普段身にまとっている香りが、実は健康に悪影響!? 2人に1人は香りによる体調不良「香害」を経験。 その体調不良の要因が人工的な香りによってとは知らずに 香りつきのものを日常的に使用している方は約8割!
シャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市/代表取締役社長:森田隼人)は、国民生活センターへ「洗濯用洗浄剤の匂い」についての相談が多く寄せられる時期に合わせ、20代から60代の男女598人を対象に「香りに関する意識調査」を行いました。
<調査サマリー>
・人工的な香りによる健康被害、「香害」を知らない方が6割以上
・約8割の方が他人の香水や柔軟剤などのニオイを不快に感じたことがある
・さらに、5割以上の方が人工的な香りによって体調不良を起こしたことがある
・しかし、約8割の方は香りつきのものを日常的に使用している
調査の結果、人工的な香りによる健康被害を「香害」と呼ぶことを知らないと答えた方が61%と、まだまだ香害の認知が低いことがわかりました。しかし、他人のニオイ(香水や柔軟剤、シャンプーなど)を不快に感じたことがあると答えた方が79%、さらに、人工的な香りによって頭痛・めまい・吐き気などの体調不調を起こしたことがあると答えた方が51%と、香りによる被害は社会問題化されつつあります。
その一方で、香りつきの柔軟剤が新たなトレンドになっており、「衣類に消臭・防臭効果を持たせる」「イヤなニオイを抑える」などを目的として香りつきのものを日常的に使用する方が約8割と多数を占めていることもわかりました。
無意識のうちに使用している香りつきのものが、実は自分や他人へ健康被害を及ぼす原因となってしまうかもしれません。本調査結果を機に、不特定多数の方が集う公共機関を利用する際などは、香りつきの洗剤や柔軟剤などを使用しないことも検討してみてはいかがでしょうか。
Q1. 人工的な香りをかいで、頭痛・めまい・吐き気などの
体調不良を起こしたことがありますか?
Q2. 香りつきのもので日常的に使用しているものは 何ですか?(複数回答)
Q3. 人工的な香りによる被害(体調不良を引き起こすなど)が「香害」と
呼ばれていることを知っていますか?
Q4. 他人のニオイ(香水や柔軟剤、シャンプーなど)で不快に感じたことは
ありますか?
Q5. Q2で選択したものを使用する目的はなんですか?
当てはまる箇所をすべてお選びください(複数回答)
■調査概要
WEB調査、調査期間:2017年7月15日~20日、サンプル数:598人
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【参考資料】
国民生活センター「洗濯用洗浄剤の匂い」に関する全国の消費生活相談情報
■洗濯用洗浄剤の匂いに関する相談の年度別の推移
(期間:2007年4月~2017年6月)
「洗濯用洗浄剤の匂い」に対する相談件数は年々増加傾向!
※2013年は国民生活センターより「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供」が
発表され、相談件数が大幅増加
※国民生活センターへ開示請求した情報に基づいて集計
■洗濯用洗浄剤の匂いに関する相談の年度別の推移
(期間:2014年4月~2017年3月)
気温が高く汗をかく機会も多くなり、ニオイへ関心が高まる春から夏にかけて
相談件数が増加する傾向。
■国民生活センターへ寄せられた相談内容(一例)
・昨日夕方に柔軟剤を使用して洗濯物を部屋干し後、
夜から朝まで吐き気を感じた。(20代)
・南側の隣家から柔軟剤の臭いが漂いイライラ感、頭痛、吐き気がする。(30代)
・職場の同僚が柔軟剤をつけていることで気分が悪くなる。(40代)
・最近引っ越したが、隣に住んでいる人がベランダに干す洗濯物から柔軟剤の
臭いが強くて、気分が悪くなる。(50代)
・新発売の柔軟剤を試したら、目がひどくチカチカした。かなり少なめに
使ったのにひどかった。(50代)
香りによる被害はめまい・吐き気・頭痛など、症状が多岐に渡っている。
また、隣人や外出先など、第三者の香りに悩まされる方が多数。
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【参考資料】
専門家の声
近年、人工的な香料による健康被害「香害」が問題となっており、当センターにも多数のお問い合わせが寄せられます。お問い合わせ内容の大多数が「香りつきの柔軟剤」「洗剤」による健康被害についてのもので、その症状はめまい・吐き気・頭痛など多岐に渡り、人それぞれです。
しかし、「香害」や「化学物質過敏症※」という言葉の認知はまだまだ低く、事態の深刻性が世間に浸透していないことが問題です。香料などに使用されている化学物質は長期間にわたって体内に蓄積されてしまうので、今症状が出ていない方でも、今後突然発症する危険性があります。
マスク等を使用したとしても、香りや、香りに含まれる化学物質をシャットアウトすることはなかなか難しいことです。香りつきの商品の使用については見直しが必要ではないでしょうか。
※化学物質過敏症…
さまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ現象。
何かの化学物質に大量に曝露された、または微量だけれども繰り返し曝露された
後に、発症するとされています。
NPO法人
化学物質過敏症支援センター
事務局長 広田しのぶ様
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【参考資料】
日本消費者連盟による相談窓口「香害110番」開設
暮らしの場から合成洗剤をはじめとする化学物質をなくし石けんを使ったシンプルな暮らしを提唱する日本消費者連盟により、近年増加する香りの害に苦しむ方の意見を集約するため、2017年7月26日と8月1日の2日間、相談窓口「香害110番」が設置されました。
実施結果: 2日間の相談件数 合計213件(電話65件、メール・FAX148件)
男女比は女性が9割以上、年齢は電話でわかる方のみで30代~80代
■実施概要開催日時:
第一回 2017年7月26日(水)11:00~15:00
第二回 2017年8月1日(火)11:00~15:00
場所:日本消費者連盟事務局
⇒ 健康被害を訴える声の急増を受け、新たな第三者機関が開設されるなど香害は
社会問題化している。
⇒ 香害の被害者を守り新たな被害の拡大を防ぐため、今後は行政・メーカーなどへ
の働きかけも必要とされる。
プレスリリース添付資料
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- 調査・報告
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