第2回 浜松市主催 ベンチャーフォーラム START UP CROSSING開催  「仕事と自然のレジャーの距離が近い」 浜松の魅力を再認識

浜松市は2017年11月1日(水)、ifs未来研サロン WORK WORK SHOP(東京都港区)において、首都圏のベンチャー企業関係者に向けた市の情報発信イベント「第2回 ベンチャーフォーラム START UP CROSSING」を開催しました。伊藤忠ファッションシステム株式会社が運営を担い、首都圏のベンチャー企業関係者やファンド・金融機関等の関係者、ベンチャー企業に関心を持つ企業の方々を中心に80名にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。


パネルディスカッションの様子1



当日は、浜松市の鈴木康友市長より「起業家応援都市」としての市の取り組みや魅力をお話しいただいた後、浜松市でU/Iターン起業した3社より自社のプレゼンテーションを実施。その後、ファシリテーターにフリーランス エンジニアリング&プロダクトアドバイザーの及川卓也氏、グロービス経営大学院教員・一般財団法人KIBOWインパクト・インベストメント・チーム ディレクターの山中礼二氏を迎えたパネルディスカッションを実施しました。


ディスカッションでは、ロボットシステムソフトウェアの設計、製作を行うリンクウィズ株式会社・代表取締役の吹野氏が「浜松は『外から来た人』にも開かれた街。そのカルチャーは自社にも通じており、HPを見て問い合わせてきた外国人も複数在籍している」と口火を切ると、自身もIターンで起業し、ITを活用した外食事業を展開する株式会社こころ・代表取締役の渡邉氏は「自分は趣味のサーフィンに適した土地であることと、中規模都市圏としての市場性に惹かれて浜松で起業した」とコメント。山中氏も「レジャー資源が豊富なことが浜松の今日の発展の一因になった、との論文も読んだことがある」と応じました。

また、登壇した3社も中核を担って活動する浜松市内のベンチャー企業のネットワーク「Hamamatsu Venture Tribe」の発起人でもあり、WEBマーケティング事業を手がける株式会社NOKIOO・代表取締役CEOの小川氏は「ベンチャー経営者同士が情報交換できるコミュニティの存在は自身にとっても非常に有益だし、ゆくゆくは、起業に失敗した仲間がコミュニティ内で再就職し、起業に再挑戦できるようなエコシステムが形成できれば」とコメント。及川氏も「『失敗を許さない』とされがちな日本社会の風潮に対して、浜松での取組が先進事例になるのでは」と応じました。


ディスカッションをふまえ、鈴木市長からは「浜松は首都圏、中京圏、関西圏のいずれの都市圏にも近く、80万人超の人口と製造業を中心とする産業を抱えながら、『仕事と自然のレジャーの距離が極めて近い』という豊かな生活環境が特長。日本一の『起業家応援都市』になるべく、制度やベンチャーコミュニティ創出など、多面的な支援を実施していく」とのコメントがありました。浜松市では2017年9月に市内にサテライトオフィス「はままつトライアルオフィス」を開設、来春には浜名湖地域にも「舞阪サテライトオフィス」の開設が予定されています。


交流会では、浜松市の「浜名湖養魚漁業組合」と「峯野牧場」の協力のもと、浜松の名産である「うなぎ」と「峯野牛」を用いたメニューが提供され、また、浜松市の「花の舞酒造」の協賛により地酒「井伊直虎」も振る舞われました。参加者は鈴木市長や浜松の起業家との交流を深め、「想像以上に浜松のベンチャー支援が進んでいて、驚いた」、「浜松と東京の環境や働き方の比較が興味深かった」などの声が多数聞かれました。



■浜松市ベンチャーフォーラム START UP CROSSING 開催概要

主催       :浜松市

本フォーラムの目的:首都圏のベンチャー企業関係者等を対象に、

          浜松市のベンチャー誘致への取組と魅力を発信し、

          進出を喚起・促進する。

日時       :平成29年11月1日(水) 18時~20時30分

会場       :ifs未来研サロン WORK WORK SHOP

          (東京都港区北青山2-3-1 CIプラザ2階)

当日出席者数   :80人

主な出席者    :首都圏のベンチャー企業関係者、ファンド等の関係者、

          ベンチャー企業に関心を持つ企業関係者


<式次第>

1. 浜松市長 鈴木康友氏/あいさつ・浜松市のベンチャー誘致の取組紹介

2. 在浜松起業家によるプレゼンテーション/浜松での起業で感じたメリットについて

  ・リンクウィズ株式会社 代表取締役 吹野豪氏

  ・株式会社NOKIOO 代表取締役 CEO 小川健三氏

  ・株式会社こころ 代表取締役 渡邉一博氏

3. 鈴木康友市長・吹野豪氏・小川健三氏・渡邉一博氏、ファシリテーター(*)によるパネルディスカッション/『成功する起業家/起業家ネットワークの鍵と、外部から見る浜松市の強みについて』

(*)ファシリテーター:

  ・フリーランス エンジニアリング&プロダクトアドバイザー 及川卓也氏

  ・グロービス経営大学院教員・一般財団法人KIBOWインパクト・インベストメント・チーム ディレクター 山中礼二氏

4. 交流会『良いビジネスは、いい食事から。いい食事には浜松食材!』



パネルディスカッションの様子

左から 及川卓也氏、山中礼二氏、鈴木康友市長、渡邉一博氏、小川健三氏、吹野豪氏



交流会の様子



■プロジェクト紹介

タイトル  : 浜松市ベンチャーフォーラム START UP CROSSING

ロゴ    : https://www.atpress.ne.jp/releases/142659/img_142659_6.jpg

サブタイトル: 産業イノベーション都市・はままつ

メッセージ :

やってみよう!

