会社に申告していない残業時間がある人は8割(83.4%)を超えることが判明
(2) 「隠れ残業」をしている人の7割近くが退職意向あり。
-「隠れ残業をしている」人の65.2%が、現在の会社に対して辞めたい意思を持っている。
(3) 仕事のストレスが原因で医師の診察を受けたことがある人は「5人に1人」
- 仕事のストレスが心身に影響が出て医師の診察を受けたことがあると回答した人は21.0%
(4)仕事ストレスの三大要因は「人間関係」「低賃金」「長時間労働」
- 1位:人間関係61.0%、2位:給与が低い、上がらない46.8%、3位:労働時間が長い42.4%
(5) 「勤務時間外は連絡したくない」 フランスの法律「つながらない権利」に約9割が賛成
-勤務時間外に会社からの連絡に対応しなくていいことを認めるフランスの法律「つながらない権利」に対し、賛成と回答した人は88.8%
調査概要及び調査結果の詳細、調査に対する産業医・三宅琢先生のコメントは、下記ご参照下さい。
※文中および表中の数字は、小数点第2位を四捨五入しているため、全体の%が100%と異なることがあります。
※本リリースの調査結果や分析をご掲載頂く際は、「(株)アイキューブドシステムズ調べ」とご記載下さい。
<CLOMO MDM 新機能リリースのお知らせ>
18時を過ぎた途端、スマホのアプリが電話以外消失!?
管理者が設定した業務終了時間に、会社貸与のスマートデバイスを自動で機能制御
隠れ残業を徹底抑止し、「働き方改革」「健康経営」をサポートする
新機能「ワーク・スマート」を本日5月15日(月)リリース
URL: http://www.i3-systems.com/worksmart.html
今回の実態調査で判明したように、企業が把握していない「隠れ残業」が多くの労働環境において存在していることを踏まえ、同社が提供しているモバイルデバイス管理サービス「CLOMO MDM」に新機能「ワーク・スマート」を搭載。本日5月15日(月)にリリースしました。
この新機能によって、管理者が設定した時間になると、端末が電話機能のみに制限される「業務時間外モード」に自動移行されます。本機能を使用することで「隠れ残業」の抑止を促し、従業員のストレス軽減といった労働環境における課題解決をサポートすることが可能です。
■新機能「ワーク・スマート」の概要
MDM(Mobile Device Management:モバイルデバイス管理)サービス「CLOMO MDM」の「ワーク・スマート」機能を利用すると、管理者が予め設定した業務終了時間に応じて、従業員の端末が「業務時間外モード」に自動的に移行されます。本機能により、業務時間を意識した健康経営をサポートします。
・業務時間内モード
業務時間内であれば、管理者が許可している全ての機能・アプリを利用できます。
・業務時間外モード
業務時間外は緊急対応に必要な電話機能のみ利用できます。時間外利用が必要な場合には利用申請をすることで「業務時間内モード」に移行できます。
<利用条件>
■業務時間外モード(iOS)
【利用可能な機能】
・設定 ・CLOMO MDM Agent(残業申請)
・電話
【利用条件】
・iOS 9.3以上
・監視対象モードに設定されたデバイス
・CLOMO MDM Agent for iOS 3.0.0以上
■業務時間外モード(Android)
【利用可能な機能】
・CLOMO MDM Agent(残業申請)
・管理者指定の任意アプリ
【利用条件】
・Android for Workのデバイスオーナーモードに設定されたデバイス
・CLOMO MDM Agent for Android 2.3.0以上(5月30日リリース予定)
業務用デバイスを適正な時間で利用する必要があることから、以下の課題を解決します。
(1) 利用時間の制限:業務用デバイスの指定時間外での利用を原則禁止にする
(2) 時間外労働の見える化:時間外での延長利用を申請制にすることで、管理者が業務実態を把握できるようになり、従業員に労働時間の補正を促せる
(3) 働き方の振り返り:正しく労働時間を見える化し、働き方の自律的改善を促す
■CLOMO MDMについて( http://www.i3-systems.com/mdm.html )
CLOMO MDMは「緊急時(盗難、紛失)対策」「利用状況の監視」「機能制限・設定の適用、解除」「不正持ち出し対策」「アプリの遠隔配信」など、モバイルならではの運用効率化や、情報漏えい対策を全てリモートで実現します。大林組様、佐賀県庁様、TKC様、東京海上日動火災保険様、桐蔭学園様、ノエビアホールディングス様、東京慈恵会医科大学様など、大規模運用ユーザーを中心に、6,000社を超える多様な企業様に幅広く採用され、 モバイル管理市場6年連続シェアNo.1を達成しました。
