中学受験を目指す小学生の苦手科目を大調査! ~算数の苦手意識は低学年の国語から?~
中学受験の情報ポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」(運営:株式会社スーパーウェブ(所在地:神戸市中央区、代表:豊永 貴士))では、中学受験を考える小学生の親1,120人を対象に、「苦手科目・克服したい単元」に関するネットアンケート調査を実施いたしました。その調査結果を、当サイトで活躍する中学受験の専門家、主任相談員・小川 大介氏と西村 則康氏による分析と、「効果的な苦手教科克服のための学習ポイント」無料セミナー情報もあわせて発表いたします。(調査期間2010年9月16日~9月18日)
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回答者の学年別人数分布
<調査トピックス>
◆もっとも苦手な科目は何ですか‐国語・算数・理科・社会からの選択
◆各科目の主要単元から、苦手単元の複数選択
◆苦手な科目に関する詳細な悩み
■「苦手科目・克服したい単元」調査概要
<調査目的>
私立中学合格を目指している家族(子供)に対して、快適な学習環境づくりの研究を目的とした調査
<対象と回答数>
全国の「中学受験を目指している」幼稚園、小学1~6年生のお子さんを持つ親御さん1,120人
(幼稚園児11名、1年生18名、2年生26名、3年生78名、4年生252名、5年生350名、6年生378名、学年未記入者7名)
<調査期間と方法>
2010年9月16日~9月18日
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」サイト内でのネットアンケート
<調査結果>
■~科目の苦手意識は塾に通い始める4年生から~
今回アンケートにご回答いただいた方の人数分布を見ると、極端に特徴のある分布になりました。
当サイトを利用されている方は、塾のカリキュラムが始まる4年生以上のお子さんがいらっしゃるご家庭が多いという事と合わせて見ても、塾に通い始めると途端に苦手な科目が現れてしまう、という現実を端的に表していると考えて差し支えないでしょう。
【主任相談員・西村 則康 コメント】
3年生で苦手科目が出現していると考えられる方の多くは、低学年向けの学習塾に既に通わせ始めている方かもしれません。
逆に幼稚園、小学校低学年の段階で苦手科目があるとご回答いただいたご家庭は、早い段階から高い意識を持ってお子さんの学習に取り組まれていると考えられます。低学年の間に苦手科目を作らない準備ができれば高学年になってからあまり無理をせずにすみそうですね。
■~算数の苦手意識克服は、低学年での国語学習がポイント~
小学3年生以下は、圧倒的に国語・算数が苦手だというお子さんの割合が大きいですね。これは、実際の学習の中で理科と社会が占める割合が小さい事がそのまま反映していると考えられます。
ですから、理科と社会に関して実際に塾でも家庭学習でもある程度の時間が必要となる4、5年生になると、理科、社会が苦手だというお子さんが増加しています。
4年生までは算数よりも国語を苦手としているお子さんが多いですが、アンケートにお応えいただいた詳細なお悩みを見ると、
■物語文の登場人物の気持ちなど、文章として書かれていないことを想像して答えることが非常に苦手。
■日記、感想文、生活作文などとにかく文章を書く、ということが苦手です。
■本を読むことは嫌いではないのですが、文章の内容の理解力が足りないのではと思います。
といった、読解や記述がうまくいかないというお悩みがたくさん寄せられていました。
このようなお悩みが、学年が上がると共に自然に解消している方もいらっしゃるかもしれませんが、学年が上がる毎に算数が苦手だという方が増えている事と、そのお悩みの多くが、
■筋道をたてて順序良く一つ一つ解いて行くのが、面倒らしく苦手です。
■じっくり考えて落ち着いて解くことができず、早合点してしまいます。
■理解したつもりになって実はちゃんとわかっていないようで、間違えが多いため算数嫌いになっています。
といった内容理解に関わることであることからも、低学年の間に解決していなかった悩みの種を、そのまま高学年まで引きずっているという事が解ります。
【主任相談員・西村 則康 コメント】
塾で学習する内容や量が学年を追う毎に増えていきます。効率の良い学習を進めて、できる限り苦手意識を持たないように、しっかりと腑に落ちるまで理解を深める学習習慣を持つことが大切になってきます。
■~ほとんどのお子さんが「記述」を苦手と感じている~
国語の苦手単元について、文章の形式に注目すると、説明文・論説文が苦手だというお子さんが全学年を通じて多いようです。
文章の組み立てや論理的な展開など、国語が得意なお子さんにとっては得点源となりやすい説明文や論説文の攻略は、全学年を通じて重要なポイントになりそうですね。
