「おくだけカメラ」で 西日本豪雨災害復興現場からのライブ映像を配信 2次災害防止にも威力を発揮
2018.09.18 10:00
日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区神田神保町1-14-1、代表取締役社長:瀬川 純、以下 DENGYO)は、株式会社エフォートシステム(本社:広島市中区舟入川口町21-7、代表取締役社長:赤羽 泰茂、以下 エフォートシステム)と協力し、西日本豪雨の復興現場からのライブ映像を配信することに成功しました。
設置写真 (IPカメラ・無線装置・ソーラーパネル)
2018年7月5日から8日にかけて西日本を中心とした広範囲な地域で長時間にわたり豪雨が続き、河川が増水し町全体に流れ込むような洪水災害、裏山が突然崩れるような土砂災害や鉄砲水などが、極めて多くの地区で発生しました。その結果、岡山・広島・鳥取・愛媛・高知・兵庫・京都などで多くの人命や家屋に甚大な被害を受けました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
【背景】
DENGYOは2011年に発生した東日本大震災の経験から、広範囲に及ぶ災害が発生した場合、有線ネットワークのみに依存している監視システムやセンシングシステムは、断線や電源の消失による機能停止のリスクがあることを認識し、既存の通信網や電源設備に依存することなく独自に自立運用が可能な監視システムを開発していました。
2016年の災害時、山口県岩国市に完全自立型「おくだけカメラ」システムを緊急納品しており、それらシステムを西日本豪雨災害発生現場へ緊急移設を実施しました。
また、弊社販売代理店であるエフォートシステムに対し国土交通省の地方整備局様から緊急支援要請が入り、「おくだけカメラ」システムを災害復旧現場での2次災害防止や復旧作業監視のため提供しました。
▼設置写真 (IPカメラ・無線装置・ソーラーパネル)
【システムの概要】
「おくだけカメラ」システムは、高画質ライブ撮影を可能にする200万画素IPカメラ(パン・チルト・ズーム機能付き)と通信キャリア回線を利用する無線装置(LTE/3Gルーター装置)を基本とし、オプションセットのソーラーパネルとバッテリーで完全自立運用を可能にするバッテリーセットと、前記すべての機器を設置する移動可能な装柱金具など、恒久設置から臨時設置など様々なシーンを想定したシステム製品として利用・運用することが可能です。
【無線製品の特長】
▼システム構成
1. 小型ソーラーパネルとバッテリーを組み合わせた自立運用
小型ソーラーパネルとバッテリーを組み合わせることにより、フルハイビジョン監視カメラとLTE/3Gルータの完全自立運用が可能となります。バッテリーフル充電で日照り不日照72H以上の連続運用が可能となります。
2. 設置・移設・撤去が容易
監視カメラ部・ソーラーパネル部・電源部・LTE/3Gルーター部・配線部と分かれており、これらを組み合わせて設置することにより、数時間で運用を開始することができます。なおバッテリーはフル充電で出荷されます。また、移設・撤去も設置時容易に1時間程度の短時間の作業で完了します。
3. 通信料を気にせず高画質ライブ映像配信
DENGYOだけの特別プラン月々3,500円定額(通信料3,400円+固定IP料100円)で映像伝送に必要な通信回線が利用できます。これによりいつでも見たい時にフルハイビジョン映像を確認することが可能となります。
【今後の予定】
2019年3月に開催される「SECURITY SHOW2019」のほか、DENGYO開催予定の内覧会などで展示予定となっています。
<日本電業工作(DENGYO)について>
1947年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきました。アンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発はもとより、革新技術の創出にも積極的に取り組んでいます。
資本金 : 3億3,000万円
売上高 : 108億円
従業員数: 136名(2018年3月期)
URL : http://www.den-gyo.com/
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