Preferred Networks、 最新のNVIDIA Tesla V100 32GB GPUを採用した プライベート・スーパーコンピュータ「MN-1b」を7月に稼働

~NTT Comグループのマルチノード型GPUプラットフォームを拡張~

 株式会社Preferred Networks(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 最高経営責任者:西川 徹、以下 PFN)とNTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:庄司 哲也、以下 NTT Com)、株式会社NTTPCコミュニケーションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 基夫、以下 NTTPC)は、米国時間2018年3月27日に発表された最新のNVIDIA(R) Tesla(R) V100 32GBをPFNのプライベート・スーパーコンピュータ「MN-1(エム・エヌ・ワン)」の拡張に採用します。この最新GPUは、NTT ComおよびNTTPCが提供する次期高速演算処理(GPU)プラットフォーム上に搭載し、7月に稼働予定です。



1. 背景

 PFNは、深層学習の研究開発および関連技術の迅速な実用化、また、世界的な開発競争を勝ち抜くため、最新GPUによる高速かつ潤沢な計算環境を世界に先駆けて導入することが必要でした。

 NTT ComおよびNTTPCは、GPU間ネットワークや排熱処理などの蓄積されたノウハウが評価され、PFNが求める最新GPUによるマルチノード型プラットフォームを構築し運用することとなりました。



2. PFNの次期プライベート・スーパーコンピュータ「MN-1b(エム・エヌ・ワン・ビー)」の概要

 現在PFNが保有しているプライベート・スーパーコンピュータ「MN-1」を拡張し、新たに7月より、最新のNVIDIA Tesla V100 32GBを512基稼働させる予定です。拡張部分の理論上のピーク性能は、深層学習で利用される混合精度浮動小数点演算(※1)において約56ペタフロップス(※2)であり、拡張部分のみで従来の約3倍のピーク性能となります。


プライベート・スーパーコンピュータ「MN-1」

http://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2017/0920.html



3. 今後の展開について

 PFNは構築予定の次期プライベート・スーパーコンピュータ「MN-1b」を活用し、オープンソースの深層学習フレームワークChainer(TM)(チェイナー)の高速化を進める予定です。さらに、大量の計算資源を必要とする交通システム、製造業、バイオ・ヘルスケア、クリエイティブ分野での研究開発をより一層加速させます。

 NTT Comグループは、急速に拡大する高速演算用途に応えるため、高圧電力の安定供給・効率的な排熱処理などのインフラ運用ノウハウを活かし、最新のGPUプラットフォームを世界に先駆けて提供します。今後もAI関連技術やそれを支えるインフラの提供を通して、PFNのAIビジネスを支援していきます。



4. エヌビディア合同会社 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎 真孝のコメント

 Preferred Networksが、ディープラーニングなどの研究開発用プライベート・スーパーコンピュータの次期計算環境「MN-1b」において、2倍のメモリを搭載した最先端のデータセンター向けGPUであるNVIDIA Tesla V100 32GBのご採用をいただき誠に光栄でございます。NTT Comグループの豊富な構築・運用実績と信頼性の高いデータセンターサービス、NVIDIAの最新GPUによる高速かつ潤沢な計算基盤をもとに、交通システム、製造業、バイオ・ヘルスケアの領域において、世界をリードする研究開発の成果を心より期待しております。



5. スーパーマイクロ株式会社取締役(兼VP. Strategic Sales, 米国Super Micro Computer, Inc.)Emmy Changのコメント

 Preferred Networksは、最新バージョンのインテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーと、8基の最新NVIDIA Tesla V100 32GB GPUアクセラレータを搭載した、弊社のSuperServer(R) 4029GP-TRT2を導入する世界で初めての事例となります。Supermicroは、常に最新の革新的なハードウェアとソリューションによって、Preferred NetworksとNTT Comグループを引き続きサポートいたします。弊社は、Preferred Networksが、この最新プライベート・スーパーコンピュータを使用して、新たな目標を達成すると確信しています。



※1:複数の精度の浮動小数点演算を組み合わせて利用する方式。

※2:コンピュータの処理能力を表す単位の一つ。peta(ペタ)は1,000兆(10の15乗)、FLOPS(フロップス)は1秒間に行える浮動小数点演算の回数を表すので、1ペタフロップスは毎秒1,000兆回の浮動小数点演算を行えることを意味する。

※:Chainer(TM)は、株式会社Preferred Networksの日本国およびその他の国における商標または登録商標です。その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。



◆株式会社Preferred Networksについて

 IoTにフォーカスした深層学習技術のビジネス活用を目的に、2014年3月に創業。デバイスが生み出す膨大なデータを、ネットワークのエッジで分散協調的に処理する「エッジヘビーコンピューティング」を提唱し、交通システム、製造業、バイオ・ヘルスケアの3つの重点事業領域を中心に、様々な分野でイノベーションの実現を目指しています。

 オープンソースの深層学習フレームワークChainerの開発・提供をはじめ、トヨタ自動車株式会社、ファナック株式会社、国立がん研究センターなどの世界をリードする組織と協業し、先進的な取り組みを推進しています。( https://www.preferred-networks.jp/ja/ )


◆NTTコミュニケーションズ株式会社について

 1999年に設立。全世界40以上の国/地域、110以上の都市に拠点を持ち、190以上の国/地域でグローバルネットワークサービスを提供。通信事業者ならではの高品質なインフラと技術を活かし、クラウド、コロケーション、アプリケーション、セキュリティなどの多岐にわたるICTサービスを展開しています。また、Software Defined技術を活用した新たなサービスとマネージドサービスの提供によって、お客さまのデジタルトラスフォーメーションに貢献するとともに、AIやIoTを用いた新たなビジネスの創出に取り組んでいます。( http://www.ntt.com/ )



◆株式会社NTTPCコミュニケーションズについて

 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は、1985年に設立されたNTTコミュニケーションズのグループ会社であり、日本の通信市場におけるネットワークサービスおよび通信ソリューションプロバイダーです。NTTPCは、1995年にNTTグループの第1世代ISPサービス「InfoSphere」を開始し、1997年に日本の第1世代インターネットデータセンターとサーバーホスティングサービス「WebARENA」を開始しました。NTTPCは、NTTグループの企業向けインターネットサービスの先駆者として常にICT市場に対して、新しいサービス・ソリューションを開拓しています。( http://www.nttpc.co.jp/ )



<関連リンク>

・Chainer(TM)

https://chainer.org/

・Enterprise Cloud

http://www.ntt.com/business/services/cloud/iaas/enterprise-cloud.html

・Nexcenter(TM)

http://www.ntt.com/business/services/data-center/colocation/nexcenter.html

・GPUサイト

https://www.nttpc.co.jp/gpu/

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