進化し続けるPB “低価格”から“味・品質・価値”重視へ
~「PB(プライベートブランド)に関するアンケート結果報告」~
2017.10.12 11:15
節約志向の高まりから、今年に入って相次いだPB(プライベートブランド)値下げのニュース。消費者は今PBをどのようにとらえているのでしょうか?
フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博)は、「レシーポ」(https://receipo.com/)および、株式会社クレディセゾンと共同事業で運営する「レシートで貯める」(https://aqfpob.com/)の、「Point of Buy(R)購買理由データ」(以下POB会員)アンケートモニターを対象に、
「PB(プライベートブランド)に関する調査」を2017年9月15日~21日にかけて実施しました。その結果をご報告いたします
■PBは一過性のブームではなく、消費者の生活に浸透している
PBの購入経験については、90.9%の方が「購入したことがある」と回答し、ほとんどの方が何かしらのPBを購入したことがあることがわかりました。
次に、PBの購入頻度について聞いてみました。
■日々の買い物で、NBと同等にPBが選ばれるカテゴリもある
PBの購入頻度は、「頻繁に購入している」と回答した方が、26.4%で、「ときどき購入している」と回答した方が61.9%でした。購入する商品のカテゴリにもよりますが、NB(ナショナルブランド)のイメージやブランド力に左右されずに、消費者はPBを選んでいることがわかりました。
次に、PB購入時に重視するポイントについて聞いてみました。
■価格と品質のバランスをPB購入時に重視する
PB購入時に重視するポイントは、1位が「価格(86.8%)」であり、2位の「おいしさや味が好みであるか(42.0%)」、3位の「原材料や成分など(32.0%)」を大きく引き離す結果となりました。
また、4位の「どこの企業と作っているか(27.7%)」も重視する方が多く、近年では、消費者の意思さえあれば、PBに関する詳しい情報をWEBサイトなどで調べることができるようになりました。例えば、イオンなどのPB「トップバリュ」は、製造所固有記号検索システムを公開し、商品に記載されている「製造所固有記号」を入力すると、商品の製造所名や、所在地などを確認することができます。また、「みなさまのお墨付き」などのPBがある西友も、委託先メーカーを公開するなど、消費者に安心・安全な情報を提供することが信頼感につながり、PBの購入を促進させていると言えます。
次に、PB別の認知度や、もっともよく利用するPBについて聞いてみました。
■「イオン」と「セブン&アイ」が多くの支持を集めているが、コンビニ系PBの需要が今後高まることが予想される
1位は、イオンのPBで1994年に誕生した、「トップバリュ」。認知度は89.2%で、もっともよく利用すると回答した方は、35.3%。2位は、セブン&アイのPBで2007年に誕生した、「セブンプレミアム」。認知度は83.9%で、もっともよく利用すると回答した方は、23.0%であり、圧倒的な規模と売上を誇る2社が多くの方の支持を集めていることがわかりました。
また、3位の、2010年に誕生した、ローソンのPB「ローソンセレクト(53.7%)」や、5位の2012年に誕生した、ファミリーマートのPBの「ファミリーマートコレクション(34.6%)」など、コンビニエンスストアが展開するPBの認知度も高く、従来のコンビニに対する、“24時間買い物ができて便利だけど価格が高い”というイメージが、近年では多くの方が利用する本格的な味わいのコーヒーや、主婦や忙しい方に人気のお惣菜、朝食に便利なハムやベーコンの少量パックも100円台で購入することができ、今や他の業態と比較しても、価格競争力や有用性もあるため、今後利用者がますます増えることが予想されます。
次に、おすすめのPBについて聞いてみました。
おすすめのPBについては、大手スーパーだけではなく、「ドン・キホーテ」などのディスカウントショップや、「カインズホーム」などのホームセンター、「スギ薬局」などのドラッグストアなどのPBが挙がり、様々な業態やチェーンでPBが展開されていることがわかりました。
次に、一年前と比較したPBのイメージについて聞いてみました。
■進化し続けるPB
一年前と比較して、PBのイメージが変わったと回答した、788名(N=4,410名)に、どのように変わったかを聞くと、1位は、「品揃えが豊富になった(74.1%)で、2位は、「おいしくなった(58.9%)」、3位は、「品質が良くなった(31.9%)」、4位は、「価格が安くなった(28.4%)」5位は、「プレミアム感のある商品が多くなった(12.1%)」であり、1位から5位まではイメージが良くなったという回答が続きました。
食品・日用品だけではなく、衣料品や季節商品などの幅広いPBが展開されています。また、消費者テストによる味・品質のチェックや、消費者のニーズに合わせて“価格重視”から、“味・品質・価値”を重視したプレミアム感のある商品開発など、よりよい『プライベートブランド』を提供する企業努力が反映された結果となりました。
[調査概要]
■サービスのご紹介 「Point of Buy(R)購買理由データ提供サービス」 概要
Point of Buy(R)データベースは、全国の消費者から実際に購入/利用したレシートを収集し、ブランドカテゴリや利用サービス、実際の飲食店利用者ごとのレシート(利用証明として)を通して集計したマルチプルリテール購買データのデータベースです。
同一個人(シングルソース)から「消費行動」に関わる複数種類のデータを収集しており、ショッパーの行動結果からリアルなショッパーの実態に直接迫り、マーケティング戦略に不可欠なデータを、“より精度を高く”を企業・メーカーに提供します。
集計対象は、消費財カテゴリ64種類 約6,000ブランド、飲食利用カテゴリ10種類約200チェーン(2017年4月現在)。全ての利用証明に購入/利用理由(フリーコメント)がデータ化されています。
■当事業の特長:
- 日本初のレシートによる購買証明付き購買理由データ
- 「セゾンポイントモール」会員と「履歴書情報」のある当社登録会員「キャスト」で構成された約20万人のネットワークに基づく本人認証度の高いデータを提供
- 週次POSデータとの連動分析を可能とする週次購買理由データ
■ サービス詳細参照ページ:
・「Point of Buy(R)購買理由データ提供サービス」 https://www.sbfield.co.jp/multi-idpos
・レシートで貯める https://aqfpob.com/
・レシーポ https://receipo.com/
【ソフトブレーン・フィールド株式会社 会社概要】
ソフトブレーン・フィールド株式会社は、ソフトブレーン株式会社(市場名:東証1部・4779、本社:東京都中央区、設立年月日:1992年6月17日、代表取締役社長:豊田浩文)のグループ会社として、全国の主婦を中心とした登録スタッフ約65,000名のネットワークを活用し、北海道から沖縄まで全国のドラッグストアやスーパー、コンビニ、専門店など120,000店舗以上をカバーし、営業支援(ラウンダー)や市場調査(ミステリーショッパー、店頭調査など)を実施しています。当社代表の木名瀬博は、2004年にアサヒビールの社内独立支援制度に応募し、合格第1号事業として独立しました。
「木名瀬 博のフィールド虎の巻」 URL:https://www.sbfield.co.jp/toranomaki
本社所在地 :東京都港区赤坂3-5-2 サンヨー赤坂ビル5階
設 立 :2004 年7 月 / 資本金 :151,499,329円
代表取締役社長 :木名瀬 博
URL : https://www.sbfield.co.jp/
【サービスに関するお問い合わせ先】
ソフトブレーン・フィールド株式会社 マーケティングソリューション部
山中(やまなか)/ 神谷(かみたに)
TEL:03-6328-3883 FAX:03-5561-8599
お問い合わせフォーム: https://www.sbfield.co.jp/contact/contact-corporation
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