“ペットは大切な家族の一員” 避難所への移動時には、 9割以上が「ペットと共に行動する」と回答 ~11月1日の「犬の日」に合わせ、 「災害とペット」に関する意識調査を実施~
2018.10.25 13:00
共栄火災海上保険株式会社(本社:東京都港区新橋1-18-6、社長:助川 龍二)は、11月1日の「犬の日」※に合わせ、全国の20歳~60歳以上の方、1,069名を対象に「災害とペット」に関するアンケート調査を実施いたしました。
大切なペット
今年の夏は記録的な猛暑に加え、7月の豪雨、7月から9月にかけての台風上陸、そして大阪北部、北海道胆振東部地震と数多くの災害に見舞われました。指定避難所への移動を余儀なくされ、現在も避難所での生活を継続されている方がたが多くいらっしゃいます。
本アンケートでは、自然災害時に生ずるペットへの対処や避難グッズ等の備え、災害時におけるペットの救護ガイドラインについての認知など、人間社会と共存するペットと災害時での関わり方についてその実態と意識について調査したものです。
※11月1日は、一般社団法人ペットフード協会により1987年に制定された記念日。犬の鳴き声である「ワンワンワン」にちなみ11月1日と決められた。同じく1987年に愛猫家の学者や文化人が構成する「猫の日実行委員会」が一般社団法人ペットフード協会と協力し、2月22日を猫の日と定めました。
【調査概要】
名称 :「災害発生時のペットに関する意識調査」
実施時期:2018年9月27日~
調査方法:インターネットを通じてのWEB調査
調査対象:全国の20歳~60歳以上の男女
調査人数:1,069名(有効回答数)
<調査対象者の内訳>
≪調査結果サマリー≫
1.災害時に、はぐれた場合でも6割以上が「優先して探し」、避難所への移動時も9割以上の方が「行動を共にする」と回答。(設問1、2、3)
災害に見舞われた時、ペットの対処について尋ねたところ、はぐれた場合でも「優先して探す」と答えた方が62.9%、また指定避難所への移動を余儀なくされた場合には「必ずペットと行動をともにする」(46.8%)、「可能なかぎり、ペットと行動をともにしたい」(45%)を合わせると9割以上の方が「ともに行動」し、最寄りの避難所での受け入れが難しい場合には「同行できる別の避難所に移る」(56%)、との回答でした。いずれも“ペットは大切な家族の一員”との考え方が本調査にてわかりました。
2.ペットのための救護対策ガイトラインについては、高い関心が寄せられる。(設問6)
環境省が推奨する「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」に掲げられている、ペットと避難所まで一緒に避難する『同行避難』についての認知度について尋ねたところ、4分の1の方(24.7%)がご存知でした。ご存知なかった方でも40.8%の方が「すぐに確認したい」と回答され、災害時でのペットに関するガイドラインへの関心の高さが伺われました。
3.ペット用避難グッズの備えやペット保険加入状況については“備えあれば憂いなし”。(設問5、8)
災害対策グッズの備蓄・保管率については、民間企業から(調査先:ソフトブレーン・フィールド株式会社)、懐中電灯、非常用飲料、非常食、携帯ラジオ、常備薬の順に約7割(68.7%)の方が備蓄・保管されているとのデータがリリース(2016年8月29日)されております。
本アンケートでペット用の避難グッズの準備について尋ねたところ、約4割(38.2%)の方がたが準備(20.8%)もしくは購入を予定(17.4%)と回答しています。
キャリーバッグ、水分、備蓄フードなどがペット用避難グッズの代表的なものですが、半数(50.1%)の方が「準備はしていないが必要性は感じている」と回答。備蓄派4割を加えると9割もの方が“大切な家族の一員”と見なしているペットに対して、備蓄には肯定的な回答を寄せています。
他方、ペット保険への加入状況をみても「既に加入」されている方が26.4%、「未加入ながらも関心あり」が43.0%と7割近く(69.4%)が、避難グッズと同様に“備えあれば憂いなし”とお考えのようです。
Q1.自然災害によって指定避難所への移動を余儀なくされた場合、ペットをどうしますか?
自然災害発生時のペットの扱いについて聞いたところ、「必ずペットと行動をともにする」、「可能なかぎり、ペットと行動をともにしたい」と回答した人が9割を超える結果に。“ペットは大切な家族の一員”と考える人が大半である事が本調査でわかりました。
Q2.災害発生時、ペットとはぐれたらどうしますか?
