生前整理・遺品整理で実は困っているもの、自宅の植物! 愛着ある植物たちを託せる「植木の里親」、6年で10倍以上の依頼
2018.03.14 10:00
造園業を行う株式会社やましたグリーン(東京都八王子市、代表:山下力人)では6年前に「植木の里親活動」を開始しました。育てられなくなった植物を次の里親に託せると、開始時の10倍以上の依頼が寄せられています。
植木の里親= http://www.yamashitagreen.com/parent/
【実は処分できなくて困っている人が多い植木】
2010年に「終活」が新語・流行語大賞にノミネートされて以来、今や一般化しています。残された家族に迷惑がかからないように生前整理を行うシニアや、遺品整理を行う業者が増えています。そんな中、処分に困っている人が多くいるのが植木です。庭に植えている木からベランダの鉢植えまで、大きな物や増えた量に困っている人がいます。家族の記念樹など思い出のあるもの、手塩にかけて育てた植木は簡単に処分できないからです。
八王子で造園業を行うやましたグリーンにも、多くの相談が寄せられます。一人暮らしで自分が亡くなったら植物たちが枯れてしまうと心配する人、家族が亡くなって手入れができなくなった人など、相談はさまざまです。
【新しい里親に引き続き育ててもらえる】
やましたグリーンでは、6年前から「植木の里親活動」を始めました。伐採の依頼だったのが、話しを聞いてみると「この木を育てていた父親に申し訳ない」など本当は処分したくないという想いがあるケースが重なったのが活動開始のきっかけでした。
植木の里親は、鉢に入ったものはそのまま引取り、屋外に植えられているものは掘り出して根の部分を保護してから引き取って、一旦やましたグリーンの敷地内に植栽して育てます。ホームページやFacebookの情報を見て欲しいという人がいれば、里親として育てられる環境があるかなど確認をした上で運搬し、植木なら植栽して新しい里親に引き渡します。料金は最低限の活動費で、引取りは掘り出しと運搬費、引き渡しは運搬費と植栽費用のみとなっています。依頼は大量の鉢植えや、クレーンを使用するような大きな樹木もありますが、最近は盆栽も増えています。また、終活以外でも家の改築やマンションの改修工事で一時的に預けたい方にも対応しています。
【6年で依頼は10倍以上に】
なかなか手放せなくて困っていた人も、誰かがまた愛情を持って育ててくれるならと安心して新しい里親に託せます。実際に利用者からは、「誰に相談していいかわからなかったので助かった」「生かして上げられる方法があってよかった」「亡くなったお父さんもこれで安心」という声がありました。
特に宣伝などはしていませんが、少しずつ問合せが増えていき、6年前の開始時と比較すると現在は10倍以上の依頼が入っています。その理由としては、今は以前に比べて植物を生き物のように考え愛着を持つ人が多くなっていることが依頼者の声からうかがえます。今後は多様な植物に対応できるよう、預かり場所に温室も備えたいと計画しています。「植木の里親」の料金は植木の大きさなどでケースバイケース、場合によっては遠方でも対応する場合もあるのでまずは気軽に相談のご連絡を。
植木の里親 お問合せ先= http://www.yamashitagreen.com/contact/contact.php#form
《株式会社やましたグリーン 会社概要》
代表 : 山下力人
所在地 : 〒192-0154 東京都八王子市下恩方町1207-9
事業内容: 造園工事一色・樹木の剪定、伐採、抜根・外溝工事一色、公共工事
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