MontaVista Linux、モトローラ社初のエンタープライズ・スマートフォンを強化
2004.02.20 15:00
報道関係各位
プレスリリース 2004年2月20日
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
MontaVista Linux、モトローラ社初のエンタープライズ・スマートフォンを強化
~Linuxプラットフォームが、先進のビデオと
ビジネス・アプリケーション向けに高信頼性と接続性を提供~
2004年2月18日(現地時間)米カリフォルニア州サニーベール、中国北京発―
革新的な組込みソリューションを展開するMontaVista Software Inc.(以下、
モンタビスタ)は、本日、MontaVista(R) Linux(R)が先ごろリリースされたモ
トローラ社の企業ユーザ向けスマートフォン A768のOSに採用されたことを発
表しました。
Motorola A768は、フランスのカンヌで来週開催される3GSMのモトローラブー
ス(Hall 1のNo.21)で展示されます。
モトローラ社A768は、外出先での業務用のニーズに対応するために、1月に中
国でリリースされ、Email、MMS、SMSを含む豊富なメッセージング・オプショ
ンやPDF、MS Word、Excel、PPTファイルのドキュメント閲覧の機能を提供しま
す。
内蔵されたVPNクライアント機能により、企業のネットワーク リソースへの安
全なワイヤレス・アクセスが実現され、ユーザは遠隔地からEmail、イントラ
ネット、ERPおよび他のビジネス・アプリケーションを利用することができる
ようになります。この他に、画像のキャプチャや再生、GPRS/CSDネットワーク
を介したダウンロードなどのビデオサービス が新機能として追加されました。
HTMLインターネット ブラウザやPDAの機能もサポートしています。
今回のモトローラの第2弾Linux搭載スマートフォンであるA768のリリースは、
昨年秋のA760携帯電話のリリースでの成功に続くものです。そしてこれは、同
社が、先進の携帯端末向けソフトウェア戦略の要としてLinux OSを位置付ける
ことを示すものです。
「当社は、昨年の秋、中国でA760をリリースし、そして今回もまた、A768を市
場へと送り出すことができました。柔軟性と早期市場投入を必要とした我が社
が、スマートフォン製品ラインにMontaVista Linuxを選択した理由は、オープ
ン・スタンダードであること、比類のない安定性、業界をリードするネットワー
キング機能を備えている点を評価したからです。」とモトローラのパーソナル
コミュニケーション セクタ、スマートフォン&ネットワーク エンターテイ
ンメント プロダクト グループのダイレクタであるSamuel Li氏は述べていま
す。「MontaVista Linuxを、他のオープン・ソースの組込みソフトウェア テ
クノロジとともに活用することで、当社の企業ユーザーに、多様な統合ビジネ
ス アプリケーションやマルチメディアの機能をリーズナブルなコストで提供
することができました。」
「Defining the Market for Full-Featured handsets ― フル機能型携帯端末
市場の定義」として最近Zelosグループより発表された調査報告書は、「今後
2~3年の間はシンビアンがマーケトシェア リーダーとなるでしょう。(中略)
しかしながら、長期的にはLinuxがその脅威となるでしょう。Linuxは、そのオー
プン性と低コスト性によって他のプラットフォームをリードしています。これ
らの特長は、利益を生むことが難しく、革新が短時間に繰り返され、標準対応
が重要な市場において成功への鍵となります。」とレポートしています。
「モトローラのような携帯端末メーカーは、携帯電話開発用プラットフォーム
として急速に頭角を現しつつあるモバイル用のLinux OSに注目しています。
それは、オープン ソース ソフトウェアによって提供されるその柔軟性、コン
トロール機能、革新性への評価によるものです。」とモンタビスタのCEO兼プ
レジデントのジム・レディは述べています。「携帯電話の急速な発展に伴い、
対応するソフトウェアは、ネットワーク機能を含む豊富な機能をサポートする
ために、より堅牢であることが求められています。MontaVista Linuxは、こう
した先進の技術の速やかな製品化を支援するパワフルなシステム・ソフトウェ
ア プラットフォームを実現します。」
MontaVista Linux Consumer Electronics Editionについて
MontaVista Linux Consumer Electronics Edition(CEE)は、携帯電話、高解像
度デジタルテレビ、セットトップ・ボックス、自動車テレマティックスなどの
コンスーマ エレクトロニクス機器向けに特化して設計された業界初の商用の
Linux OSとクロス開発環境です。CEEは、コンスーマにフォーカスした豊富な
ネットワーク機能をサポートすることでLinuxを強化します。また、ストリー
ミング メディアへの最適化と、カーネルおよびアプリケーションのXIP
(eXecute In Place)をサポートしています。MontaVista Linuxは、既に、携帯
電話、PDA、高性能リモート・コントロール、HDTV、PVR、セットトップ・ボッ
クス、デジタル・レシーバ、自動車テレマティックス、楽器、ゲーム機、カラ
オケ・システム等を含む数百の製品開発に利用されています。
MontaVista Linuxは、高性能、リアルタイム機能、コンスーマ製品レベルの信
頼性を提供することで、モトローラ社のA768のような先進のコンスーマ エレ
クトロニクス製品における、拡張された双方向機能をサポートします。組込み
開発のための標準開発プラットフォームを提供することにより、モンタビスタ
は、ディベロッパが付加価値機能の構築に集中し、最先端の製品をコスト効率
に優れた方法でマーケットに投入することを可能にします。
リリース
モトローラのA768スマートフォンは、中国の主要携帯電話サービス会社、チャ
イナモバイルより現在入手可能です。3月末までにはアジア各国でも利用可能
となります。
MontaVista Linux Consumer Electronics Edition 3.0は、現在出荷中です。
