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auのほけん調べ  女性の将来への備えに関する調査  大きな病気への備えを考え始める年齢の平均は40.5歳  8割超が、「がんになる確率」を実際よりも低く予想  6割が、「1年以内に乳がん検診を受診していない」

~女性の将来への備えに関する調査~

「auのほけん」を提供するKDDIは、全国の30歳~59歳の女性1,000名を対象に「女性の将来への備えに関する調査」を実施しました。


近年乳がん罹患率の上昇(※1)を背景に、早期発見に向けた乳がん検診やセルフチェックの重要性が高まっています。このような状況下、自身の健康リスクを理解し、適切に乳がん検診を受診することは、女性にとって大切な備えといえるのではないでしょうか。女性の将来への備えに関する調査結果をまとめました。


調査により、大きな病気への備えを考え始める年齢の平均は40.5歳となりましたが、8割超が、がんの「罹患率」を現実の数字(約2人に1人)よりも低く考えていることも明らかになりました。また、過半数が「最近1年以内に乳がん検診の必要性を感じた」と回答したものの、40代の約6割が「最近1年以内に乳がん検診を受診していない」という結果になり、がん罹患リスクを自分ごと化して、がんをはじめとする病気の備えとして十分に行動に移すには至っていないことが浮き彫りとなりました。 


<調査の背景>

日本では乳がん罹患率が上昇しており、2017年には約9万人の日本人女性が乳がんにかかると予測(※1)されています。こうした背景を受け、30代~50代女性の乳がん検診・セルフチェックや、将来の病気に対する備えに関する実態や意識を明らかにするため、調査結果をまとめました。


※1 国立がん研究センター「がん情報サービス」がん統計 2017年のがん統計予測 がん罹患数予測

http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html


[調査結果]

【女性の“将来への備え”に関する意識と実態】

【1】女性の“将来への備え”について  

女性が行っている将来への備えは「健康診断の定期受診」(50.5%)がトップ。

30代では「健康診断の定期受診」をしていない人が6割に上る。


“将来への備え”として既に行っていることを聞いたところ、1位「健康診断の定期受診」(50.5%)、2位「医療保険」(41.2%)となった。入院や通院時の経済的な負担を軽減する医療保険は、半数近くの人が既に加入していることがわかった。以下、3位は「健康的な生活習慣」(35.1%)、4位は「身体のセルフチェック」(32.2%)、5位は「貯蓄」(25.4%)と続き、健康とお金に関連した準備や対策が上位を占めた。

年代別にみると、「健康診断の定期受診」の割合は30代で39.9%、40代53.0%、50代58.6%と、年齢が上がるほど高く、30代では定期的に健康診断を受診していない人が6割に上った。「女性特有の病気やがんなどの病気に対する知識」は30代で26.1%、40代で21.6%、50代で28.2%となり、全ての年代で3割を下回り、病気に対する知識が充分でないことが伺い知れる結果となった。


【2】女性の“病気への備え”について

重要だと思う病気への備えは「健康的な生活習慣」(71.8%)がトップ。

半数以上が「身体のセルフチェック」を重要だと思うと回答。

50代のおひとりさまでは、「貯蓄」(63.9%)、「エンディングノート」(25.0%)、「友人との信頼構築」(25.0%)も重要だと回答。


“病気への備え”として重要だと思うことを聞いたところ、1位は「健康的な生活習慣」(71.8%)、2位は「健康診断の定期受診」(70.0%)で、病気の予防や早期発見のための検査が上位となった。以下、3位は「貯蓄」(53.0%)、4位は「身体のセルフチェック」(52.3%)、5位は「医療保険」(44.7%)で、不測の出費に備えた貯蓄や医療費に対する備え、自身で行う日常的な健康管理の割合が高くなった。「女性特有の病気やがんなどの病気に対する知識」(35.0%)や、「健康保険や公的年金の知識」(25.8%)、「近隣病院のリストアップ」(17.8%)など、病気の知識、治療費、入院・通院に関連した情報収集による備えや、「エンディングノート作成」(13.3%)という万が一に対する備えなどが挙がった。

ライフスタイル別にみると、独身で一人住まいの50代では、「貯蓄」(63.9%)、「エンディングノート作成」(25.0%)、「友人との信頼構築」(25.0%)の割合が全体と比べ高くなった。50代のおひとりさまには、いざという時に必要となる蓄え、困った時に頼れる友人、万が一のために大事な情報を伝達するエンディングノートも重要だと考える人が多い傾向がみられた。           


【3】大きな病気への備えを考え始める年齢について

大きな病気への備えを考え始める年齢の平均は40.5歳。


「がん」などの大きな病気への備えを考え始める年齢を聞いたところ、最も高い割合となったのは「40~44歳」(22.6%)で、次いで「30~34歳」(17.4%)、「50~54歳」(15.9%)が高くなった。平均は40.5歳となった。


【4】病気への備えなどのために「エンディングノート」に記載したいことについて

エンディングノートに記載したいことは「預貯金に関する情報」(80.5%)がトップ。

30代の8割強が「親族・友人との絆や繋がりなどの情報」を記載したいと回答。


病気への備えで重要だと思うこととして、「エンディングノート作成」を挙げた人(133名)に、病気への備えや入院・治療や闘病時の心の支えのために、エンディングノートに記載しておきたいことを聞いたところ、1位は「預貯金に関する情報」(80.5%)で、2位は「延命処置に関する希望」(77.4%)となった。資産に関する情報と延命処置に関する意思表示が上位を占めた。以下、3位は「親族・友人の連絡先や親族・友人との絆や繋がりに関する情報」(66.2%)、4位は「保険契約に関する情報」(64.7%)、5位は「介護に関する希望」(60.9%)と続いた。

