子どもたちの命を守る手洗いを、世界に広めたい。 サラヤ―ユニセフ支援プロジェクト「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」 を発表
サラヤは、衛生商品の売り上げの1%を寄付し、 アフリカ・ウガンダのユニセフ手洗い促進活動を支援します。
2010.04.05 17:15
サラヤ株式会社(本社:大阪府、代表取締役社長:更家 悠介、以下 サラヤ)は、財団法人日本ユニセフ協会(東京/会長:赤松 良子、以下 日本ユニセフ協会)とともに、手洗い習慣の普及によって、開発途上国の子どもたちの健康と命を守るため、「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」を、創業記念日である4月3日に発表いたしました。
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ロゴ
サラヤは、1952年の創業時の戦後間もない日本において、赤痢などの伝染病が多発する中、液体石鹸液と石鹸液容器を、日本ではじめて開発し、事業化しました。それ以来、アルコール手指消毒剤、タッチフリー型ディスペンサーの開発など、製品の進化で日本の衛生環境の向上を牽引しています。
一方、開発途上国に目を向けると、現在、世界では年間880万人もの5歳未満の子どもたちが命を失い、その原因の多くは予防可能な病気です。石鹸を使って正しく手を洗うことで下痢性疾患や肺炎を予防し、100万人もの子どもたちの命が守られると言われています。
製品の進化で日本の衛生環境を向上するだけでなく、社会貢献活動として世界の衛生環境の改善にも貢献したい、という想いから、2010年から、サラヤは、手洗いの普及が求められているアフリカ・ウガンダでのユニセフの手洗い促進活動を支援いたします。はじまりとなるプロジェクト期間は、2010年から2012年までの3ヵ年とし、今年2月には活動内容を確認するため、社長をはじめ、社員によるプロジェクトチームが現地視察に赴きました。2010年秋からは、対象となる衛生製品の売上げの1%※を、日本ユニセフ協会を通じて寄付し、ユニセフがウガンダで展開する手洗いの普及活動を支援いたします。
3ヵ年で、アフリカ・ウガンダで100万人以上の住民の方々に、正しい手洗いを伝えることで子どもたちの命を守ることを目標とし、プロジェクト名を「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」としました。活動は、手洗い設備の建設、子どもたちへの教育と自主的な衛生活動の支援、母親への啓発活動、現地メディアでの手洗いキャンペーンの展開など、設備を整えるだけでなく、住民が石鹸を使った正しい手洗いを知り、自ら広めていくことを目指し進められていきます。また、サラヤ独自の衛生技術を活かした現地活動のサポートも今後検討してまいります。
日本国内では、2010年5月中旬から、ウェブサイト http://tearai.jp をリニューアルし、プロジェクト概要や途中経過、成果をお伝えするなど、さまざまなコミュニケーションを通して、途上国の衛生の問題に対する関心を高めてまいります。
サラヤは、創業時からの変わらぬ衛生への使命感とともに、今後は、世界のSARAYAとして、衛生製品供給と社会貢献活動の両面で、世界の衛生環境向上に努めてまいります。
■支援対象国:ウガンダ共和国
ウガンダは東部アフリカ、ケニアの西側に隣接する内陸国で、人口は約3,165万人、平均高度1,200m、年間平均気温23度の緑豊かな大地です。ウガンダ北部は、20年以上もの間、反政府勢力と政府との武力衝突の場となってきましたが、2006年の「敵対行為停止合意」署名以降、状況は改善され、約180万人の国内避難民の多くが、帰還のプロセスに入っています。
こうした状況から、ウガンダ北部では、水、手洗い設備、学校、保健所といったインフラの急速な整備が大きな課題となっています。ウガンダは、首都近郊であっても、貧困地区では未だにコレラが蔓延するなど衛生環境の状態は悪く、正しい手洗いは子どもたちを守る「命綱」と言っても過言ではありません。しかし、2007年の調査によると、トイレを使ったあとに石けんを使った手洗いを行う割合はたったの14%に過ぎませんでした。
ウガンダでは、乳児死亡率は1,000人あたり85人、5歳未満児死亡率は1,000人あたり135人にも及びます(2008年)が、ウガンダ財務・計画・経済開発省(MoFPED)によれば、病気の75%以上は予防可能であると考えられています。ウガンダの乳幼児の2大死亡原因である下痢性疾患と急性呼吸器感染症は、適切なタイミングで石けんを使って手を洗うことで、下痢性疾患で35~50%、急性呼吸器感染症で23%も減らすことができるという報告もあります。
