過去1年間のネット犯罪被害者数は 20ヶ国で9億7,800万人に ネット犯罪の被害にかかわる損失額は 総額約18兆7,480億円に
20の国と地域で実施した調査「ノートン サイバーセキュリティ インサイト レポート2017」
セキュリティソフト「ノートン」は、本日、消費者意識調査「ノートン サイバーセキュリティ インサイト レポート2017」を発表し、ネット犯罪の最新動向を明らかにしました。今回の調査によると、調査対象国20ヶ国における過去1年間のネット犯罪の被害者総数は9億7,800万人にのぼりました。日本においては、ネット犯罪の被害を受けた人の数は1,774万人となり、その損失額は約2,289億円 (21億USドル)となりました。これらの金銭的損失のほとんどは賠償されていません。
また、今回の調査から、ネット犯罪の被害にあう人には共通の特徴がみられることが明らかになりました。このような人たちは、日常的に自宅や外出先で複数のモバイル機器を使っていますが、インターネットのセキュリティについては基礎的な知識さえ持っていません。例えば、複数のアカウントで同一のパスワードを使用していたり、他の人とパスワードを共有していたりします。また、ネット犯罪の被害にあった人のうち39%もの人が、「自分はハッカーによる攻撃からデータや個人情報を守れている」と考えており、33%が「自分がネット犯罪の被害者になる可能性は低いと思っていた」と答えています。
シマンテックのコンシューマービジネス部門エグゼクティブバイスプレジデントであるフラン・ロシュ(Fran Rosch)は次のように述べています。「ネットセキュリティに関する生活者の意識と行動は必ずしもともなっていません。ネット犯罪は依然として隆盛を極めており、毎日のようにメディアが報道しているにもかかわらず、あまりにも多くの人々が自分は大丈夫だと思っており、自らを守るための基本的な予防策さえ講じていません。デジタルライフにおけるセキュリティの必要性は高まっており、ネット犯罪被害の予防のためにまずできることとして、生活者はネットセキュリティの基本に立ち返ることが緊急に必要です」
* 調査対象地域:アメリカ、アラブ首長国連邦、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、オーストラリア、オランダ、カナダ、シンガポール、スウェーデン、台湾、中国、ドイツ、日本、ニュージーランド、ブラジル、フランス、香港、メキシコ
* USドル=円の換算は1ドル=109円で計算
■日本で最も多いネット犯罪被害は「詐欺メール」被害
過去1年間の間に日本人が体験したネット犯罪被害の上位3位は次の通りです。
・詐欺メール被害(詐欺メールをクリックしてしまった/詐欺メールにより個人情報や金融情報を流出した) 42%
・アカウントのパスワード盗難被害 37%
・PC、タブレット、スマートフォンのウイルス等への感染被害 34%
なお、「アカウントのパスワード盗難」(日本37%、世界平均34%)、「オンラインショッピングにおける詐欺」(日本33%、世界平均30%)、「自分を証明する個人情報の盗難」(日本18%、世界平均14%)については、日本の被害が世界平均を超えていることが判明しました。
なお、このようにネット犯罪が横行しているにも関わらず、調査対象の日本人の21%が、使用している機器に対して、パスワード管理やセキュリティソフトウェアの導入などの保護を全く行っていないと回答しています。
■パスワードの管理方法で最も多いのは紙片での管理。また、パスワードの使いまわしも横行
パスワードの管理方法について聞いたところ、調査対象の日本人の約半数にのぼる48%(世界平均:34%)の人が複数のパスワードを紙に書き留めて管理していることが分かりました。また、日本人の13%(世界平均:19%)が、すべてのアカウントに同一のパスワードを使いまわしていることが分かりました。
パスワードを書き留めている紙を紛失した場合にはすべてのセキュリティ対策が無効となり、複数アカウントで同一のパスワードを使用することは、ひとつのパスワードが漏洩するだけで、すべてのアカウントがハッキングされる危険をはらんでいます。
なお、日本人のパスワードの管理方法で上位のものは次の通りです。
・複数のパスワードを使い、それを紙に書き留めている 48%
・複数のパスワードを、自己流の方法で記憶している 21%