新しい挑戦はいつだって、情熱が原動力です。


浜松の積極果敢な進取の気性を表す『やらまいか精神』

それは、この街から世界に革新を起こした多くの起業家も持つ熱き魂。


浜松市は、そんな情熱を持った次世代を探しています。

世界に誇る産業都市である浜松を、

新たな交流により、一緒に盛り上げていきましょう。



■登壇者紹介

1. 鈴木康友氏/浜松市市長

1957年静岡県浜松市生まれ。1980年慶應義塾大学法学部を卒業後、松下政経塾に入塾(第1期生)し1985年に同塾卒塾。ステラプランニング代表取締役を経て、2000年6月に衆議院議員に初当選(2期)。この間、経済産業委員会理事等を歴任。2007年5月浜松市長に就任(現在3期目)し、2008年マニフェスト大賞受賞。現在、三遠南信地域(愛知県東三河地域、静岡県遠州地域、長野県南信州地域)連携ビジョン推進会議(SENA)会長。2011年12月から指定都市市長会副会長。



2. 及川卓也氏/フリーランス エンジニアリング&プロダクトアドバイザー

大学を卒業後、外資系コンピュータメーカを経て、マイクロソフトにてWindowsの開発を担当。Windows Vistaの日本語版および韓国語版の開発を統括した後、Googleに転職。ウェブ検索やGoogle ニュースをプロダクトマネージャとして担当。その後、Google ChromeやGoogle日本語入力などのプロジェクトをエンジニアリングマネージャとして指揮する。2015年11月より、Increments株式会社にてプロダクトマネージャとして従事後、独立。2011年の東日本大震災後に、災害復興支援や防災・減災にITを活用する活動を開始。一般社団法人情報支援レスキュー隊(IT DART)の代表理事。



3. 山中礼二氏/グロービス経営大学院教員・一般財団法人KIBOWインパクト・インベストメント・チーム ディレクター

キヤノン株式会社で新規事業の企画・戦略的提携に携わった後、2000年にグロービスに参加。グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社でサービス分野、メディア・コンテンツ分野、及びヘルスケア分野の投資を担当。その後、医療ベンチャーのヘルス・ソリューション(専務取締役COO)、株式会社エス・エム・エス(事業開発)を経て、グロービス経営大学院の専任教員。2015年から、一般財団法人KIBOWのインパクト・インベストメント・チームのディレクターとして、社会起業家への投資を行っている。株式会社CaSy監査役、特定非営利活動法人STORIA理事、愛さんさん宅食株式会社取締役を兼任。一橋大学経済学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(MBA)。



4. 吹野豪氏/リンクウィズ株式会社 代表取締役

三次元形状認識技術をキーテクノロジーとしてヴァーチャルとリアルのカタチをつなぐインタフェースとして産業用ロボットに注目し「人の技」を受け継ぐ産業用ロボットを実現し、ロボット同士をリンクしてモノづくりを変えるべくリンクウィズ株式会社を2015年に設立。始動 Next Innovator 2015のシリコンバレー派遣選抜メンバー。



5. 小川健三氏/株式会社NOKIOO 代表取締役 CEO

1977年静岡県生まれ。2001年神戸大学を卒業後、日本電気株式会社にて官庁向けシステム構築・運用に対するシステムソリューション営業に携わる。2006年に静岡・浜松にUターン後、IT系・WEB系企業にてERPシステム導入コンサルティング、中堅・中小企業のITマーケティング支援に携わり、2011年株式会社NOKIOOを創業。一般社団法人育勉普及協会代表理事。浜松出身の起業家として、地方都市でのITベンチャー企業の成長モデルに挑戦するとともに、浜松全体のベンチャー機運をベンチャー企業主体で盛り上げるためにHamamatsu Venture Tribeを結成し中心メンバーとして活動中。



6. 渡邉一博氏/株式会社こころ 代表取締役

日本オラクル株式会社にてシステムコンサルタントとして、大手通信企業や省庁を担当しマーケティングスキルを体得後、株式会社こころを創業。2007年8月に飲食店を独立開業したのち、自社開発業態の居酒屋ダイニング てんくうや、オーガニックカフェVege Tree Cafeなどを展開。2017年3月には株式会社静岡喜八廊をM&Aし、新たにに6店舗を傘下におさめ、現在静岡県下を中心に飲食店を全21店舗を経営。また、IT企業勤務時代の経験を活かし、2016年より新規事業として「食」に関するIT事業を開始。外食事業を合理化するためのIT化、食にまつわるあらたな販路としてのEC化など、「外食×IT」というキーワードで革新的な事業計画を策定し、6次産業ECモール「しずモ」、飲食店メニュー翻訳クラウドサービス「グルメニ」などのサービスを開始しており、外食×IT企業として積極的な事業を展開。2017年3月に経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社 生産性向上部門」に選定。

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