モリンダ、同志社大学と共同研究 サンシュユ果実、ノニ葉が LDL(悪玉)コレステロールの糖化抑制に有意に関与
第14回 糖化ストレス研究会 講演会で発表
モリンダ ワールドワイド インク(以下、モリンダ)【本社:米国ユタ州アメリカンフォーク、社長:ケアリー・エイシー】は、同志社大学 生命医科学部 アンチエイジングリサーチセンター 米井嘉一 教授、八木雅之 教授との共同研究により、老化の原因物質であるAGE(終末糖化産物/Advanced Glycation End products)とコレステロールの関与について、11月17日に開催された第14回 糖化ストレス研究会の講演会において発表しました。
今回の研究では、さらにサンシュユやノニ(モリンダシトリフォリア)葉などがLDL(悪玉)コレステロールの糖化抑制に有意に働くことも確認されています。
【研究概要】
■背景・目的
脂質異常症は生活習慣病の発生、進行の主要な原因となっている。なかでも、高LDLコレステロール血症は酸化・変性により動脈硬化を引き起こし循環器系疾患のリスクを高める。先行研究により、高LDLコレステロール血症の一因にLDLの糖化があり、糖化を抑制することで、LDL値が下がることが報告されている1)。
そこで本研究では、AGE生成阻害作用が確認されているイリドイド含有植物2)のLDL糖化抑制作用について検討した。
■方法
LDLとグリセルアルデヒドをin vitro(試験管内)にて2日間反応させ、AGE生成量を確認した。次に、すでにAGEs生成抑制作用を持つことが知られているイリドイド含有植物であるノニ(Morinda citrifolia)、サンシュユ(Cornus officinalis)およびオリーブ(Olea europaea)のAGE-LDL生成抑制作用をアミノグアニジン(AG:抗糖化物質)と比較し、検討した。
■結果
LDLとグリセルアルデヒドをin vitroにて反応させたところ、コントロールと比較し約500倍のAGEを生成し、有意差が認められた。このAGE-LDLを用いてイリドイド含有被検体を検討した結果、200μg/ml濃度において、サンシュユ果実エキス(阻害率75.8%)、ノニ種子エキス(35.2%)、ノニ葉エキス(31.5%)、オリーブ葉エキス(27.3%)に抑制作用が確認された。サンシュユ果実の阻害作用は、アミノグアニジンよりも強いものであった。よって、これらのイリドイド含有植物は、AGE-LDL生成抑制作用も持ち合わせる抗AGE植物素材であることが明らかとなった。
MCF:ノニ果実、MCL:ノニ葉、MCS:ノニ種子、COF:サンシュユ果実、OEL:オリーブ葉、AG:アミノグアニジン
参照文献:1) Proc Natl Acad Sci U S A. 1994 Sep 27;91(20):9441-5.
2) Glycative Stress Research 2016 3(2): 56-64.
【AGE(終末糖化産物)とは】
AGEとは終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)、すなわち「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のこと。老化を進める原因物質とされています。
【モリンダ ワールドワイド インクについて】
モリンダ インク(本社:米国ユタ州アメリカンフォーク、1996年創業)は、「ノニ(学名:モリンダシトリフォリア)」の健康への恵みを世界に初めて紹介した研究主導型企業です。世界中の人々がより健康で生き生きとした生活をおくれるよう、ノニをはじめとする有用植物を世界中から厳選し、健康・美容関連製品の研究・開発・製造を行っています。モリンダ ワールドワイド インクは、モリンダ インクの製造する製品の輸出入・販売業務を行っています。詳細は http://morinda.com をご覧ください。
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