「植木の里親活動」に依頼が殺到、開始当初の30倍以上! 実家の売却時に、家族の思い出ある植物を伐採せずに保護
2018.09.05 10:00
造園業を行う株式会社やましたグリーン(東京都八王子市、代表:山下力人)では、様々な事情で愛着のある植木を手放さないといけない、そんな時に伐採せずに新たな引き取り手を探す「植木の里親活動」を6年前に開始しました。現在依頼が一気に増え、開始当初の30倍以上となっています。
【実は多くの人が困っている!庭の植木の処分】
家の売却や立て替え、マンションの改修工事や遺品整理などのシーンで、処分に困る意外なものがあります。それは庭の植木や大きな鉢植えの植物。伐採や撤去をする場合、専門の業者に頼む必要がありますが、困っているのはその業者探しではありません。
「お父さんが生前大切にしていた木を切るのは申し訳ない。」「一緒に育ってきた家族の記念樹だから切ってしまうのは悲しい。」など、それぞれの理由で伐採や処分したくないという気持ちの問題があります。
【依頼主の声から生まれた植木の里親活動】
八王子で造園業を行っているやましたグリーンでは、そのような声をきっかけに「植木の里親活動」を始めました。何らかの理由で処分せざるを得なかった植物を新たな引取先に渡す仲介役です。鉢植えはそのまま引取り、庭木は根ごと掘り出して同社の敷地内にいったん植栽し育てます。引取先は同社のホームページやFacebookで募集し、引取り希望があった際は育てられる環境があるかなど確認して譲渡します。
元の持ち主は掘り出しや運搬にかかる費用、引取先は運搬や移植の費用のみをそれぞれ負担します。一番多い依頼は実家の売却に伴うものですが、依頼者それぞれに思い出があります。「何か行事があると、玄関先のツツジの前で家族写真を撮るのが恒例だった。」「庭の柿の木に実がなると、毎年家族みんなで食べていた。」「子供の頃に給食で出たビワの種を植えたら、大きく育って家族で大喜びした。」など、簡単には処分できない理由があります。
【依頼が殺到、開始当初の30倍以上に!】
6年前に開始し少しずつ依頼が増えていましたが、今年さまざまなメディアで大きく報道されると依頼が一気に増え、現在は開始当初の30倍以上となっています。「ずっと悩んでいたが、どこに相談していいかわからなかった。」との声が多く、多くの方が同様の悩みを抱えていることがわかりました。
活動に共感して里親を希望してくれる人も多くいますが、それでも現在引取りを待っている植物は200本以上、今は特に引き取り先を探しています。自然災害などで庭が壊れてしまった所、子どもたちやお年寄りのために植物で癒しの環境を作りたいという教育機関や施設などに譲渡できればと考えています。命ある植物、大切な命を受け継ぐ人の輪が広がるのを願い活動を続けていきます。
植木の里親活動= http://www.yamashitagreen.com/parent/
《会社概要》
会社名 : 株式会社やましたグリーン(代表=山下力人)
所在地 : 〒192-0154 東京都八王子市下恩方町1207-9
事業内容: 造園工事一色・樹木の剪定、伐採、抜根・外溝工事一色、公共工事
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