「小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集【合本版】」小松...

「小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集【合本版】」 小松左京原作の厳選ホラー5作品のデジタルコミックを 原作者のおまけ漫画付きで配信

株式会社ソニー・デジタルエンタテインメント・サービスは、昨年夏にマイクロコンテンツとして発売した「小松左京の怖い話 ホラーコミック短編集」を再編集し、全5作品を収録した合本版として、小松氏の七回忌にあたる7月26日(水)にリリースすることになりました。

数多くのホラーの中から「くだんのはは」「まめつま」など選りすぐった小説をコミカライズした作品に加え、小松左京氏自身が描いたホラー漫画を「おまけ漫画」として特別収録したスペシャル仕様で登場します!

(c)小松左京ライブラリ/未浩・呪みちる・御茶漬海苔・稲垣みさお・児嶋都/ソニー・デジタルエンタテインメント


[作品概要]

今回配信されるデジタルコミックは、昨年、小松左京の自選恐怖小説集 「霧が晴れた時」(角川ホラー文庫)から厳選された5作品を、当代の人気ホラー作家が集結し新たな小松左京ワールドに仕上げたものを合本版として一つのコンテンツにまとめ、さらに、小松左京自らが描いたコミカルなホラー漫画をオマケとして付けた特別版です。

■発売日:2017年7月26日(水)

■配信プラットフォーム:Amazon のKindle 他(500円+税)。

Kindle URL:https://www.amazon.co.jp/dp/B07469CD2T/

■収録作品

「小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集【合本版】」

『すぐそこ』未浩

『骨』呪みちる

『まめつま』御茶漬海苔

『霧が晴れた時』稲垣みさお

『くだんのはは』児嶋都

~特典 小松左京のおまけ漫画~

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小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集1『すぐそこ』未浩

「すぐそこ」は1969年に「週刊朝日」に掲載された短編小説です。

田舎の人は基本的に親切ですが、時間間隔や距離感が、ややのんびりしすぎに感じることがあります。知らない土地で迷子になり、訊ねた人から目的地が「すぐそこ」との返事をもらえれば嬉しいものです。けれど、親切に聞こえるその言葉が、恐るべき迷宮の入り口へ導くキーワードだとしたら…。いつか、自分にも起こるのではと思わせる、リアルなホラー作品です。一見すると何気ない出来事が、いつの間にか抜け出すことが出来ないリアルな運命へと、ごく自然に導かれてゆく。今回初めてコミックとなった「すぐそこ」では、あまりにもさりげない故に、それと気づかず、ついには、がっぷりと捉えられてしまう、静かでありながら逃げ場のない恐怖が、穏やかな絵を通して巧みに表現されています。


未浩:

1990 年、短編漫画『脇道』『消える』でデビュ

ー。ホラー漫画誌で多数執筆を行う一方で、イラ

トレーター不死木摩可(ふしぎまか)としても

活躍。不死木摩可名義のTwitter ではオリジナル奇怪小説「ふしぎの摩可」を公開中。


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小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集2『骨』

「骨」は1972年に、「小説新潮」に掲載された短編小説です。井戸を作ろうと掘り始めた穴から次々と現れる骨。何かにとりつかれたように掘り進むうちに、たどり着く恐るべき真実とは? 小松左京が得意とする遥かな時の流れというテーマを、ホラー短編に凝縮した不条理感あふれる作品です。今回、初めてコミック化された「骨」では、原作の持つ不安な雰囲気を、一コマ一コマ積み上げ、圧倒的なクライマックスまで誘います。

呪みちる:

ギャグ漫画家として別名義でのデビュー後、1998

年の『時計屋敷の少女』でホラー漫画家に転向。以後、雑誌を中心に短編作品を数多く発表。それらの作品を集めた『青空の悪魔円盤 呪みちる作品集』『ライオンの首 呪みちる作品集1996-2012』ほか著作も多数。


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小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集3『まめつま』

