GfKジャパン調べ:2017年のミラーレス一眼カメラの販売動向
GfKジャパン(所在地:東京都中野区)は、国内におけるミラーレス一眼カメラ(以下、ミラーレスカメラ)の販売動向を発表した※1。
【概要】
・2017年1-9月におけるミラーレスカメラの販売数量は前年から1割弱の増加。
・10万円以上のハイエンドモデルが数量構成比2割、金額構成比4割を占めるまでに拡大。
【ハイエンドモデルの好調により、販売金額は前年の3割増に】
ミラーレスカメラの販売は2014年以降、縮小していたが、2017年1-9月は数量前年比8%増、金額前年比31%増と再び成長基調に戻った(図1)。税抜き平均販売価格は82,000円で、前年同期を約2割上回った。
市場を牽引しているのは、昨年末以降にメーカー各社から発売された10万円以上のハイエンドモデルである。税抜き10万円以上モデルの販売構成比をみると、数量で21%(前年同期11%)、金額で41%(前年同期26%)に達した(図2)。これらモデルでは手振れ補正や連写、オートフォーカスといった機能が進化し、一眼レフカメラのハイエンドモデルにも引けを取らない性能を備えるようになってきている。ボディのコンパクトさや軽さ、デザインの豊富さなどから従来はコンパクトカメラからのステップアップユーザーなどが多かったミラーレスカメラだが、性能向上により、一眼レフカメラユーザーの買い替え・買い増し需要を喚起している。
なお、一眼レフカメラユーザーのファインダーをのぞいて撮りたいというニーズをくみとったファインダー搭載モデルの販売数量構成比は43%と前年同期から13%ポイント拡大した。
ミラーレスカメラと一眼レフカメラの販売数量比率は、2013年以降概ね4:6で推移していたが、一眼レフカメラの販売縮小が継続していることもあり、5:5へ近接してきている。通年で比率が逆転するのも遠くないとみられる。
【ミラーレスカメラ用交換レンズもハイエンドを中心に好調】
カメラ本体の販売好調に伴い、ミラーレスカメラ用交換レンズの販売も2017年1-9月で数量前年比9%増、金額前年比23%増となった。一眼レフカメラ用交換レンズに比べると乏しかったラインナップ数も、300モデル超まで増え、35mmフルサイズ対応レンズなどの高価格帯も充実してきた。結果、ミラーレスカメラ用交換レンズの税抜き平均価格は前年同期から13%上昇し、58,000円となった。一眼レフカメラ用交換レンズと比べ、ミラーレスカメラ用交換レンズはカメラメーカーの製品が多くを占めるが、今後のレンズ専業メーカーのラインナップ増加で更なる市場の拡大が期待される。
ミラーレスカメラ、一眼レフカメラ、交換レンズを足し合わせたレンズ交換式カメラの1-9月販売は、数量ではやや前年を下回るものの、ミラーレスカメラのハイエンドモデル等の好調により金額では前年比5%増と回復の兆しがみられる。
※1. 全国の家電量販店、総合量販店、カメラ専門店、インターネット通販の販売実績を元に市場規模相当に拡大推計した。
本プレスリリースのURL:
http://www.gfk.com/jp/insights/press-release/1745mirrorlesscamera/
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GfKジャパン
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