明治の偉業にロマンを馳せる観光船 平成30年春「琵琶湖疏水通船」復活!
2017.11.22 14:15
株式会社JTB西日本(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:光山 清秀)と琵琶湖汽船株式会社(本社:大津市浜大津、代表取締役社長:川戸 良幸)は、琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会(事務局:京都市観光協会、会長:長谷川 淳一)より『琵琶湖疏水通船本格運航に係る運営業務』を受託し、平成30年3月28日(水)より琵琶湖疏水を巡る通船の運航を67年振りに開始します。
◆琵琶湖疏水通船本格運航の背景◆
京都市は、明治元年から150年の節目(平成30年)を迎える今、明治期に京都で行われたこと、私たちの先人が行ったこと、その軌跡、奇跡、誇りにスポットをあて、今と未来に活かしていく「明治150年・京都の奇跡プロジェクト」を始動しています。
150年前の1868年、日本が明治維新を迎え、近代国家への歩みを踏み出した一方で、京都はかつての都の地位を失い、人口の3分の1が減少するなど、大きな危機に直面しました。この困難に先人たちは立ち向かい、琵琶湖疏水の建設や日本初の水力発電所(蹴上発電所)に代表される先進的な取り組みに挑戦し、今日の発展の礎を築きました。
琵琶湖疏水とは、琵琶湖の水を京都に引くためにつくられた人工運河です。明治維新の後、衰退の一途を辿り始めた京都のまちを活性化するため、今から127年前(明治23年)に建設され、完成後は、舟運や水力発電の活用などにより、京都のまちに活力をもたらしました。しかし、陸運の発達により昭和26年を最後に舟運はその姿を消しました。このかつての疏水で運航されていた通船を、観光船として復活させるべく、「琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会」が設立され、明治維新から150年の節目となる平成30年春に本格運航が開始されることになりました。
◆船舶運航の概要◆
1. 実施期間:
平成30年3月28日(水)~11月28日(水)(82日営業運航)
※平成30年3月28日(水)はテープカットセレモニーを実施。抽選で選ばれた「琵琶湖疏水通船復活応援寄付金」(ふるさと納税)をされた方が乗船予定(一般のお客様のご乗船は3月29日より開始)。
2.予約受付:
平成30年2月1日(木)よりびわ湖疏水船受付事務局(JTB西日本京都支店内)にて受付開始 TEL: 075ー365ー7768(9:30~17:30 土日祝休)
3.運航ダイヤ:
【下り便】1日5便 所要時間約55分(定員12名)
大津発 |
山科着・発 |
蹴上着 |
|
下り1便 |
9:00 |
― |
9:55 |
下り2便 |
9:15 |
9:40/9:50 |
10:20 |
下り3便 |
12:25 |
― |
13:20 |
下り4便 |
12:45 |
― |
13:40 |
下り5便 |
15:45 |
― |
16:40 |
【上り便】1日4便 所要時間約35分(定員8~12名 ※調整中)
蹴上発 |
山科着・発 |
大津着 |
|
上り1便 |
10:45 |
― |
11:20 |
上り2便 |
11:05 |
― |
11:40 |
上り3便 |
14:10 |
― |
14:45 |
上り4便 |
14:30 |
― |
15:05 |
※各乗船場での案内開始は、各出航時間の20分前を予定
※到着時間は前後する場合があります
4.乗船料金:
いずれも税込金額です
通常期 |
繁忙期 |
トップ期 (桜や紅葉の時期、大型連休など) |
|
曜日 |
月・木・金(平日) |
土・日・祝 |
毎日運航 |
料金 |
4,000円 |
5,000円 |
8,000円 |
※火・水(平日)は点検や試験運航のため定期船は運休となります
※下り便・上り便同額
※上記は大津~蹴上間の料金です(山科発着料金は後日発表)
※大人・小人同額(ただし3歳未満の幼児は保護者の膝の上への同席に限り無料)
5. 運航区間:
琵琶湖第一疏水は長さ8.7キロ、明治23(1890)年完成
【大津乗下船場】 滋賀県大津市大門通
【蹴上乗下船場】 京都府京都市山科区日ノ岡夷谷町
【山科乗下船場】 京都府京都市山科区四ノ宮柳山町
6.運航船:
2017年新規造船「めいじ」および「へいせい」(軽合金 2.2トン 全長7.5m)の2隻で運航(船舶詳細は別紙ご参照ください)
船内では操船ガイド(1名)が琵琶湖疏水の歴史や由緒などをご紹介します
◆今後の取組◆
平成27年から3年間、琵琶湖疏水船下り実行委員会(琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会へ移行)および琵琶湖汽船、JTB西日本は、今秋の試行事業を含め計6回の試行事業を繰り返しながら、琵琶湖疏水通船の商品力の強化に向けて取り組んで参りました。今後は船舶運航だけではなく、船舶の発着地である大津、山科、蹴上・岡崎周遊のウォーキングツアーや、ウェディングフォトプランの開発などにも着手し、京都市民と大津市民の生活や産業・文化を支える琵琶湖疏水の建設意義を広く認識いただくとともに、琵琶湖疏水沿線の魅力創造、地域の更なる活性化に向けた取り組みを行って参ります。
【新船概要】
全長 7.50M
幅 2.10M
喫水(計画・満載時) 0.30M
総トン数 2.2トン
最大搭載定員 14名(操船者2名および旅客12名)
主機関 船外機 1基60PS
※写真はイメージです