一方で、解答する際の形式で見ると、記述問題が苦手だというお子さんが圧倒的に多いですね。
テストに限った事ではなく、日常の学習や学校の宿題などでも敬遠されがちな「記述」。お子さんの立場になると、単純に書くのが面倒くさいから、という事もあるかもしれませんが、
■抜書きはできるが、記述問題になると書くべきことに抜けがある。
■記述問題で根拠となる部分を見つけてうまくまとめることが苦手。
■「何十字で書きなさい。」という問題が出来ません。
というお悩みが数多く寄せられています。
低学年のときから意識的に「書く」ことに抵抗感を持たないように、学習を進める事ができれば良いですね。
今回のアンケートに寄せられた詳細なお悩みの内容を、整理して見たところ、全学年、全科目を通じて「読解力」、「記述力」に関するお悩みが多数ありました。
「読解力」に関しては国語に限らず問題の意図を読み取ることができないというお悩みや、問題文中の条件をしっかり整理できないというお悩みが多数寄せられていました。
同時に、「記述力」の面では、国語では「○字以内にまとめなさい」といった問題や抜き出しの問題、算数や理科では途中式を書く必要のある問題でのお悩みが多数寄せられています。
この結果をみると、文章をしっかりと読みとること、同時に考えを整理して「書く」ことがどの学年でも悩みの種となっています。
これは国語だけ、算数だけといった科目の問題と捉えるよりは、日常の学習習慣、また低学年からの受験勉強のための準備をどのようにおこなっておくか、といった問題と捉えた方が良いでしょう。
同じ観点から、学年が上がる毎に相談が増えている「読む速度・解く速度」に関しても、科目に関わらず受験を志す段階から対策を練っておいた方が良さそうです。
【主任相談員・小川 大介 コメント】
低学年の間は結果からもわかるように、勉強への取り組み方に関するお悩みが大きな割合を占めています。
この取り組み方と同時に、記述や読解、処理速度への対応を、お子さんをしっかりと見て考えておきたいですね。
※より詳細な分析結果は、「かしこい塾の使い方」内「中学受験裏マニュアル」( http://www.e-juken.jp/manual_login.html )で公開しています。
<主任相談員>
塾ソムリエ・主任相談員 西村 則康(Nishimura Noriyasu)
1954年生まれ。1976年に東京都東部地域の学習塾設立に参画。主に難関中学校を受験する小学生に算数と理科を教える傍ら、教務部長として講師の育成に携わる。以降、個別指導、さらには家庭教師としてリビングやダイニングのテーブルで親を前にして公開授業を行うなど、30年以上中学受験指導に携わっている。受験指導ノウハウの提供や、大手進学塾の使い方について、家庭へアドバイスを行うなど、塾ソムリエとしても活躍。
著書:なぜ、ウチの子だけ合格するのか?~中学受験「かしこい塾の使い方」~(英治出版)
大手ネット通販Amazonで、本の売上総合ランキング1位を獲得(2009年5月)
主任相談員 小川 大介(Ogawa Daisuke)
1973年生まれ。大学在学中より当時の関西最大手進学塾の講師を始める。大学受験に通用する国語ノウハウを中学受験用に分かりやすく翻訳した指導を実施。2000年完全マンツーマンの個別指導教室の開設に参画。現在は同教室の代表、国語科主任講師として活躍する。18年に渡り、中学から大学受験に携わってきた受験戦略のスペシャリスト。
著書:マル秘SS-1メソッドで国語の点数を一気に上げる!(ごま書房新社)
驚くほど国語力が伸びる!学力が上がる!小川式『声かけ』メソッド(宝島社)
【中学受験情報局 かしこい塾の使い方 http://www.e-juken.jp/ 】
「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」は、中学受験に特化した情報ポータルサイトです。メルマガ登録者数は10万人に達し、受験を考えるお子さんの3人に1人の親御さんが当サイトを利用されています。中学受験で成功するための基本情報を集めた『中学受験基本マニュアル』や、大手進学塾の基礎情報『塾別攻略法マニュアル』を公開するなど、中学受験を考えるご家庭のサポートサイトとして、それぞれのお子さんにあった塾の使い方や、学習習慣について情報を提供しています。
【主任相談員をはじめとする経験・実績豊かなプロ講師陣61名がノウハウを提供】
主任相談員を筆頭に、これまで難関中学に10,000人を超える生徒を合格に導いてきた、総勢61名の現役プロ講師陣が中学受験に関するノウハウを提供。成績アップの方法や親御さんのお悩みなどメールで無料相談に応じています。
プレスリリース添付資料
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