女性の社会参加向上提言など、対話重視の取り組みが評価 第13回マニフェスト大賞 2年連続優秀成果賞受賞!
~議会・議会事務局連名での2年連続受賞は史上初~
2018.11.10 10:00
今回13回目を数える「マニフェスト大賞」において、取手市議会・取手市議会事務局が栄えある優秀成果賞を2年連続で受賞しました。議会・議会事務局の連名での2年連続の優秀成果賞受賞は史上初となります。
取手市議会では、議員と議会事務局が相互の厚い信頼関係により、一枚岩のチームとして数々の取り組みを行ってきました。この連名での受賞は、議員・議会事務局が一体となり議会愛を持って活動してきた、まさに取手市議会の特徴を象徴する形での受賞といえます。
また、授賞式の前日の11月8日のプレゼン研修大会(※)では、江角議会事務局長・岩崎議会事務局長補佐のコンビによる漫才風のプレゼンテーションで会場を沸かせ、見事、優秀プレゼン賞(2位)を受賞しました。
授賞式の様子(優秀成果賞)
プレゼン研修大会
(※) プレゼン研修大会…第13回マニフェスト大賞優秀賞受賞者のうち、希望者が受賞した取り組みについて発表し、プレゼンテーション力を競い合う大会。受賞者の先進的な取り組みを学ぶ機会としても位置づけられている。
(今回は27組が参加。昨年は岩崎議会事務局長補佐がプレゼンテーションを行い、銅賞を受賞)
■「マニフェスト大賞」について
マニフェスト大賞実行委員会(前泊 美紀委員長:那覇市議会議員)が主催する、地方自治体の議会・首長等や地域主権を支える市民等の優れた活動を募集し、表彰するものです。これにより、地方創生を推進する方々に栄誉を与え、さらなる意欲向上を期するとともに、優れた取り組みが広く知られ互いに競うようにまちづくりを進める「善政競争」の輪を広げるために設けられました。
■受賞メッセージ
【入江 洋一(イリエ ヨウイチ)議長】年齢:60歳
昨年の優秀成果賞の受賞に引き続き、2年連続の優秀成果賞の受賞、本当にうれしく思います。今回は特に、議会が事務局と一体となって各種取り組みを行い、「女性議員による議会改革特別委員会」の取り組みや、中学校との協働事業、新規採用職員との対話事業など、対話重視の開かれた議会づくりが評価されたものと思います。
取手市議会の最大の長所は、議員と議会事務局職員が一体となり、議会愛を持って課題に向かっていくその議会風土であり、今回評価をいただいた活動はまさに「議会愛」の結晶とも言うべき宝物です。これからもますます議会愛を大切に育み、取手市議会のさらなる向上への活力にしていきたいと考えております。どうもありがとうございました。
【江角 晴次(エスミ セイジ)議会事務局長】年齢:59歳
マニフェスト大賞の優秀成果賞を2年連続で受賞させていただき、事務局職員一同、大変うれしく思っております。この受賞を弾みに、取手市議会のますますの発展、さらには取手市の発展へとつなげていけるよう、努めていきたいと考えております。どうもありがとうございました。
今回の受賞に関する取手市議会の取り組みは、下記のとおりとなっております。
<評価対象となった取り組みの内容>
「女性の社会参加向上提言と対話重視の議会」議員と事務局一体の取り組み
1.女性議員による議会改革特別委員会を設置
2017年12月、女性議員による議会改革特別委員会を取手市議会全女性市議7人で、超党派により設置。
(1) 県内等他市町女性議員と対話
県内市町議会及び隣接する千葉県我孫子市、柏市、松戸市議会の21市町、45人の女性議員に参加いただき、YES・NOカードを用いて課題へのジャッジとワールドカフェ方式による対話「ジャッジタイム&ワールドカフェ」を議会事務局職員の進行により実施。幅広い視点からの意見を得ることによって、提言内容の確立に大きな効果を得た。
県内外の女性議員たちとの対話
県内外の女性議員たちとの対話(集合写真)
(2) 議会基本条例や会議規則等に規定されている議会の権能を存分に発揮
