嵐山地域における観光快適度の見える化による 分散化実証事業の実施について
日本初!「快適に観光できる度合」を見える化します
観光は,世界において持続的な拡大と多様化を進めており,社会経済の発展をけん引する重要な役割を果たしております。一方,世界では,観光客の急増による影響が深刻な課題となる,いわゆるオーバーツーリズム問題が生じている地域もあり,インバウンドの伸びが好調な日本においても,今後同様の事態が生じることが懸念されます。
京都市では,本年5月に「京都観光振興計画2020+1」を策定し,「市民生活と観光との調和」をより重視した取組を進めるため,観光客の時期・時間・場所の分散化や,公共交通機関等における混雑緩和に取り組んでおります。
この度,京都市は,国土交通省近畿運輸局を事業実施主体として,(公社)京都市観光協会及び地域の皆様との協力の下,紅葉時期の嵐山エリアにおいて,日本で初めてWi-Fiアクセスデータを活用して観光需要を予測し,「観光快適度」の見える化を図ることを通じて,快適に観光できる時間帯への訪問や周辺エリアへの回遊を促すため,分散化に係る実証事業を行うこととしますので,お知らせいたします。
記
1 実証事業の概要
(1) 実施期間
平成30年11月10日(土)~平成30年12月17日(月)
(2) 内容
日本で初めての試みとして,スマートフォン等のWi-Fiアクセスデータを活用し,特定の日時・スポットにおける観光客の「量」を把握することで,観光客が訪問したい日時・スポットにおける「快適に観光できる度合」(観光快適度)を予測し,ウェブサイト(日・英)上で観光快適度の「見える化」を行う。
さらに,観光快適度を踏まえたおすすめ観光ルートを示すことで,快適に観光できる時間帯での訪問や,周辺エリアへの回遊を促すなど,観光需要をマネジメントし,嵐山地域全体における観光快適度の向上につなげる。
2 ウェブサイトの概要
(1) ウェブサイト名
「嵐山快適観光ナビ」
(2) URL
(3) 掲載情報
ア 嵐山地域の各エリアの観光快適度
嵐山地域の主要な観光地を中心とした複数のエリア(※)の観光快適度を確認することができる。嵐山地域への訪問日及び滞在期間(午前・午後・全日のいずれか)を入力し,訪問したいエリアを選択することで,そのエリアの時間帯ごとの観光快適度を確認することができる。
※ 奥嵯峨エリア,大覚寺エリア,二尊院エリア,常寂光寺エリア,竹林の小径エリア,天龍寺・長辻通エリア,渡月橋エリア,松尾大社エリア
イ 各エリアの観光快適度を踏まえたおすすめ観光ルート
嵐山地域を快適に観光いただけるよう,各エリアの観光快適度を踏まえたおすすめの観光ルートを紹介する。
ウ 各エリア周辺の観光スポット
3 その他
ウェブサイトの利用状況や,情報提供による混雑回避行動等について検証を行い,効果的な混雑対策につなげていく。
プレスリリース添付資料
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