MontaVista Linuxプロダクト サブスクリプション契約により、MontaVista
Linuxカーネル、ソフトウェア・アップデート、アプリケーション パッケー
ジ、ユーティリィティ、開発ツール、MontaVista Zone(お客様向けポータルサ
イト)へのアクセス権、包括的な技術サポートとLinuxハンズオン・トレーニン
グコースが提供されます。
A768仕様
フォームファクタ:Flip
帯域/方式:GSM 900/1800 GPRS(1U/4D)、およびCSD
サイズ:約100立方センチメートル
重量:約20g
外形寸法:約100×53×21mm
アンテナ:外部アンテナ
TT/SB Time:最大180~360分/100~180時間
ディスプレイ:240×320 65k TFT タッチ スクリーン
ブラウザ:WAP 2.0、WML、xHTML、HTML
オーディオ:Poly 40 @ 22kHz、MIDI、MP3、WAV
ビデオ:Mpeg4(3GPP)、1時間録画
メッセージング:email、MMS、SMS、IM(WV)
Email:POP3、IMAP4、SMTP
ファイルビュー:Word、Excel、PPT、Adobe PDF
アプリケーション:J2ME MIDP 2.0+APIs
Sync:Sync ML
接続:USB、IrDA、BlueTooth、OTA(GSM)
セキュリティ:VPN、SSL
メモリ:~58MBユーザ スペース
免責事項:このリリースに記載された内容や待ち受け時間は、デジタルモード
で見積もられたおおよそのものです。電源のパフォーマンスは、ネットワーク
構成に、信号強度、運用温度、選択された機能、音声、データ、その他のアプ
リケーションの利用パターンによります。
Motorolaについて
モトローラは、ワイヤレス、ブロードバンド、オートモーティブ分野のコミュ
ニケーションテクノロジーにおいて世界をリードする企業です。これらのテク
ノロジーによって、より洗練され、安全でシンプルに一体化した楽しい生活を
もたらします。2003年度の売上は271億ドルでした。モトローラは、家庭や職
場、そして絶えず動いている人々の役に立つ革新的なテクノロジカルソリュー
ションを創造します。また、積極的な企業市民として高い倫理観を持って業務
を遂行し且つ環境を守り地域社会をサポートしていきます。
モトローラの詳細については http://www.motorola.com/ をご覧ください。
モンタビスタソフトウエアについて
MontaVista Software, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サニーベール)は、
インテリジェントな接続機器や関連するインフラストラクチャ向けのシステム
ソフトウェア、開発ツールの市場をリードするグローバル・サプライヤです。
モンタビスタは、オープンソースGNU/Linuxベースのソフトウェア ソリューショ
ンを提供することで組込みソリューションの革新を推し進めます。リアルタイ
ム オペレーティング・システムの先駆者ジェームス・レディ(James Ready)に
より1999年に設立されました。通信インフラからコンスーマ機器分野に至るア
プリケーションにおいて、開発者のニーズに対応するべく製品を提供していま
す。MontaVista製品には、MontaVista Linuxの Professional Edition、
Consumer Electronics Edition、Carrier Grade Editionがラインアップされ
ています。また、パワフルな統合開発環境であるMontaVista DevRocketが、こ
れらMontaVista Linuxの各Editionに対応する優れた開発ツールを提供します。
また、MontaVista Graphicsは、豊富なGUI開発ツール プラットフォームです。
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc.の
100%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、
およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。
米カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMontaVista Softwareは、Alloy
Ventures、US Venture Partners、RRE Ventures、WR Hambrecht+Co.、IBM、
Intel Capital、Sony、Panasonic、Toshiba America、およびYamaha
Corporationなどの主要投資企業より出資を受けた株式非公開企業です。
MontaVista Softwareの詳細情報は、同社のWebサイト
( http://www.mvista.com/ (英語)、 http://www.montavista.co.jp/ (日本語))
をご覧ください。
LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。
MontaVistaはMontaVista Software, Inc.の登録商標です。
その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービスマークです。
【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
マーケティング部:安田 佳世子
TEL: 03-5469-8840 FAX: 03-5469-8801
Email: kayoko_yasuda@montavista.co.jp
<--- プレスリリース配信元:@Press http://www.atpress.ne.jp/ --->
この企業のプレスリリース MORE
モンタビスタソフトウエアの社長兼CEOにThomas F. Kellyが就任
2006.06.09 15:00
モンタビスタ、ネイティブなハード リアルタイム Linuxの課題を克服
2005.08.05 12:00
モンタビスタ、Carrier Grade Edition 4.0を発表
2005.05.18 12:00