ペットとはぐれた場合、「優先して探す」と答えた率先派は全体の62.9%で、「戻ってくるまで待つ」とした“受け身派”は25.4%。少数派だが、「あきらめる」といった意見も全体の5%あった。エリア別にみると、最も「あきらめる」人が多かったのは人口密度の高い関東の5.7%で、少ないのは北海道・東北で3.7%という結果に。
男女別では「優先して探す」が男性55.1%に対して女性70.5%と、女性の方が積極的に探す傾向にあるようです。
・男性
優先して探す:55.1%
戻ってくるまで待つ:33.0%
あきらめる:6.6%
わからない:5.3%
・女性
優先して探す:70.5%
戻ってくるまで待つ:17.8%
あきらめる:3.3%
わからない:8.3%
Q3.最寄りの指定避難所でペットの受け入れが難しい場合、どうしますか?
約半数(52.4%)の人が「ペットと同行できる別の避難所に移る」と回答。ここでも“ペットは大切な家族”と考える人が過半数。「安全確保して、落ち着くまでペットを家に置いておく」といった意見も3割(34.3%)あった。フリーアンサーでは、「車の中で一緒に過ごす」といった回答が多く見られた。男女別では「安全を確保して…」が男性42.6%に対して女性26.2%と、男性の方がより慎重に行動している事が伺えます。
・男性
ペットと同行できる別の避難所に移る:45.5%
安全確保して、落ち着くまでペットを家に置いておく:42.6%
遠方の親戚などに預ける:9.8%
その他(フリーアンサー):2.1%
・女性
ペットと同行できる別の避難所に移る:59.2%
安全確保して、落ち着くまでペットを家に置いておく:26.2%
遠方の親戚などに預ける:10.6%
その他(フリーアンサー):4.1%
Q4.お住まいの地域での大規模災害を想定し、ペットの預け先を決めていますか?
災害時のペットの預け先について聞いたところ、ペットの預け先を決めている人は全体の15%。「預け先を決めてない・検討の予定もない」と答えた人は全体の半数近く(46.2%)に。災害時でも常にペットと行動をともにする(したい)との考えの表れでしょうか。
エリア別では、関東では21.8%が預け先を決めているに対し、九州では12%と、エリアによって若干開きがあった。また、世代別では「決めている」と回答した160名のうち、若い世代の方が預け先を決めている割合が高かった。
20代:40.0% 30代:33.1% 40代:8.8% 50代:10.6% 60代以上:7.5%
Q5.ペット用の避難グッズなどは準備されていますか?
“ペットは家族同然”との考えは、ペット用の避難グッズについても表われています。「すでに準備している」は全体の2割にとどまったものの、購入予定を含める約4割(38.2%)が備えると回答。
これに、「必要性を感じているが、準備はしていない」(50%)を加えると、9割の方が“備えあれば憂いなし”と考えている。また、世代別では「購入を予定している」と回答した186名のうち、若い世代の方が購入意欲が高い傾向にありました。
20代:34.9% 30代:31.7% 40代:14.0% 50代:10.8% 60代以上:8.6%
Q6.環境省が推奨する「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」にある「同行避難」※をご存知ですか?※「同行避難」:避難所までペットと一緒に避難すること
「知っている」と回答したのは全体の4分の1。40%は「知らなかったが、確認する」と関心の高さが伺われる。
エリア別では関東が32.2%で3人に1人が知っているのに対し、それ以外のエリアは4分の1以下という結果に。
Q7.お住まいの地域(市町村)の自治体で、ペットのための災害対策(ガイドライン)についての情報を把握されていますか?
全体の過半数(52.9%)が「知らない」と回答。「知っているし内容も理解している」と回答したのは、いずれのエリアも20%以下で、意外にもこうした自治体のガイドライン自体を知らない人が多い。
また、世代別では「知っているし内容も理解している」と回答した136名のうち、若い世代ほど認知度が高い事が分かりました。
20代:45.6% 30代:34.6% 40代:6.6% 50代:8.1% 60代以上:5.1%
Q8.病気、事故等に備えるペット保険に加入されていますか?
ペットに関する保険についてきいたところ、ペット保険加入者は全体の4分の1(26.4%)という結果に。エリア別では関東や近畿など、比較的都市部は加入率が高く(30%超)、地方エリアは低いという結果に。
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