「子育て中の男性市議を委員外議員として出席要求」「議会運営委員会との連合審査会」「男女共同参画審議会委員や姉妹都市米国ユーバ市長(女性)を参考人として出席要請しての討議」「政策提言班・意見書班と小委員会審査」など、議会の権能を発揮して提言案の作成。
アメリカ合衆国カリフォルニア州ユーバ市長を参考人に
https://www.city.toride.ibaraki.jp/gikai/shise/shicho/shigikai/topics/yu-basityousannkouninn.html
(3) 対話を経て会議規則等を改正し国に意見書3件を提出
上記対話を経て、会議規則の欠席事由は「事故と出産」だけであったものを「疾病、看護、介護、出産、出産立ち会い、育児、忌引、災害その他やむを得ない理由」と明示した。また、連続して2定例会以上、欠席した議員は議員報酬を減額する条例の規定中、妊娠・出産や、それらを起因とした疾病で議会を長期間欠席しても減額の対象から除外する改正をし、安心して妊娠・出産に臨めるものに条例を改正した。
さらに、「誰もが政治参画しやすい社会をめざし実効性ある法整備を求める意見書」「働く女性が安心して子どもを産み育てられる環境整備を求める意見書」「誰もがいつでも安心して利用できる介護制度の改善・拡充を求める意見書」の3件を可決し、国に求める(出産前後一定期間、議会に参集しない法整備など)。
http://www.toride-gikai.net/pdf/1806/giin07.pdf
http://www.toride-gikai.net/pdf/1806/giin08.pdf
http://www.toride-gikai.net/pdf/1806/iken02.pdf
http://www.toride-gikai.net/pdf/1806/iken03.pdf
http://www.toride-gikai.net/pdf/1806/iken04.pdf
http://www.toride-gikai.net/pdf/1806/ketugi01.pdf
(4) 関係者に推進を依頼
議決した改正条文や意見書は、茨城県市議会議長会と女性議員による対話事業に参加していただいた議会議長や当該女性議員に推進を依頼。
茨城県市議会議長会 会長へ提言書を手渡し
2.市内中学生と議会がコラボ「議会を知り・未来を語る」
中学3年生を対象に、市議と議会事務局職員が担当クラスに分かれ、外部講師として教壇に。「議会」や「なぜ市議(市職員)を目指したのか」などを生徒の前で説明。その後、各クラス内において「未来への提言」とする議案づくりを生徒がグループワーク。市議や職員は相談者として教室内に。グループ発表の後、教室内にいる全員で代表グループ決定の投票を実施。
代表グループ生徒は、議場に中学生市議として参加。議場内では、生徒による議長選挙や質疑、表決を実施。可決した議案は、生徒議長から市議会議長に手渡され、所管常任委員会で調査回答。
中学生との合同企画(教室にて)
中学生との合同企画(議場にて)
中学生との合同企画(議場で集合写真)
https://www.city.toride.ibaraki.jp/gikai/shise/shicho/shigikai/topics/20171213nityuu-gikai1.html
https://www.city.toride.ibaraki.jp/gikai/shise/shicho/shigikai/topics/gikaiwosiriboutyou.html
https://www.city.toride.ibaraki.jp/gikai/shise/shicho/shigikai/topics/20171220nityuu-gikai2.html
3.「防災」をテーマにした新規採用職員との対話と市防災計画チェック
新規採用職員と市議会議員が「防災」をテーマに「ジャッジタイム&ワールドカフェ」による対話を実施。課題に対して、市防災計画ではどのように決められているのかを確認しながら、計画の課題の有無をチェック。
市の新採職員との合同企画
※岩崎議会事務局長補佐の「崎」は正式には「たつさき」です。