今回、サラヤは、「国の一部が復興期にあり、避難民生活を経て帰還した住民の方々の健康のために、正しい手洗いの急速な普及が求められる場所」といった視点から、日本ユニセフ協会とともに協議を重ねた結果、ウガンダ共和国を支援対象国に決定しました。
■「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」の仕組みと活動目標
「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」では、2010年秋から通年で、対象となる衛生製品のメーカー出荷額の1%をユニセフに寄付し、ユニセフがウガンダで展開する「石けんを使った正しい手洗い」の普及活動を支援します。寄付の目標額を3年間で3,000万円以上(年間1,000万円以上)とし、3年間の活動目標は以下の通りになります。
【100万人を超える母親への啓発活動】
●40県、120万人の母親/保護者を対象として、対面での啓発活動や広報活動を行い、石けんによる正しい手洗いの必要性とその方法を伝える。
●40県、5歳未満児の母親45万人が、手洗いイベントに参加する。
【手洗い設備の建設】
●トイレの隣で機能している簡易手洗い設備を、合計120万基(年間40万基)、設置する。
【自主的な衛生活動の支援】
●40県13,500村を対象に研修を行い、正しい手洗いの必要性とその方法を広められるボランティアスタッフ(手洗い親善大使)を育成する。
●40県の手洗い促進プログラムが、適切な技術支援を受けられるようにする。
【現地メディアでの手洗いキャンペーンの展開】
●マスメディアキャンペーンを展開し、5歳未満児の母親の40%が、正しい手洗いに触れる機会をつくる。
これらの活動は、ユニセフ指導のもと、各県のスタッフやNGOがパートナーとなり、実施にあたります。3年間モニタリング・評価・調査を継続し、下痢性疾患の削減を通じた子どもの生存と発達に寄与したことを確認します。なお、サラヤは、2010年1月に先行して売上げの一部をユニセフに寄付。支援活動はすでにはじまっています。プロジェクトの現地での進捗状況は、 http://tearai.jp で随時伝えていきます。
■対象製品
対象製品の選定発表は、2010年5月中旬を予定しています。出荷、発売は今秋になる予定です。
・ハンドソープ
・アルコール手指消毒剤
・ノータッチ・ディスペンサー
■サラヤ株式会社について
「衛生」「環境」「健康」の3つの分野で事業展開しています。1952年の創業以来、「衛生」分野では、薬用ハンドソープ、アルコール消毒剤、うがい薬、環境消毒剤、薬剤供給機器などを製造販売し、公衆衛生から医療現場まで様々な予防衛生に貢献してきました。そして「環境」分野では、エコ洗剤の先駆けとなった“ヤシノミ洗剤”や、育児世代に高い支持をうける無添加せっけん“アラウ”などのコンシューマー・ブランドを市場展開。さらに「健康」分野では、カロリーゼロの自然派甘味料「ラカントS」、とろみ調整食品「とろみ名人」などのエビデンスのある食品を開発、健康維持にも貢献しています。
また環境経営に積極的に取り組み、2004年からは持続可能な原料調達の視点に立ったマレーシア・ボルネオ島の環境保全活動を実施しています。この国際的な取り組みは、ヤシノミ洗剤の主要原料の一つでもあるアブラヤシ(パーム油・パーム核油)の大規模プランテーションがマレーシア・ボルネオ島の熱帯雨林を破壊し、さらに生物多様性を脅かしているという現実に直面して始まりました。独自の現地調査をもとに、マレーシア・サバ州政府が認可したボルネオ保全トラスト(BCT)の設立に参画、国際会議「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」に加盟して積極的に提言しています。
また、日本国内では、2007年5月からヤシノミ洗剤の売上げの1%※でボルネオ保全トラストを支援する消費者キャンペーンを展開し、製品パッケージ、メディア、ホームページなどで活動情報を公開しています。2009年6月には国連グローバル・コンパクトにも加盟しています。ヤシノミ洗剤ホームページで情報公開しています。( http://www.yashinomi.co.jp )
※メーカー出荷額
■日本ユニセフ協会について
財団法人日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、政策提言(アドボカシー)、募金活動を担っています。( http://www.unicef.or.jp )
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