NTTデータとNTT Comが 「NTTDATA三鷹データセンターEAST」を拠点に ソリューション連携を強化
~ICTインフラ基盤からアプリレイヤまで“フルスタックサービス”を 両社で販売し、事業規模1,000億円を目指す~
株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)とNTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:庄司 哲也、以下:NTT Com)は、2018年4月に提供開始予定の「NTTDATA三鷹データセンターEAST」(以下:「三鷹データセンターEAST」)を拠点にしたソリューション連携を強化し、両社の販売チャネルを通じて2020年までに事業規模1,000億円を目指します。
1.背景・概要
近年、お客さまの求めるICT環境は、ERPなどの基幹業務に適したシステム性能や信頼性を重視した「トラディショナルICT」から、AI・IoT・Fintech(フィンテック※1)などの新しいビジネス創出に求められる俊敏性・柔軟性重視の「クラウドネイティブICT」まで、複雑化・多様化し、パブリッククラウドだけではなく、オンプレミス環境やプライベートクラウドなどを用途に応じて組み合わせた利用が必要となっています。
そこで、NTTデータが建設中の国内最大級規模かつ最新鋭設備(※2)の「三鷹データセンターEAST」における信頼性の高いデータセンターサービスやマネージドサービスの提供に加え、NTT Comが、高品質・高信頼な各種ネットワークサービス、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」およびクラウド間接続サービス「SD-Exchange」などを合わせて提供します。これにより、同一データセンター内におけるセキュアなハイブリッドクラウド環境の構築を実現し、インフラ基盤からアプリケーションレイヤまでの“フルスタックサービス(※3)”をお客さまに一元的に提供するとともに、複雑かつグローバルなシステム拡張にも迅速に対応できる体制を強化します。
(図1:NTTデータとNTT Comのソリューション連携概念図)
https://www.atpress.ne.jp/releases/136444/img_136444_1.jpg
2.提供サービス・提供価値
(1) 「NTTDATA三鷹データセンターEAST」の提供
最大収容ラック数5,600・最大受電容量40,000kVAの国内最大級のデータセンターを、東京都三鷹市にNTTデータが建設、2018年4月に提供開始予定です。首都直下型地震にも対応した最新鋭の免震設備を採用し、とう道(※4)に直結、さらには72時間の無給油連続運転可能な非常用発電設備を有するなど、公共系・金融系のシステムや、大手企業の基幹系システムなどに求められる高い信頼性や可用性を有するNTTデータのフラッグシップ・データセンターとなります。
(2) 企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」の提供
現在世界11カ国14拠点で展開しているNTT Comの企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud(※5)」を、15拠点目として「三鷹データセンターEAST」においても提供開始します。専有型クラウドと、「OpenStack」などを採用した共有型クラウドから構成されているため、お客さまは、基幹システム向けの信頼性と可用性を兼ねそろえたミッションクリティカルな利用と、俊敏性・柔軟性を重視するクラウドネイティブな利用双方に対応した環境を即時に構築できます。
(3) 高品質・高信頼なグローバルネットワークの提供
「三鷹データセンターEAST」は、NTT Comのネットワークインフラ基盤に直結しているため、お客さまは、クラウド間接続サービス「SD-Exchange(※6)」やNFV・SDN技術を活用したグローバルVPNネットワークサービス「Arcstar Universal One(※7)」、インターネットコネクティビティ「OCN/グローバルIPネットワーク」などの大容量かつ高品質・高信頼なNTT Comのネットワークサービスをタイムリーにご利用いただけます。これにより、世界各国で利用できる共通システムの構築や、グローバルレベルのBCP/DR(※8)環境の構築が容易に実現可能となります。
(4) システムインテグレーションとマネージドサービスの提供
NTTデータは、公共・金融・法人のお客さま向けシステムインテグレーションと、ミッションクリティカルシステムを30年以上安定運用してきた実績のあるマネージドサービスを提供し、「トラディショナルICT」領域でお客さまに代わりシステムの安定稼働と運用負荷軽減を支援します。また「クラウドネイティブICT」領域においても、コンサルから設計・開発、サービス提供、運用までの一気通貫のプロフェッショナルサービスを提供します。
今後も、“Global IT Innovator”として事業展開する「NTTデータ」と、“Transform.Transcend.”をスローガンに事業展開する「NTT Com」が積極的に協力し、また互いの販売チャネルを活用することで、「トラディショナルICT」領域から「クラウドネイティブICT」領域のビジネスの創造まで、NTTグループとして世界各国で活躍するお客さまのデジタルトランスフォーメーションをグローバルに支援していきます。
※1)Fintech(フィンテック)は、「finance(ファイナンス)」と「technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語であり、ファイナンス・テクノロジーの略。
※2)床面積、収容ラック数、最大受電容量において国内最大級です(日本データセンター協会のデータセンター調査による)。また、首都直下型地震などの縦揺れにも強い免震構造や、非常用発電機による72時間連続運転などBCPへの対応力を強化するとともに、電力高負荷対応など、最新鋭の設備を兼ねそろえています。
※3)出展元:グローバルビジネスにおけるNTTグループならではの強み「3つの軸」より。
http://www.ntt.co.jp/ir/library/nttis/201512/feature2.html
※4)とう道は、電話・通信ケーブルやガス管などを敷設した、地下にある強固な耐震トンネルです。
※5)「Enterprise Cloud」は、NTT Comが提供する企業向けクラウドサービスです。
http://www.ntt.com/business/services/cloud/iaas/enterprise-cloud/what-is-ecl.html#feature03
※6)「SD-Exchange」は、NTT Comが提供する複数のデータセンターやクラウド間をグローバルシームレス・高速・セキュアに接続するサービスです。
http://www.ntt.com/business/services/cloud/iaas/sd-exchange.html
※7)「Arcstar Universal One」は、NTT Comが提供するグローバル規模で迅速かつ柔軟に利用できるVPNサービスで、190以上の国/地域で展開しています
http://www.ntt.com/business/services/network/vpn/vpn.html
※8)BCP:Business Continuity Planの略。緊急事態でも事業を継続できる方法・手段の計画のこと。DR:Disaster Recoveryの略。災害時に備えたシステム、システム復旧体制のこと。
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