がんになっても将来的な妊娠の可能性を残す 京野アートクリニック高輪「妊孕性温存」外来を開設
~遠隔診療を用いた全国的な取り組みで、妊孕性温存の選択肢を広げる~
2017.12.22 16:30
医療法人社団レディースクリニック京野(所在地:宮城県仙台市、理事長:京野 廣一)は、京野アートクリニック高輪(所在地:東京都港区、院長:京野 廣一)にて妊孕性温存外来および遠隔診療(以下、妊孕性温存外来)を2018年1月に開設いたします。
HOPEカード
■「妊孕性温存(にんようせいおんぞん)」の現状
近年、がん治療の進歩により、がんを克服する患者さまが増えています。その一方、化学療法など、治療の影響によって卵巣機能が損なわれ、若い段階で妊娠・出産が難しくなるケースがあることも指摘されています。特に、治療開始までの時間的猶予が短い患者さまは、がん治療と妊孕性温存を天秤にかけ、短い時間で決断を下さなければなりません。
このような患者さまに将来的な妊娠の可能性を残す「妊孕性温存」の選択肢として、卵子凍結、受精卵凍結、卵巣凍結があることは徐々に世間に広がってきていますが、まだまだ地域格差があり、患者さまへの情報提供は万全とは言えません。
■各医療機関と連携、地域格差なく妊孕性温存が実施可能
この度の妊孕性温存外来の導入によって、日本全国のどの病院でがん治療を受けていても妊孕性温存の情報提供を行うことが可能になります。
また、当院では2016年11月にHOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)を開設しており、各医療機関と連携することで、卵子凍結・受精卵凍結だけでなく、卵巣凍結であっても地域格差なく実施できます。
妊孕性温存では、がん治療が何よりも優先されるべきで、時間的猶予は少ないのが通常です。妊孕性温存外来の導入は、短い時間の中でもがん治療関係者と密に連携を取り、患者さまに十分な情報提供と選択肢を提供することによって、患者さまにとって納得のいく選択がより多くなされ、患者さまのQOL向上に貢献することを目的としています。
■妊孕性温存外来の概要
名 称:妊孕性温存外来
場 所:京野アートクリニック高輪内(東京都港区高輪)
開設時期:2018年1月予定
内 容:妊孕性温存のための情報提供
対 象:がん患者さま(通院可能な方は来院いただき、
通院不可能な方は遠隔診療で対応します)
■妊孕性温存外来の流れ
1) 医師or患者さまからの問い合わせ(紹介状は原則必須です)
2) HOPE事務局にてヒアリングし来院予約・事前手配
(事前の主治医の判断と患者さま本人の希望があり、卵巣凍結の適応となる
場合には、卵巣摘出施設を当院連携施設より提示いたします。)
3) 来院or遠隔診療にて情報提供※
4) 主治医とご相談いただき、妊孕性温存療法決定
5) 妊孕性温存療法の実施
6) 術後の経過や定期的なフォローアップ
※生殖医療専門医、不妊症看護認定看護師、がん・生殖医療専門心理士が対応します
■医療法人社団レディースクリニック京野について
理事長: 京野 廣一
設立 : 1995年
所在地: 【京野アートクリニック】
宮城県仙台市青葉区本町1-1-1 三井生命仙台本町ビル3階
URL : http://ivf-kyono.jp/
【京野アートクリニック高輪】
東京都港区高輪3-13-1 高輪コート5F
URL : http://ivf-kyono.com