<賞味期限と消費期限に関する意識調査> 購入時は約8割、食べ...

<賞味期限と消費期限に関する意識調査>  購入時は約8割、食べるときは7割近くが 賞味期限・消費期限を意識

~男性も知らないうちに食べている!?  消費期限切れのものでも食べる女性は意外に多い~

 国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上 正勝)は、日用品にまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第66号として、賞味期限と消費期限に関する意識調査の結果をご紹介します。

表1「食品を購入する際、『賞味期限・消費期限』を意識していますか」についての回答



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■食品購入時に賞味期限・消費期限を意識するか…男性75%、女性85%が“する”
表1「食品を購入する際、『賞味期限・消費期限』を意識していますか」についての回答
https://www.atpress.ne.jp/releases/133836/img_133836_1.gif

調査機関:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ
     『DIMSDRIVE』実施のアンケート「賞味期限と消費期限」。
期間  :2017年6月7日~6月23日、DIMSDRIVEモニター3,875人が回答。
     表2~表7、エピソードも同アンケートです。

賞味期限:おいしく食べることができる期限。
消費期限:期限を過ぎたら食べないほうがよい期限。
(※未開封の状態で、表示された方法を守って保存していた場合)

 蒸し暑く、食中毒などが心配な季節、「賞味期限」や「消費期限」に敏感になる人も多いかもしれません。今回は賞味期限と消費期限についてアンケートを行い、購入時や食べる際に期限を意識するか、また期限内に食べきる工夫をしているかなどを聞きました。
 まずは、食品を購入するときに賞味期限・消費期限を意識しているかを尋ねました。すると、「意識する」が41.9%で最も多く、「少し意識する」37.3%が続きました。2つを合わせた“意識する”計は、79.2%と約8割。男女別に見ると、男性で75.4%、女性では85.0%となり、女性のほうが男性を約10%上回っていました。
 さらに性年代別では、男女ともに30代を底に、男性では年齢につれて“意識する”が高くなる傾向が見られ、70代以上で85.8%と最高値に。一方女性では、50代で89.1%とピークになりました。家庭の食卓を預かったり、家計のやりくりに頭を悩ますことで、期限を“意識する”人がより多くなるのかもしれません。


■無駄が気になる?…期限を意識する職業は「専業主婦」に次いで「定年退職」
 職業別と県別の結果を調べました。“意識する”計が最も高い職業は「専業主婦(主夫)」90.0%、次いで「定年退職」85.9%でした。家庭の食卓を預かる「専業主婦」の数値が最も高かったことは、性年代別の結果と一致した傾向と言えそうです。また、「定年退職」者は年代が高いため、やはり、性年代別の傾向と一致していると考えられます。退職後、家計の無駄が気になる人が増えるのかもしれません。年代が高いほど、食品や食材を無駄にしたくない、“もったいない”精神が働くとも考えられそうです。

 県別についてはサンプル数の少ない県が多いため、参考値として紹介します。“意識する”計が最も高かったのは「香川県」と「大分県」(同率1位)。次いで、「山形県」「沖縄県」が同率3位に入りました。食べ物が傷みやすくなる高温多湿の地域で高いことが予想されましたが、意外にも「山形県」、「秋田県」(5位)の東北2県が5位以内にランクイン。また、“意識していない”のランキングでも、九州の南端「鹿児島県」がトップでした。気象条件よりも、なんらかの文化風土や気質が背景にあるのかもしれません。


■家庭での食べ方は“自己責任”?食べるときの期限への意識は購入時より低い
表2「食べる(料理する)際、『賞味期限・消費期限』を意識していますか」についての回答
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 次に、食べる(料理する)ときに、賞味期限・消費期限を意識しているかを聞きました。すると、購入するときとは順序が入れ替わり、「少し意識する」が最も多くて38.6%、次いで「意識する」29.3%という結果でした。2つを合わせた“意識する”計は、67.9%。購入時に“意識する”人が79.2%だったのに比べ、11.3%低くなっていました。男女別に見ても、“意識する”計は、男性で62.3%、女性で76.4%。購入時のそれぞれの数値(男性で75.4%、女性で85.0%)と比べ、やはり10%前後低くなっています。つまり、実際に食べたり料理したりするときより、店で買うときのほうが賞味期限・消費期限をシビアに意識していると言えます。一つには、購入時に十分吟味しているので、家庭で食べる際には多少の安心感があると考えられます。また、家庭で食べる際には、焼くなり煮るなり、調理することで、損なわれたおいしさや安全性を補うこともできると考えられます。何より、買うときには“同じ値段なら少しでも新しいもの、期限の長いものを買って得をしたい”という心理が働いているのかもしれません。反対に、買ったものを家庭でいつ食べるか、どう食べるかはある意味“自己責任”と感じているとも考えられそうです。