■ 株式会社アイキューブドシステムズについて( http://www.i3-systems.com/message.html )
アイキューブドシステムズは、エンタープライズクラウドおよびスマートデバイスを最大限に活用するための技術を開発・保有するソフトウェアプラットフォームプロバイダーです。法人スマートデバイスの導入・活用に必要となる包括的な環境を提供する「CLOMO」を開発・提供。クラウドとスマートデバイス、およびアプリケーション、全てが統合された次世代 IT環境の実現に向け、フロントランナーとなるべく活動しています。2012年「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー ジャパン2012部門大賞」、2016年「マイクロソフト パートナー オブ ザ イヤー Open Surce on Azureアワード部門最優秀賞」などを受賞。
<会社概要>
社 名:株式会社アイキューブドシステムズ
住 所:福岡県福岡市南区大橋2丁目1-1 花村ビル
設 立:2001年9月
資本金:2億8,250万円
代表者:代表取締役社長 佐々木 勉
U R L: http://www.i3-systems.com/
※ CLOMO および i3 Systems は株式会社アイキューブドシステムズの登録商標です。
※ 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
■「健康経営」とは
従業員の健康を会社の資源としてとらえ、現在・将来における企業の収益性を高めるための投資として従業員の健康保持・増進活動を経営的な視点から、戦略的に実行すること。
※健康経営は、NPO法人 健康経営研究会の登録商標です。
■調査結果について
(1) 「持ち帰り残業」をしている人の内、会社に申告していない「隠れ残業」は8割以上に!
・「持ち帰り残業」について
仕事を家に持ち帰って行う“持ち帰り残業”に関して調査するために、「あなたは月に平均何時間程度、仕事を持ち帰って、自宅や外出先で早朝・夜間や休日に仕事をすることがありますか。」と尋ねたところ、全体の約5割(44.8%)が持ち帰り残業をしていることが明らかとなりました。「5時間未満」という回答が最多となる50.8%でしたが、「20時間以上」と回答したのが11.7%、中には80時間以上と回答した人もいました。
・会社に申告していない「隠れ残業」について
企業が把握していない残業実態である“隠れ残業”について調査するため、上記の「持ち帰り残業」をしている人(360人)に対し、「そのうち、何時間、会社に申告していない持ち帰り仕事時間がありますか。」と尋ねたところ、“隠れ残業”をしていると回答した人は8割以上(83.4%)と、大半の人が持ち帰った仕事についての残業を、会社に申告していないことが明らかとなりました。
(2) 「隠れ残業」をしている人の7割近くが退職意向あり。
「あなたは、今、会社を辞めようと思っていますか。」という質問に対しては、隠れ残業をしている人の65.2%が今会社を辞めたいという気持ちを持っているという結果に。隠れ残業をしていない人の1.2倍のスコアとなっており、「隠れ残業」が退職の引き金のひとつとなっていると考えられます。
(3) 仕事のストレスが原因で医師の診察を受けたことがある人は「5人に1人」
「仕事のストレスが心身に影響が出たために、医師の診察を受けたことはありますか。」と尋ねたところ、「現在、診察を受けている」と回答した人が4.9%、「過去には診察を受けたことがある」と回答した人が16.1%となり、全体で21.0%、5人に1人が仕事のストレスが原因で心身に負担をかけ、医師の診断を受けていたことがわかりました。
(4) 仕事ストレスの三大要因は「人間関係」「低賃金」「長時間労働」
「仕事全般においてどんなことにストレスを感じていますか」と尋ねたところ、「人間関係」と回答した人が61.0%でトップでした。次いで「給料が低い、上がらない」(46.8%)、「労働時間が長い」(42.4%)が続きました。
(5) 「勤務時間外は連絡したくない」 フランスの法律「つながらない権利」に約9割が賛成
2016年5月に成立、2017年1月から施行されたフランスの法律「つながらない権利」とは、「労働者が勤務時間外や休日に仕事上のメールなどへの対応を拒否できる権利」のことです。この法律について、「あなたは“つながらない権利”に賛成ですか、反対ですか。」と尋ねたところ、約9割(88.8%)の人が賛成と回答しました。
■今回の調査結果について - 医師・三宅琢先生のコメント
「残業」に対する規制が厳しくなってきている昨今において、「隠れ残業」という企業が把握していない実態などを数値として見える化した点で、今回の調査はとても意義のあるものであると考えます。
