大会最終日 決勝・準決勝 結果速報
藤本佳則が、初開催以来の決勝で勝利し、念願の初優勝! 小平智との同級生対決を制し、優勝賞金1億円を獲得!
2017.08.21 18:15
ネスレ日本株式会社(兵庫県神戸市:代表取締役社長兼CEO 高岡 浩三 以下ネスレ日本)は、8月17日(木)~20日(日)まで恵庭カントリー倶楽部(北海道恵庭市)にて、「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」(以下、ネスレマッチプレーレクサス杯)を開催。このたび、大会最終日(決勝/準決勝)の結果が出揃いましたのでお知らせ致します。藤本佳則プロが、決勝で小平智プロを2UPのスコアで破り、大会初優勝いたしました。
<注目の試合の戦況>
‐決勝-
【勝:小平智VS 負:藤本佳則 】 2UP
白熱の同級生対決となった決勝。藤本プロが3年前の雪辱を晴らす!
今年の決勝戦はお互いに27歳という同級生対決。準決勝で小池一平プロを破った小平智プロと、松村道央プロを破った藤本佳則プロとの対戦となったが、藤本プロが2アップで小平プロを破り、3年前の同大会決勝で破れた雪辱を晴らした。
スタートホールで小平プロにバーディを決められていきなりリードを奪われた藤本プロだったが、すぐさま2番から3ホール連続で奪い返しゲームの主導権を握る。
終盤まで藤本プロのペースで試合は進みこのまま逃げ切るかと思われたが、終盤で小平プロが意地の反撃。15番、16番を連取して藤本プロのリードは1アップとなる。続く17番ホールのティショットで藤本プロは左の林へ打ち込むミス。流れは完全に小平プロへと移っていた。
17番ホールの藤本プロはセカンドショットを出すだけで、サードショットでもグリーンを捉えられないというピンチ。残したパーパットはグリーンカラーからという状況の中で、これを執念でねじ込んだ。このパットが鍵だったと藤本プロ自身も振り返っている。結局、このまま最終ホールも競り勝って嬉しい大会初優勝を手にした。
優勝賞金1億円を手にした感想を「嫁さんが一番喜ぶんじゃないですかね。」と照れ笑いしながら話す藤本プロだが、単なる賞金額の大きさという意味だけではなかった。この勝利は結婚してからの初勝利という特別な意味を持つもので、感慨深げに話す様子に奥様への愛情の深さを感じずにはいられなかった。この優勝を糧に世界を目指したいと力強く答える藤本プロ。「自分の考えの中では、まずは日本で賞金王を獲って、その資格で海外に出られる試合でチャンスを掴みたいです。」 また、日本から世界の扉を開けようと志すプレーヤーが誕生した。
アメリカ帰りで一回り強くなった小平プロが堂々の準優勝!小平プロ「毎試合、成長している!」
決勝戦は終始藤本プロに押され気味だった小平プロ。準決勝の勝ち方を見る限りではゴルフの調子は上がっているかのように見えたが、やはり米国から帰国してすぐに北海道入りして試合にのぞむという強行スケジュールが、最後の最後で響いたようだ。
「体力不足ですね。腰も限界だったし、足も動かなかったですね。でもこれで体力強化という課題も見つかったのは良かったと思います。毎試合課題が見つかっているので、それを克服するためにまた頑張ります。」
学生時代が切磋琢磨してきた仲だが、小平にとっては試合中に特別な感情があったよう。「今日は佳則に気持よくゴルフをさせてしまいましたが、学生時代は自分なんかが足元にも及ばなかったくらいのレベルの差がありました。ただ、自分が成長したことで、このような大きな舞台の決勝で戦えるようになったというのは嬉しいですね。」
全米プロから帰国し、試合を重ねるごとに、経験値を増すごとに強くなっていく小平プロ。来年の大会でさらに強くなった姿を必ず見せてくれるに違いない。
‐準決勝-
【勝:小平智 VS 負:小池一平】 6and4
【勝:藤本佳則 VS 負け:松村道央】 3and2
マッチプレーをきっかけに、小池プロ、松村プロの後半戦に期待!
午前中に行われた準決勝では小平智プロと小池一平プロ、松村道央プロと藤本佳則プロが対戦。決勝進出に向けての戦いが行われた。
一つ目のマッチは小平プロが小池プロを6&4と圧倒。2番ホールから4連続バーディを奪い4アップにすると、その勢いは後半に入っても変わることなく14番ホールで勝負を決した。負けた小池プロは、準決勝まで進めたことが想定外だったと謙虚に話しながらも、一矢報いたかったという悔しさもあった。
「先にあれだけリードをされると厳しいですね。相手が良いプレーをしていたというのもありますが、今日は昨日良かったパッティングのフィーリングも良くなかったので…」。現在、賞金ランキングでは126位と低迷している小池プロだが、準決勝まで進めた今回の試合を後半戦の巻き返しの起爆剤にしたいところだ。
もう一つのマッチは大接戦となった。前半は藤本プロ、後半は松村プロが流れを掴む展開。藤本プロの1アップで迎えた15番パー4で明暗が分かれる。1オンが狙えるこのホールで松村はティショットを池に入れてしまい、ここで2ダウンとされる。「後悔の残る1打でしたね。今日は全体的にかたさがあったので良くはなかったんですが。」ただ、この敗戦をツアー後半戦に活かしていきたいと意欲を見せていた。
■コメント
・高岡浩三(大会会長)
「4日の競技日程になって、18番までもつれる展開が増えるなど、中身の濃い大会だった。丸山プロに加えて、今年、は“新帝王”と呼ばれるトム・ワトソンさんも迎え、より志が大きい大会になった。トム・ワトソンさんを知らないような、若い選手からも実際に感謝の声を聞き、大会を通じて強くなっていってほしい。多くのスポンサーにも支えられ、4年前に描いていた、大会の最終形はできあがってきました。」
・丸山茂樹(大会アンバサダー)
「藤本の優勝は本当に良かった。1回戦は薗田で、最後は小平。同級生で始まり、同級生で終わる良いストーリーで、良い顔合わせだったね。トム・ワトソンさんも来て、参加プロにとってはとても刺激になる第四回大会になったと思う。藤本はこれで後半戦に向けて勢いにのって世界に飛び出てもらいたいし、小平もまたヨーロピアンツアーに挑戦する良い機会になったと思います。」
・片山晋呉(大会ホストプロ)
「選手が毎年楽しみにしている大会になりましたね。プロゴルファーは“戦う”いうのが好きな集団なので、直接戦う事もできるこの場は、とても重要だと思う。丸山先輩とトム・ワトソンさんが来てくれる大会なんてないので、選手たちは感謝していますよね。(優勝した)藤本と、智(小平プロ)の様な、生まれた時から世界を感じている世代は、早く世界にもっと出たほうが良い。2回戦で戦った智は、全米プロゴルフ選手権で世界との差を痛感して、良い経験だったみたいだからね。」
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