「まめつま」は1970 年に「小説新潮」に掲載された短編小説で、小松左京自身が母親から聞かされた「まめつま」と言う妖怪を題材にしたホラー小説です。小松左京の実家では、幼児が夜泣きすると米をまく風習があり、子供にとりついて脅かす魔物を払うおまじないだったといわれています。小松左京の最初の子供が生まれ、夜泣きをした際に、妻は姑に教わったとおりに、寝ている子供の頭のまわりに、米をまいたと語っています。この風習をモチーフに、幼子を守ろうとし、次第に追いつめられてゆく若い母親の恐怖を描いています。今回、初めてコミック化された「まめつめ」では、ヒロインである若妻の心のゆらぎを、巧みに絵の中に写し取り、いつの間にか、自分自身が、この悲哀に満ちた若妻になったかのような錯覚を起こさせます。

御茶漬海苔:

1984 年、『精霊島』でデビュー。独特の作風で多数のホラー漫画を執筆するほか、自身作品の実写映画を監督する等、活動は多岐にわたる。著書に『惨劇館』『魔夜子ちゃん』ほか多数。現在はトークイベントへの出演も多く、読者からのカルト的な人気を誇る。


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小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集4『霧が晴れた時』

「霧が晴れた時」は1971 年「別冊小説新潮」に掲載された短編小説です。

楽しいはずの家族での登山、霧が立ち込めることによって迫り来る恐怖、果たして霧が晴れた時には…。

海難史上最大の謎とされるマリーセレスト号事件をモチーフに、自分をとりまく世界が静かに変してゆく恐怖を描いています。物語は、小松左京が住んでいた大阪北部のある街がモデルとなっていますが、初のコミック化においても、駅前の描写、山道、茶店の中まで、細部にいたるまで、その雰囲気をリアルに切り取っており、原作における恐怖のトラップが、より効果的に生きています。

稲垣みさお:

1994 年、『復讐』でデビュー。その後もホラー漫画誌で数多くの短編作品を執筆。1999 年には鈴木光司原作の話題作「リング」をコミカライズ。ホラー漫画以外の著書には、鬱病を題材にしたエッセイ作品『夫婦で欝るんです―それでも育児は可能です!』がある。


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小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集5『くだんのはは』

「くだんのはは」は、1968 年に「話の特集」で発表されました。戦後の恐怖小説の中でも、必ずベストの一つにあげられる、小松左京の最も恐ろしいホラーとされる作品です。戦争末期のつらい日々を過ごす、小松左京の分身のような旧制中学の生徒である主人公の語りで、超自然的で恐ろしい「くだん」に纏わる、大きな渦のなかに吸い込まれるような、逃れがたい物語が展開されます。恐ろしい物語の代表として女優の白石加代子さん、俳優の橋爪功さんらの朗読劇でも取り上げられています。1970年、「少年マガジン」において、石ノ森章太郎先生により漫画化され、2015年に萩原玲二先生により新たにコミック化され、「新耳袋アトモス」(ホーム社)に掲載されました。今回のデジタルコミックは、コミック化としては3度目、デジタルコミックとしては初の試みとなります。小松左京のホラーとして、そして戦後日本のホラーとしても代表的な作品である「くだんのはは」ですが、今回のコミックにおけるラストシーンの衝撃は、原作を良く知っていても、思わず息をのむほどのものです。

児嶋都:

1990 年デビュー。ホラー・怪奇漫画家&イラストレーターとして、 漫画執筆の枠を飛び越え企画展のプロデュースや個展活動を精力的に行う。映画監督の山本晋也氏の娘としても有名。代表作に『こども地獄』や、綾辻行人とコンビを組んだ『眼球奇譚』『緋色の囁き』がある。


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小松左京のおまけ漫画

小松左京の描いた、ホラー風味の皮肉の効いた漫画を、特典として6作品掲載。

一コマ、三コマ、四コマと、様々な形で描かれた作品が雑誌等に載ったのか、それとも、ただ描いただけなのか、一切不明です。

「小松左京マガジン」の裏表紙等で、単品で紹介されたことはありますが、6作品まとめて掲載されるのは今回が初めてです。

<続きは、デジタルコミックで…>


小松左京:

戦後間もない1949 年、旧制高校三年時代に、本名、小松実で「怪人スケレトン博士」を、発表し、漫画家デビュー。大学時代も、ミリ・ミノル名で「ぼくらの地球」「大地底海」などを描き、注目されるが、漫画家を続けることは断念し、その後、SF作家となる。



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