専業主婦の24.3%は「5年以内に健康診断受けていない」 健...

専業主婦の24.3%は「5年以内に健康診断受けていない」  健診で「要経過観察」になった人45.4%、「生活改善した」50%  嫌なのは<バリウム>、受けたいオプションTOPは「乳がん」検査

3月1日(木)~8日(木)は「女性の健康週間」。<オレンジページくらし予報>では、国内在住の成人女性を対象に「女性の健康診断」について調査しました。一般的な健康診断(*)は会社や学校、地方公共団体では法令で年1回の実施が義務づけられており、自営業者や専業主婦にも受けやすい一般健診のサービスも、企業や自治体によって用意されています。ただ、女性はオプション検査に乳がん検査などの婦人科系の項目を求める人が多く、現行の男女同一の健診のあり方をも考えさせられる結果となりました。

(*)健康診断=血液、尿、身長、体重、胸部エックス線撮影など、11項目の一般健康診断をさします



【ダイジェスト】

「5年以内に健康診断受けていない」は全体で18.5%、専業主婦では24.3%

健診結果「要経過観察」となったことがあるのは45.4%、「生活改善した」人は50%

嫌なのはなんと言っても「胃部エックス線撮影」関連。受けたいオプション検査TOPは「乳がん」


「5年以内に健康診断受けていない」は全体で18.5%、その内、専業主婦では24.3%

2007年4月に策定された「新健康フロンティア戦略」。その中の柱の一つが「女性の健康力」で、女性が生涯を通じて健康で明るく、自立して過ごすことを総合的に支援するために「女性の健康週間」が創設されました。創設から11年、治療よりも予防の大切さが説かれる今、女性の健康への意識、また健康診断の受診状況はどうなっているのでしょうか。

調査対象は国内在住の成人女性、中心年齢層は30~50代、専業主婦41.6%、有職主婦52.4%(フルタイム勤務24.1%、パート・アルバイト23.1%、自営業3.3%、派遣1.9%)家事手伝い2.7%、学生0.4%、その他3.0%。健康状態に関しては64.9%が「健康だ」(健康だ16.3%+まあ健康だ48.6%)と回答、現在通院が必要な病気の有無に関しても、59.4%が「ない」と答えています。「ご自分の健康を維持&向上するために、気遣っていますか?」という質問には、61.8%が気遣っている(積極的に気遣っている16.1%+どちらかというと、積極的に気遣っている45.7%)」と答えています。

「あなたは5年以内に健康診断を受けていますか?」の結果は「1年に1回ペースで受けている」64.1%、「2年に1回ペースで受けている」6.3%など、定期的に受けている人は合計で79.1%、この5年以内に健康診断を受けていない人は18.5%でした。さらに、その「受けていない人」を職業別に見ると専業主婦では24.3%、フルタイム・パート・自営業を含む有職主婦が8.3%、家事手伝い・学生その他が16.7%となり、専業主婦の健康診断の非受診率が高いことがわかります。会社員など、半ば季節行事的に(!?)「みんなといっしょに」健診を受ける層とは違い、「任意で」受診する人が多い専業主婦に関しては、個々人の健康管理に対する考え方や関心の差がでやすいのでしょうか?

また、受けていない人の2大「受けていない理由」は「行って受けるのがめんどうだったから」33.1%と、「健康診断のために費用がかかるから」30.9%です。それに続くのは「健康診断自体が嫌だから」24.9%でした。

ちなみに一般健診よりさらに時間も費用もかかる「人間ドック」に関しては、「受けたことがある」と答えた人は29.6%でした。


健診結果「要経過観察」となったことがあるのは45.4%、「生活改善した」人は50%

そもそも一般の健康診断は何の自覚症状もない人を対象として、病気の可能性がある人をふるいにかけるスクリーニング検査です。「異常なし」で喜んでいても「今はいいけれど今後はわかりませんよ」という意味に捉えるべきなのです。その「異常なし」の次段階にあたる「要経過観察」の要点を簡単にまとめると「軽度の異常が認められるため、生活を改善し、経過を観察する必要がある」というもの。今回の調査で「要経過観察になったことがある」人は45.4%、「要再検査、要2次精密検査になったことがある」人は21.0%、「要治療になったことがある」9.2%、「いずれもない」人は36.9%でした。

これを年代別に見ると要経過観察になった人が最も多いのは50~59歳、「要治療」「要再検査」でも最多です。さらに「健康診断の結果を見て、生活改善したこと」が「ある」人は全体の50%で、これを「要経過観察になった」人たちの場合でみると59.1%となります。確かに全体の比率よりは高くなりますが「要再検査、第2次精密検査になった」人でも生活を改善したのは59.4%、「要治療になったことがある」でやっと70.6%となります。今は「予防医学」の重要性に注目が集まっていますが、それでも「ちょっと数値がよくないからって」積極的に<生活を改善して自ら経過を観察する>人は6割には満たないようです。


嫌なのはなんと言っても「胃部エックス線撮影」関連。受けたいオプション検査TOPは「乳がん」

「健康診断で『嫌だな』と思うことがあれば、教えてください」という質問では、なんと上位5つまでが「胃部エックス線撮影」に関連するものでした。「嫌だと思うこと」1位は「胃部エックス線撮影用のバリウムを飲むこと」52.8%、2位は「バリウム用の下剤を飲むこと」。その後「当日、朝ごはんを抜いたり、ジュースや牛乳を飲めないこと」31.0%、「前日夜の飲酒や夕食時間などに制限があること」23.3%、「胃部エックス線撮影時に、動く台に乗ること」22.2%と続きます。

 胃のレントゲン撮影がもっと簡単にできるようになったら健診はもっと楽だな、と正直なところ思わずにはいられません。「健康診断を受けていない理由」三番目に多かった「検査自体が嫌だから」の「検査」も「胃部エックス線撮影検査」を主にさすようです。

 女性だけを対象とした今回の調査で女性の「オプション検査」で受けたい項目をたずねたところ

「乳がん」62.1%、「子宮頸がん・子宮体がん」53.9%、「骨密度(骨粗しょう症)」49.2%、などという結果に。近年、20代、30代という若さで乳がんで亡くなる人の報道などが印象に残ったこともあり、関心が高まっているのかもしれません。年代別に見ると、「乳がん検査」を選んだのは30代が最も多く74.6%、40代は64.7%、50代は60.0%となり、30代がとくに婦人科系のがん検査を望んでいることが目立ちます。婦人科系のがん検査はもちろん一般の健康診断にはなく、通常は自分で別の日に検査に行く必要があります。自治体などでは、ある年齢から無料、または格安で受診できるシステムが充実してきていますが、30代ではまだまだ自費で検査機関を訪れることが多いのが現状です。

人の体は、もちろん男女で大きく違います。なかなか難しいことでしょうが、一般の健康診断の項目にも、もう少し「性差」が反映されてもよいのでは、と考えさせられる結果でした。



アンケート概要

●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の成人女性(有効回答数981人)

●調査方法:インターネット調査 ●調査期間:2017年12月21日〜2018年1月9日


●「オレンジページくらし予報」について

読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。


●『オレンジページ』について

失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊33周年を迎える生活情報誌。30~40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。発行部数=314,050部(2017年印刷証明付発行部数)。


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調査・報告
タグ:
医療 健康・ヘルスケア
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