■納豆、漬物やキムチなどの食品でも女性は賞味期限・消費期限が気になる
表3「購入する際、特に『賞味期限・消費期限』を気にする食品はどれですか」についての回答
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 今度は、購入する際に、特に賞味期限・消費期限を気にする食品は何かを聞きました(選択肢には期限表示のない食品もありますが、“気にするもの”について回答してもらいました)。
 1位は「生鮮食品(肉や魚)」82.2%。以下、2位「牛乳」73.2%、3位「豆腐」64.7%、4位「卵」61.0%、5位「ヨーグルト」58.2%、6位「ウィンナー/ハムなど加工肉」57.7%と続きました。1位の「生鮮食品(肉や魚)」は安全性に関わるため、当然ながら気にする人が多いと考えられ、8割を超える結果に。2位以下は、豆腐や卵など、調理することもあれば生で飲食することもある食品が並びました。
 男女差に注目すると、ほとんどの項目で、女性の数値が男性より高くなっていました。中でも男女差が大きかった項目は「豆腐」「ヨーグルト」「納豆」「チーズ」「漬物、キムチなど」。このうち最も下位の「漬物、キムチなど」でも、女性の数値は42.3%と4割を超えていました。発酵食品や保存性のある食品など、賞味期限・消費期限とはあまり関係なさそうに思えるものでも、女性は気にしていることがわかります。女性の数値が高かった項目は、より女性が好んで食べている食品とも考えられそうです。
 一方、男性の数値が女性を上回った項目は「レトルト食品」「冷凍食品」「カップめん」「缶詰」。自炊をしない単身者が購入しそうなイメージの食品と言えそうです。あまり料理をしていない男性が購入することの多い食品なのかもしれません。


■期限切れでも食べる人は女性のほうが多い…男性は知らないうちに食べている!?
表4「『消費期限』切れのもので、食べるものはどれですか」についての回答
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 さらに、「消費期限」が切れていても食べる食品はどれかを聞きました(選択肢には期限表示のない食品もありますが、“気にするもの”について回答してもらいました)。
 1位「缶詰」34.2%、2位「乾めん(そば、そうめん、うどんなど)」34.0%、3位「カップめん」31.9%と続き、上位には、長期保存の利く食品が並びました。しかし、下位の項目まで見ていくと、「卵」17.1%、「豆腐」16.4%、「生鮮食品(肉や魚)」16.3%、「牛乳」13.9%となっていて、購入時に賞味期限・消費期限を気にする食品を聞いた前の調査(表3)で上位に入っていた食品でも、10%以上の人が飲食していることがわかります。「卵」「豆腐」「生鮮食品(肉や魚)」などは、火を通して調理することで、安全性の問題をクリアしていると考えられます。
 注目したいのは、男女差。すべての食品で、女性の数値が男性を上回っていました。反対に、「『消費期限』切れのものは食べない」では、男性の数値が女性より高くなっています。女性よりも男性のほうが“期限切れ”に対してシビアなようです。
 ただし、これまでの調査では、賞味期限・消費期限に対する“意識”は、女性のほうが高くなっていました。期限を“意識する”ことと、期限が切れたものを“食べる”かどうかは別問題ということになりそうです。一般的に、買い物や料理に関わるのは男性より女性に多いと考えられます。女性には、期限切れでも調理法しだいで食べられるという経験則があるのかもしれません。一方で、男性の場合、本人が知らないうちに、母親や妻が期限切れの食材で作った料理を食べている可能性もありそうです。