年代別にみると、30代では、特に「親族・友人の連絡先や親族・友人との絆や繋がりに関する情報」(81.3%)が高くなる傾向がみられた。


【女性の“健康診断”と“乳がん検診”に関する意識と実態】  

【1】健康診断受診の実態について

3人に1人以上が「最近1年以内に健康診断を受診していない」と回答。


最近1年以内に健康診断を受けたか聞いたところ、「受診した」割合は63.6%、「受診しなかった」は36.4%となった。女性の3人に1人以上が健康診断を受診していない実状が明らかになった。

年代別や就業状況別にみると、50代では「受診した」割合は72.1%と他の年代より高くなった。一方で、30代では53.5%に留まり、30代の半数近くが受診していないことが分かった。非就業者では、「受診した」割合は52.3%で、就業者(72.3%)に比べ低くなった。


【2】乳がん検診の必要性を感じた経験について

過半数が「最近1年以内に乳がん検診の必要性を感じた」と回答。


乳がん検診に対する意識を探るため、最近1年以内に乳がん検診の必要性を感じたかを聞いたところ、「感じた」は56.1%、「感じなかった」は43.9%となった。最近は乳がんに関連した報道が増え、乳がんや乳がん検診が社会的に注目される機会も多いが、乳がん検診の必要性をこの1年で「感じなかった」人は4割強に上った。

年代別にみると、「感じた」割合は30代で54.4%、40代で56.6%、50代で57.4%となり、全ての年代層で、この1年で乳がん検診の必要性を感じた人は過半数となった。


【3】乳がん検診受診の実態について

約6割が「最近1年以内に乳がん検診を受診していない」と回答。


乳がん検診受診の実態を探るため、最近1年以内に乳がん検診を受けたか聞いたところ、「受診した」は38.0%、「受診しなかった」は62.0%となった。女性の6割強が乳がん検診を受診していない実態が明らかになった。

年代別にみると、「受診した」割合は30代で27.0%、40代は39.5%、50代は47.4%で、未受診の割合は30代で7割強、40代で6割、50代でも半数を超える結果となった。


過去に乳がん検診の経験がある人(629名)に、初めて乳がん検診を受けた年齢を聞いたところ、40歳未満で初めての乳がん検診を経験した割合は59.2%で、平均は35.9歳となった。


【4】乳がん検診を受診しなかった理由について

乳がん検診を受診しなかった理由は「金銭的な負担が気になるため」がトップ。

乳がん検診において自己負担で払ってもよいと考える金額の平均は3,904円。


最近1年以内に乳がん検診を「受診しなかった」と回答した人(620名)に、受診しなかった理由を聞いたところ、1位は「金銭的な負担が気になるため」(36.1%)、2位は「面倒だと感じるため」(30.6%)、3位は「自分のことは何となく後回しになっているため」(24.2%)となり、金銭的な負担が最多となった。また、「自覚症状がないので、自分は受診の必要がないと考えるため」(21.5%)との誤った認識や、「検査で痛みを感じることは避けたいため」(20.6%)といった検査時の痛みの問題も少なくなかった。

年代別にみると、30代では、1位は「金銭的な負担が気になるため」(46.1%)、2位は「自分の年齢で検査を受けるべきかわからなかったため」(37.4%)となった。金銭的な負担を理由とする割合が全体よりも高い傾向や、乳がん検診を受診する必要性の判断に迷った人が多い傾向がみられた。50代では、1位は「面倒だと感じるため」(31.4%)となり、検査に対して億劫に感じる人や重要性を理解していない人が多いことが伺い知れる結果となった。


乳がん検診に自己負担で費用を支払ってもよいと考える(701名)に、支払ってもよいと考える金額を聞くと、平均は3,904円となった。


【5】乳がんの発見のために行う乳房のセルフチェックの実態について

半数以上が「最近1年以内にセルフチェックをしていない」と回答。


最近1年以内に、乳がん発見のために行う乳房のセルフチェックをしたか聞いたところ、「した」と回答した割合は45.5%、「しなかった」は54.5%となった。

年代別にみると、30代では「した」割合は42.3%、40代で44.9%、50代で49.2%だった。1年以内の実施率は全ての年代で半数を下回り、セルフチェックの重要性や実施方法などの普及が充分でない状況が伺い知れた。


乳房のセルフチェックの経験がある人(602名)に、初めてセルフチェックをした年齢を聞いたところ、40歳未満で初めてのセルフチェックを経験した割合は64.6%で、平均は34.6歳となった。


【女性の“がん罹患リスク”に対する意識と実態】

【1】がんの罹患率について

8割超が「がんの罹患率」を現実の数字よりも低く予想している傾向。


日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性で62%(約2人に1人)、女性で46%(約2人に1人)(※2)だが、がん罹患に対する意識を探るため、がんに罹患する日本人は何人に1人くらいだと思うか聞いたところ、「2人に1人くらい」と正しい回答をした割合は13.2%となった。大多数の人が現実の罹患率よりも低く予想している傾向となった。


※2 国立がん研究センター「最新がん統計」2013年がん罹患データに基づく生涯累積罹患リスク

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2017/0920/index.html


【2】がん保険加入の実態について

「がん保険」に加入している理由は「万が一や、いざという時の備えとして」が最多。

「がん保険」に加入していない理由は「金銭的な理由」が最多。


「がん保険」に加入しているか聞いたところ、「加入している」割合は41.8%、「加入していない」割合は58.2%だった。


がん保険に加入した理由を聞いたところ、「万が一や、いざという時の備えとして」が最も多く挙がり、次いで「家族などのすすめ」、「身近な人の罹患」となった。がん保険に加入していない理由を聞いたところ、「金銭的な理由」が最も多く挙がる結果となった。

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