LPWA 「IoTユニット」の発売について
7種類のセンサーと電池を標準搭載
2018.10.17 13:30
京セラ株式会社(社長:谷本 秀夫)は、IoT向け無線ネットワークLPWA(Low Power Wide Area)の通信規格のひとつである「LTETM Cat.M1※1」に対応した「IoTユニット」を、本年11月より発売しますのでお知らせします。
サイズ |
約70×37×11mm(縦×横×高さ) |
重量 |
約39g |
電源 |
内蔵型バッテリー(USB充電) |
アンテナ |
内蔵型アンテナ |
外部接続 |
UART |
動作環境 |
温度:-10℃~60℃ |
搭載センサー |
温度、湿度、気圧、照度 加速度、角速度(ジャイロ)、地磁気 |
位置情報 |
GPS、GLONASS |
通信方式 |
LTE Cat.M1(LTE-M) |
SIM |
nano SIM |
近年、IoTの普及拡大に伴い、低消費電力かつ広域エリアに対応するIoT向け無線ネットワークLPWAの導入が進んでいます。
当社は、長年にわたる通信機器の開発で培った技術と、超小型セラミックパッケージの部品技術を組み合わせることで、LPWA通信規格「LTE Cat. M1」に対応した「IoTユニット」の開発に成功しました。アンテナ、バッテリー、7つのセンサーなど、計測から通信までに必要な機能をコンパクトなサイズのユニットに搭載することで、データをすぐに収集、計測できるため、さまざまな用途で活用いただけます。
■本ユニットの主な特長
1. アンテナ、バッテリー、センサー内蔵で、接続後すぐに運用可能
コンパクトなサイズに、計測、通信に必要な機能を搭載。狭い場所、電源がない場所での利用を可能にし、さまざまな分野での活用が期待されます。
2. 主要な7つのセンサーデータと位置情報を収集可能
温度、湿度、気圧、照度、加速度、角速度(ジャイロ)、地磁気の各センサーを搭載。位置情報にも対応し、データをすぐに計測、収集できます。
また、IoTプラットフォーム「miotinc※(ミオティンク)」に対応しており、本ユニットで計測、収集したデータをグラフやマップで分かりやすく可視化することができます。
※「miotinc」は、KCCSモバイルエンジニアリング株式会社が提供する、LPWA通信機器で取得したデータを可視化するプラットフォームサービスです。
3. お客様の機器をLPWAでIoT化できるモデムモード
UARTの汎用インターフェースに対応しており、お客様の既存の機器やデバイスなどとも簡単に接続しIoT機器として活用いただけます。
※モデムモードでは、搭載センサーを使用することはできません。
4. 小型化に成功
京セラのセラミック技術を生かした超小型LPWA通信モジュールを開発することで、アンテナ、バッテリーを内蔵しながら、本ユニットは約70×37×11mmの小型化を実現しています。
5. 安心して、ストレスフリーに使えるLPWA LTE Cat.M1対応
LTEネットワーク(LTE Cat. M1)に対応しており、カバーエリアが広く、上り・下りの双方向通信、車での移動中の利用が可能です。
■活用イメージ
1. お子様の見守り
コンパクトで持ち運びやすい位置情報デバイスとして、お子様の見守りに利用いただけます。LTEネットワークによる広いエリアカバーで、普段の通園・通学、休日のレジャーでも見守ることができます。
2. 高額機器の盗難防止
情報機器や建設機械などの高額機器に取り付け、ある条件下で追跡モードへ移行させる設定をすることで、盗難防止にご活用いただけます。広いエリアカバーで、追跡時に常に位置情報を送信し続けられます。また、パワーセーブモードで待機電力の消費を抑えられるため、長期間の利用も可能です。
3. 温度監視が必要な物流システムでの追跡
生鮮品などの輸送車に取り付け、適切な環境で輸送できているか、監視することが可能です。バッテリーで長時間駆動できるので、電源が確保できない貨物車などにも取り付けられます。
4. 倒壊の恐れのある建造物の監視
加速度センサーが建造物の傾斜を検出します。倒壊の恐れのある建造物に取り付け監視することで、強風・積雪などの災害で倒壊した場合に迅速に対応することができます。
5. 農業系の環境データの見える化
ハウス内などに設置し、環境データを遠隔で監視できます。温湿度などさまざまなデータを収集・分析することができます。
■「IoTユニット」のお問い合わせ窓口
https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/office/iot/products/index.html
※1: 3GPPがリリース13で規定したLPWA用無線通信規格。通信速度などが異なるLTE-M(Cat.M1)とNB-IoT(Cat.NB1)
の2種類が規格化され、IoTの多様な用途に対応できる。
※LTEは、ETSIの商標です。
※その他の社名および商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。
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