八丈島が島しょ地域初!店舗レジでお金を引き出せる J-Debit「キャッシュアウトサービス」導入 ~観光客の島内ATM利用環境への不満を 官民連携した取り組みで改善~
2018.07.05 17:00
八丈町と民間事業者が連携し、観光客のATM利用環境への不満を改善するため、店舗のレジで買い物の支払と同時に現金を引き出せるJ-Debit「キャッシュアウトサービス」(以下、キャッシュアウト)導入に取り組み、平成30年7月14日からサービスを開始します。
出典:八丈島観光ナビフォトギャラリー
<八丈島の観光課題について>
八丈島はATM設置台数が少なく、土日祝日や深夜はATM稼動時間が限定されています。また、八丈島にはコンビニエンスストアもありません。
八丈島のATM利用環境を知らずに来島した観光客が現金を引き出せず、町役場などに不満が多く寄せられており、八丈島の観光課題となっていました。
今般、八丈町はこうした観光課題解決のため、意欲的に観光課題の解決に取り組む島内民間事業者(空港、ホテル、タクシー、スーパー等)と連携し、店舗のレジで現金が引き出せるJ-Debit「キャッシュアウト」導入を決めました。
※J-Debit「キャッシュアウト」とは
J-Debitとは日本電子決済推進機構が運営するサービスで、誰もが持っているキャッシュカードを使って、そのまま買い物の支払が出来るデビット決済(口座即時引落)サービスです。支払代金は銀行口座から即時引き落としされます。今年4月から、店舗レジでお金を引き出せるJ-Debit「キャッシュアウト」を開始しました。
キャッシュアウトの利用イメージ
<J-Debit「キャッシュアウト」八丈島導入の意義>
(1) J-Debit「キャッシュアウト」
八丈島は都心に比べ、現金決済のみの店舗が多く、島で過ごすには一定の現金が必要です。J-Debit「キャッシュアウト」が八丈島全域に導入されることで、ATMが無い地域やATM営業時間外でも現金の引き出しが可能となります。観光客の利便性向上やこれまで現金が足りず購買を諦めていた消費が減ることによって店舗の売上に繋がり、地元経済の活性化にも貢献します。
また、買い物の支払にJ-Debitのデビット決済が使われることで、八丈島のキャッシュレス決済の増加が期待出来ます。
(2) キャッシュレス化の推進
J-Debit「キャッシュアウト」をきっかけにこれまで現金決済のみであった店舗(空港、タクシー、飲食店など)にJ-Debit(デビット決済)によるキャッシュレス決済手段が導入されます。
クレジットカードを持てない・持ちたくない方々でも利用出来るキャッシュカードを活用したJ-Debitによってキャッシュレス決済の利用環境が拡大します。
<今後について>
八丈町は島民のATM利用環境改善に向けて、J-Debit「キャッシュアウト」の導入を引き続き支援します。また、日本電子決済推進機構はATM利用環境に対して課題を抱える全国の島しょ地域、山間部や過疎地域などで、八丈島をモデルケースとしたJ-Debit「キャッシュアウト」の導入を支援していきます。
<その他>
J-Debit導入事業者を集め、「サービス開始向け 説明・相談会」を7月12日に八丈島で開催予定です。