女性の「職場でのハラスメント」実態調査 7割の女性が職場でハ...

女性の「職場でのハラスメント」実態調査 7割の女性が職場でハラスメントを受けたことがあると回答。 ハラスメントのない職場にするために大切なこととは…?

―『 エンウィメンズワーク 』ユーザーアンケート集計結果―

人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する、正社員勤務を希望する女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」( https://women.en-japan.com/ )上で、「職場でのハラスメント」をテーマにアンケートを行ない、女性355名から回答を得ました。以下、結果をご報告いたします。


調査結果 概要

★ 7割の女性が「職場でハラスメントを受けたことがある」と回答。

★ もっとも多くの方が受けたことがあるハラスメントは「パワーハラスメント」。ハラスメントを受けた際に相談するのは「同僚」。

★ ハラスメントのない職場にするために大切だと思うこと、「社員の意識改革・教育」「お互いの立場や考え方を理解しあう」。

 

調査結果詳細

1:7割の女性が「職場でハラスメントを受けたことがある」と回答。


「職場でハラスメントを受けたことがありますか?」と伺ったところ、72%の方が「ある」と回答。多くの方が職場でハラスメントを受けたことがあるという実態がわかりました。


【図1】これまでに職場でハラスメントを受けたことはありますか?



 

2:もっとも多くの方が受けたことがあるハラスメントは「パワーハラスメント」。ハラスメントを受けた際に相談するのは「同僚」。(図2、図3)


職場でハラスメントを受けたことがあると回答した方に、職場で受けたハラスメントについて伺いました。もっとも多かったのは「パワーハラスメント」(76%)。『他の社員がいる前で怒鳴りつけられる』『休日出勤を強要された』など理不尽な行為を受けたというコメントが目立ちました。次に多かったのは「セクシャルハラスメント」(44%)。『男性の経験人数を聞かれた』『下ネタを延々と聞かされた』『体に触れられた』といったエピソードが多く挙げられました。


ハラスメントを受けた際の相談相手については、「同僚」(39%)、「上司」(34%)といった会社関係者を多くの方が挙げています。一方、「誰にも相談していない」と回答した方は20%と、5人に1人が誰にも相談できていない状況にあるという実態が浮き彫りになりました。


【図2】 「職場でハラスメントを受けたことがある」と回答した方、職場でどんなハラスメントを受けましたか?(複数回答可)



「パワーハラスメント」とのエピソード

○明らかに他の人のミスだったが、社長から「この件は(私の名前)のミスだと思います」と、同部署のメンバーが見るメールで公開処刑。弁明したが、何故か私が関わっている方に持っていこうとする。このような嫌がらせを何回か受けました。(24歳)

○ワンマンな社長で、社長と異なる意見を言うと「嫌なら辞めろ」「(正社員から)バイトにするぞ」などと言われた。(29歳)

○わざわざ他の職員を含めたメール内で注意したり、廊下など、他人が見ている前で怒られたりします。私のみ残業代を出してくれなかったり、終業時間を書き換えろと言われます。(33歳)

○仕事を与えずに放置する。ただデスクに座っているだけの状態を見て見ぬふりをし、精神的苦痛を与える、ということをされました。(45歳)


「セクシャルハラスメント」とのエピソード

○取引先との食事の場で交際相手を詮索されたり、下ネタを聞かされたりしました。(25歳)

○以前勤めていた会社の社長にマッサージと称して身体をさわられた。(27歳)

○職場の忘年会で「ここ座りなよ」と特定の上司の隣に強制的に座らされ上司もノリノリ。その後、周りに見えないように手を握り、腕を掴まれ胸に手を当ててきた。(29歳)

○手相を見てやると言われてイヤイヤ手を差し出したら「こうやると女の子の手を握れるんだ」と手を握られた。(39歳)

○客先との接待にミニスカートで来いと言われた。(40歳)


「モラルハラスメント」とのエピソード

○上司から無能、馬鹿と言った暴言を吐かれ、幼稚園児でもできるような仕事ができないと減給された。また、恋人の有無を聞かれ、馬鹿にされた。(24歳)