以前に比べて、残業を抑制しようとする社会的な流れがある一方で、近年のICTの普及により、仕事を持ち帰る状況が起こりやすくなっているのは事実です。PCやスマートデバイスが日々の業務に導入されることで、外部からの情報へのアクセスが可能になるなど、ロケーションフリーで仕事をすることができるという大きなメリットが得られますが、その労務状況を管理する方法の確立が必要になります。
そこにデバイスがあると、ついつい見てしまうというのが日本人の性格だと思います。したがって、管理側やデバイス側で使用におけるルールを作らないと、ICT導入が「持ち帰り残業」や「隠れ残業」を助長する温床になりかねないのですが、ルールの整備が十分にできておらず、運用・管理が本人や現場のモラルやリテラシー任せになってしまっているのが実態です。
残業代の支払われない「隠れ残業」をしていることは、従業員の企業や業務に対するモチベーションの低下に繋がります。残業に対する疲労はもちろんですが、それ以上に、「自身の業務に関する適正管理がされていない」ということに対して、企業への不信は募り、それによってメンタル不調や、仕事のパフォーマンスが下がるという負の連鎖を生み出してしまうことが問題です。今回の調査により、「隠れ残業」をしている人の7割近くが退職意向があるということが示されましたが、「“隠れ残業”があるかもしれない状態」を放置している企業の風土が、労働者の離職を招いているのだと考えます。
「健康経営」というのは、企業が売上と同じように「社員の健康をマネジメントする」ということだと考えます。「病気」の状況把握は、傷病手当金や病院のレセプトデータ(※)などの分析により簡単に把握できます。しかし、本当の意味での「健康の管理」とは、まだ病院に行っていない人が、病気などにならないように予防することであり、通院を促したり休職の仕組みを整備することではありません。メンタル不調や睡眠不良などのほとんどが、働き方と自分の体力や性格があっていないというミスマッチによって起こっています。働き方を適切に管理することが、健康を管理するためのスタートでありゴールになります。
「健康経営」が成されることは、離職率が下がり、人員が安定、知識の流出が防げることで、さらに過重労働が減るといった良いサイクルを生み出します。具体的な会社のアクションが従業員の満足を上げ、体力がある企業を確立すると考えます。そのためには経営者が仕組みづくりやシステム導入など、問題に取り組む姿勢を見せることが大切です。
※レセプトデータ・・・医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療報酬の明細書
<三宅琢先生 プロフィール>
医師(眼科専門医・労働衛生コンサルタント)、株式会社Studio Gift Hands 代表取締役
2005年に東京医科大学卒業、その後東京医科大学眼科兼任助教。同年東京医科大学大学院修了、東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学特任研究員などを経て2014年に株式会社Studio Gift Handsを設立、代表取締役に就任。現在は産業医科大学 訪問研究員であり、三井ホーム株式会社、佐川急便ホールディングス、株式会社ファーストリテイリング、ヤフー株式会社他、多数の企業の産業医を務めている。
労働衛生コンサルタントとして、新人教育、ストレス対策、管理者むけコミュニケーションスキルアップ講座、メンタルヘルス法務主任者として法務からみたメンタル問題の安全解決法、企業が行うべき法的手続き、障害者の働きやすい職場作りに取り組む。
また、視覚障害者向けの情報サイトを運営し、グッズの開発やアプリ紹介を行う。病院・福祉施設等では、視覚障害者ケアに関するiPad導入のコンサルティングを行う。全国のアップルストアや盲学校などで行っているiPad活用法の講演は、分かりやすいと定評がある。
医学博士、日本医師会認定産業医・専攻医、日本眼科学会眼科専門医、労働衛生コンサルタント、メンタルヘルス法務主任者
■「オフィスワーカーの労働環境とストレス」に関する実態調査 調査設計
(1) 調査方法:インターネット調査
(2) 調査対象者:関東地方1都3県に住む22歳~59歳男女/従業員規模100名以上の企業に務めるオフィスワーカー、正社員/派遣社員/契約社員(※除く経営者/役員、※除く外国籍)/月の残業が平均20時間以上の人
(3) 有効回答数:20代男女、30代男女、40代男女、50代男女 計8セル各103名、合計824名
(4) 実施期間:2017年3月30日~3月31日
※本リリースの調査結果や分析をご掲載頂く際は、「(株)アイキューブドシステムズ調べ」とご記載下さい。
プレスリリース添付資料
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