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新直木賞作家・門井慶喜 幻のデビュー作 『キッドナッパーズ』を1/29(月)電子書籍で発売 オール讀物推理新人賞受賞作 逆転また逆転の誘拐ミステリー!

2018.01.26 17:45

文藝春秋電子書籍編集部では、1月29日(月)より、新直木賞作家・門井慶喜さんの幻のデビュー作『キッドナッパーズ』を電子書籍で発売します。


夢見がちな芸術家の息子に生涯にわたって援助を惜しまなかった宮沢賢治の父・政次郎を描いた『銀河鉄道の父』で直木賞を受賞した門井慶喜さん。

ここ数年は幕末から明治の歴史小説に打ち込んできましたが、デビュー作は2003年にオール讀物推理小説新人賞を受賞した短篇ミステリーです。


直木賞受賞を機会に、諸般の事情により単行本にも文庫にも収録されていない幻のデビュー作を、電子書籍でお届けします。


[著者からのコメント]

オール讀物推理小説新人賞では、三度最終選考にのこり、三度落ちて、四度目に合格になりました。われながら歩みの遅いことですが、そのぶん受賞作「キッドナッパーズ」は、私としては上手に書けたつもりです。いま読み返してみても、なかなかいいのではないのでしょうか。

受賞の前の年に亡くなった父に読んでもらいたかったなあと、このごろしきりに思います。


[『キッドナッパーズ』内容紹介]

「大声をだすな」

宅配便を装って侵入してきた男は、健次郎の腹にナイフを突きつけてきた。

平凡な日常に突如押し入ってきた犯罪者は声が甲高く、背が低く、野球帽をかぶった……小学生と見まがわんばかりの中学生?

少年は「これは誘拐だ」と断じた。だが被害者は健次郎ではなく犯人であるはずの少年自身だという。

摩訶不思議な誘拐事件は二転三転し、ラストで意外な結末が待っていた!


[オール讀物推理小説新人賞「選評」から]

「これこそ逆転に次ぐ逆転の連続で、着地がどうなるのかまったく予想できなかった。」(高橋克彦委員)

「何とか読者を面白がらせ、驚かせようとする創意工夫が、今回の作品に結実した」(宮部みゆき委員)


[著者プロフィール]

1971年、群馬県生まれ、栃木県育ち。同志社大学文学部卒業。2003年に「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2016年『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。同年、第34回咲やこの花賞(文芸その他部門)を受賞。2018年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。




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