○一つ年上の後輩は名前を呼んでもシカトをしてきます。もう一度呼ぶと、「聞こえています!!」と声を荒げる。また、日常的に挨拶はしない、返事もなく内線には出ないと散々。先輩などが仕事上での注意等をすると、持っていた書類を机に力一杯振り落とし、物に当たったり、職場全員への態度を急変させ、理不尽な扱いをしてきます。(29歳)

○上司が自分の顔を見てお前は寿退社は無さそうだな、と言いました。(31歳)

○営業で成約が取れないと、定時時間に関係なく気がすむまで長時間の叱責同僚との勤務後の食事や連絡先交換の禁止といったプライベートへの干渉をされた。(37歳)

○会議中に居眠りしたと疑いをかけられ、出席者の前で長時間叱責された。来客人の前で「この子は出来が悪い」と言われた。上司の悪口に迎合しないと偽善者と言われた。(47歳)

 

【図3】 「職場でハラスメントを受けたことがある」と回答した方、職場でハラスメントを受けた際に誰に相談しましたか?(複数回答可)




3:ハラスメントのない職場にするために大切だと思うこと、「社員の意識改革・教育」「お互いの立場や考え方を理解しあう」。(図4)


ハラスメントのない職場にするために大切だと思うことを伺いました。もっとも多くの方が挙げたのは「社員の意識改革・教育をする」(60%)でした。『何がハラスメントになるのかを社員に浸透させ、意識を変えることが大事』『社内外での研修が必要』といったコメントが目立ちました。


次いで多かった回答は「お互いの立場や考え方を理解しあう」(55%)。『相手の立場に立って考える』『様々な年齢や立場の方がいるのできちんとコミュニケーションをとることが大事』といったコメントが寄せられました。ハラスメントのない職場にするためには、“ハラスメントは悪であるという認識を持たせた上で、社員同士の相互理解を図ること”が大切だと言えそうです。


【図4】ハラスメントのない職場にするためには、何が大切だと思いますか?(複数回答可)



 

「社員の意識改革・教育をする」と回答した方の理由

○社内の教育では、役職なし・新入社員レベルでしたら効果があるかもしれませんが、上層部ですと人事部が負けてしまう可能性があるので、外部研修など社外の人間が行って意識改革、教育をするのがベストだと思います。は別の会社と合同で行う研修など。(29歳)

○楽しませてる意識で不愉快な事をしてくる人が非常に多いので、職場でしか関わりのない人に性的発言、言動をされるのは男女問わず不愉快だという事を社会に浸透させる。(30歳)

○何がハラスメントに当たるのか、自分達のしていることは大丈夫なのかをきちんと理解し、会社としてハラスメントに対する対応に新たに決まりを設けるべき。社員全員でハラスメントしない・させない・許さない!という意識付けをする。(39歳)

○男性側、特に上層部はまだ認識していない人が多すぎる。様々なセクハラ問題がありましたが、ハラスメントは最終的に犯罪にもつながる行為だと新入社員だけでなく、中堅社員はじめ特に役員側にも徹底的に教育していく必要があると改めて感じました。(48歳)


「お互いの立場や考え方を理解しあう」と回答した方の理由

○お互いを理解できる環境が大事。他人の事を分かろうとしない人もいるので、相談できる環境を作ることも重要だと思う。(28歳)

○人として平等という気持ちが大事。下に見てるからハラスメントが生まれると思う。(30歳)

○自分の発言で相手がどう感じるか、常日頃から意識すればハラスメントは減ると思う。(39歳)

○会社の雰囲気や体制で話せる状況が出来ない場合も多くあるのでまずは相手のことを、どんな人なのかを把握し理解することが大事だと思う。(35歳)

○風通しのよい環境作りは企業として取り組むことが必須。ハラスメントがあることをまず企業が把握し、社員一人一人がハラスメントについて考えていくことが重要。(44歳)

 

【調査概要】

■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:「エンウィメンズワーク」 ( https://women.en-japan.com/ )を利用するユーザー

■有効回答数:女性355名

■調査期間:2018年5月22日~6月20日

 

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