・複数のパスワードを使い、それをPCやスマートフォンのファイルに保管している 18%
・すべてのアカウントに同一のパスワードを使っている 13%
・複数のパスワードを使い、ウェブブラウザに記憶させている 9%
・複数のパスワードを使い、パスワードマネージャーに保存している 6%
世界的な流行にあるネット犯罪から身を守り、インターネットを安全に使うために、ノートンでは以下のアドバイスを行っています。
■ノートンが提案するインターネットで身を守る5つのヒント
OSやソフトウェアは常に最新の状態に:常にOSやソフトウェアをアップデートして最新に保ち、システムの脆弱性を狙われないようにしましょう。
強力なパスワードを作る:悪意のある第三者からパスワードを推測されないように、公開している自分の情報(誕生日など)に結びつけることは避けましょう。たとえ覚えにくくても、パスワードは長く、複雑なほうが有効です。また、利用可能であれば追加のセキュリティとして2要素認証を利用しましょう。そうすることで、パスワード侵害を受けた場合にも、ハッカーがアカウントにアクセスしにくくなります。パスワードの管理が難しい場合は、パスワード管理ツールを使うことも検討しましょう。
公共のWi-Fiネットワークへの接続には注意を払う:セキュリティで保護されていない公共Wi-Fiへ接続することは、自分の情報をさらけ出しているのと同じぐらい危険なことです。公共Wi-Fi利用時には、個人情報の通信(オンラインで支払いを行う、ソーシャルメディアアカウントのログイン情報を打ち込む、クレジットカード情報を入力する、など)は避けましょう。安全に公共Wi-Fiを利用するためには、VPN(仮想プライべとネットワーク)を使用して通信を保護しましょう。
詐欺メールを警戒する:知らない人からのSNSやSMSメッセージ、またはメールを受信した場合、リンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりする前に、いったん落ち着いて考えましょう。 もしかすると、受信したメッセージやメールは、友人や家族のメールやソーシャルメディアのアカウントを乗っ取った、サイバー犯罪者からのメッセージである可能性があります。
セキュリティソフトウェアの利用を検討する:マルチプラットフォームのセキュリティソフトウェアを利用することで、複数の機器を保護することができます。常にアップデートを行うことで、最新の脅威から保護することが可能です。
「ノートン サイバーセキュリティ インサイト レポート」について
「ノートン サイバーセキュリティ インサイト レポート」は、ノートンが調査会社に委託し、20市場におよぶ18歳以上のデバイスユーザー2万1549名を対象に実施したオンライン調査です。回答者全体の誤差は+/-3.1%でした。日本の調査結果は、18歳以上のユーザー約1,000人からの回答に基づいています。調査実施期間は2017年10月5日から10月24日です。
シマンテックについて
シマンテック コーポレーション(Nasdaq: SYMC)は、世界をリードするサイバーセキュリティ企業として、企業、政府機関、および個人が場所を問わず重要なデータを保護できるよう支援しています。世界中の企業や組織がシマンテックにエンドポイント、クラウド、およびインフラストラクチャに対する高度な攻撃からの防御を行う、戦略的な統合ソリューションを期待しています。また5,000万人以上の個人ユーザーがノートン製品を使用し、家庭におけるすべての機器の保護を行っています。シマンテックは世界最大級のサイバーインテリジェンスネットワークを運用することで最新の脅威を検知し、攻撃から防御します。詳細についてはwww.symantec.com/jp をご覧いただくか、Facebook、Twitter、およびLinkedInをご利用ください。
*Symantec 社の名称、ロゴは、米国 Symantec Corporation の米国内およびその他の国における登録商標または商標です。
*その他製品名等はそれぞれ各社の登録商標または商標です。
<シマンテック プレスセンター>
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/resources/
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