■期限が切れる前に食べきる工夫をしている人…男性で8割弱、女性では9割近く
表5「『賞味期限・消費期限』が切れる前に食べきる工夫をしていますか」についての回答
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表6「どのような工夫をしていますか」についての回答
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 賞味期限・消費期限が切れる前に食べきる工夫をしているかどうかを聞きました(表5)。すると、「いつもしている」36.4%と「時々している」46.8%を合わせた、“(工夫)している”計は83.2%。男女別でも、男性で78.9%と8割弱、女性で89.7%と約9割が、食べきるための工夫をしていることがわかりました。さらに、どんな工夫をしているかを尋ねたところ(表6)、最も多かったのは「冷凍保存できるものは冷凍している」57.3%。特に女性では66.0%と、6割以上が実践していました。さらに男女差に注目すると、女性の数値が男性を最も上回っていたのが、「購入したその日に小分けにしたり、下処理をして保存している」。男性では16.6%ですが、女性では約2倍の34.3%と3人に1人以上。期限内に食べきるため、手間のかかる方法も取っていることがわかります。一方で、男性の数値のほうが上回っていたのは「真空パックにして保存している」や「調理済み(お惣菜など)を購入している」など。調理のための工夫よりも、機器を利用したり手間をかけずに食べきれる方法を選んだりしていると言えそうです。


■“もっとわかりやすくしてほしい”…表示の場所や大きさに要望あり
表7「『賞味期限・消費期限』の表示について、望むことはありますか」についての回答
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 賞味期限・消費期限の表示について、どんなことを希望するかを聞きました。最も多かったのは「表示場所をもっとわかりやすくしてほしい」41.9%。次いで、「文字をもっと大きくしてほしい」37.0%、「印字の色をもっとわかりやすくしてほしい」27.0%という順でした。たしかに、期限の表示がなかなか見つからず、裏を見たり横を見たりと探した経験のある人は少なくないと思います。
 4位「個包装や内装がある場合には1つずつに表示してほしい」では男女差が特に大きく、11.0%。女性では27.5%で、3位「印字の色をもっとわかりやすくしてほしい」(女性では28.0%)とは僅差でした。一つには、女性のほうが、お菓子など個包装のものをより食べているからかもしれません。


■自分で確かめる派、ギリギリがおいしい派…食品期限にまつわるエピソード
【“食べても大丈夫” 期限は気にしない派】
●以前、賞味期限を2年以上過ぎたレトルトパック(ハヤシライス)が出てきて、試しに食べてみたところ、何の問題もなくおいしく食べられた。なので、レトルトや缶詰に関しては全然気にしていない。(男性・50代)
●極力気にしない。ヨーグルトは開けていなければ3年は大丈夫だから。実体験済み。(男性・60代)
●賞味期限、消費期限を過ぎて食べたことが何度もあるが、お腹をこわしたことがない。(女性・40代)

【期限切れを食べて、大変な目に…】
●賞味期限を2年以上過ぎた缶コーヒーを飲んだ友人が腹痛を起こしてしまったことがある。(男性・60代)
●お正月に、日にちの経つイクラの塩漬けを食べたらみごとに食あたりになり、最悪の寝正月に。(女性・40代)
●冷蔵庫の奥に、消費期限切れ1か月ほどのがんもどき。煮て食べて腹痛になりひどい目に遭った。(男性・60代)

【逆に、おいしくなる派】
●キムチなどは酸っぱいくらいが好きなので賞味期限が迫って割引になっているものをよく買う。(女性・60代)
●チーズは期限が過ぎたぐらいが好きなので、わざわざギリギリで安くなっているのを買います。(女性・40代)
●わが家だけ!? 納豆は消費期限ちょい過ぎたもののほうがおいしい!といつも思う。(女性・50代)

【自分で確かめる派】
●期限にはとらわれず、見ためや匂い、味などで判断し、しっかり火を通すなどして食しています。(男性・40代)
●賞味でも消費でも開けてからは当てにならないので、結局自分の感覚が大事。(女性・40代)

 賞味期限・消費期限にまつわるエピソードを聞きました。期限は気にしない派から、納豆やキムチなどはむしろ期限ギリギリがおいしいという説、期限切れのものを食べて大変な目に遭った体験談まで、数々のエピソードが集まりました。食べて問題ないかどうかは、食品の種類や保存状態、またその時々の体調にもよると思われます。期限内に食べきる工夫、また自分の感覚も大事にしつつ、食べ物が傷みやすい夏は特に、開封したらなるべく早く食べることを心がけてください。


■株式会社プラネットとは
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。

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