4K映像の高画質を維持しながら、従来比約1/3に圧縮可能なビデオフォーマットに対応 運用効率を大幅に改善する4K XAVCレコーダー『PZW-4000』を発売 ~4Kファイル搬入に適した本機専用メディア SxSメモリーカードも発売~
2018.11.14 13:00
ソニーは、4K映像の高画質を維持しながら、従来比約1/3※1に圧縮可能なビデオフォーマットXAVC-L422 QFHD 200※2に対応した、4K XAVCレコーダー『PZW-4000』を発売します。本機は、XAVC-L422 QFHD 200※2に対応した独自開発のコーデックチップ(2017年11月既発表)を搭載しており、本機1台で、4K HDR映像を高画質かつ低ビットレートで、収録・送出・トランスコードすることが可能です。併せて、本機専用のメディアとして、搬入に適した専用ケースを標準付属し、信頼性の高いSxSメモリーカード『SBS-240H』(240GB)を発売します。
*2017年11月15日発表済みのリリースについてはこちらをご覧ください。https://www.sony.jp/professional/News/info/pb20171115_2.html
XAVC-L422 QFHD 200※2とは、2018年に日本民間放送連盟により、民放連技術基準(T033)「ファイルによる4Kテレビ番組交換基準」において、BS4K放送番組の搬入フォーマットとして制定されたビデオフォーマットです。従来の4K搬入フォーマットであるXAVC-I QFHD 300※3は、HD放送で標準的に使用されているデータサイズと比較すると約12倍※4となるため、搬入用メディアや送出用サーバーの大容量化が課題となっていました。また、ファイルを転送する際に時間がかかることや、高速なネットワークが必要となるなど、従来のHD設備に比べると放送設備が大規模となり、一定の導入費用が見込まれます。XAVC-L422 QFHD 200に対応することで、4K映像の高い画質を維持しながら、ビットレートおよび記録容量は従来の4K搬入フォーマットの約1/3※1に圧縮でき、コストや運用効率が大幅に改善されることから、今後放送局における本フォーマットの採用増加が見込まれています。
『PZW-4000』はすでに、2018年12月のBS4K本放送開始に向けて、民放キー局系BS放送事業者 5社様のマスター設備にエンコーダーや単体送出機として採用されており、順次運用が開始される予定です。
今回併せて発売する本機専用SxSメモリーカード『SBS-240H』(240GB)は、放送業務用SxSシリーズの高い信頼性および耐久性に加え、映像データ搬入に適した専用ケースを標準付属し、お求めやすい価格にて提供いたします。
ソニーは本機の導入を通じて、4Kコンテンツの普及促進と放送設備の効率化に一層の貢献をしていきます。
※1:従来の4K放送の標準フォーマットXAVC-I QFHD 300(正式名称:XAVC QFHD Intra Class300 CBG) との比較、QFHDは3840x2160解像度
※2:正式名称:XAVC QFHD Long422 200、QFHDは3840x2160 解像度
※3:正式名称:XAVC QFHD Intra Class300 CBG、QFHDは3840x2160 解像度
※4:HDで標準的に使用されているフォーマットであるXDCAM MPEG HD422 50Mbpsと、従来の4K放送の標準フォーマットXAVC-I QFHD 300において、ファイルサイズを比較した場合。
●『PZW-4000』の主な特長
XAVC-L422 QFHD 200に対応
独自開発のコーデックチップを搭載し、高効率圧縮・低ビットレートを実現したXAVC-L422 QFHD 200に対応します。10bit / 4:2:2サンプリングにより、4K HDRにおいても高画質な映像制作を可能にします。また、従来の4K搬入フォーマット(XAVC-I QFHD 300※3)と比較して、約1/3の低ビットレート化を実現することで、送出サーバーや搬入用メディアなどストレージの記録容量も従来比約1/3に抑えることができ、運用コストの削減・効率化を可能とします。また、従来の4K放送の標準フォーマットである XAVC-I QFHD 300※3の再生にも対応しています。
SxS メモリーカードからの直接再生
放送業務用のカムコーダーやレコーダーにおいて高い信頼性と実績を誇るSxSメモリーカードを標準でサポートし、同メディアからの直接再生が可能です。
内蔵ストレージとUSB 外部ストレージメディアに対応
2TB の内蔵ストレージを搭載し、収録しながら追いかけ再生やファイル転送が可能など、サーバーと同等の運用が可能です。また、USB インターフェースも搭載し、USB 外部ストレージメディアから内蔵ストレージへのコピーにも対応します。
簡易コントロールパネルやRS-422A制御プロトコル対応
放送業務用機器として一般的なユーザーインターフェースである簡易コントロールパネルを標準装備し、制御用PCに接続せずに、機器単体での操作が可能です。また、RS-422Aプロトコルに対応し、従来のVTRと同様の操作性、運用性を実現します。
ネットワークオペレーション
ギガビットイーサネット(1000BASE-T)を標準搭載し、FTPによるネットワークファイル転送にも対応します。
●『SBS-240H』の主な特長
放送業務用メディアの高い信頼性
放送業務用メディアとしての厳しい要求を満たす高い信頼性・耐久性を備え、安定した運用が可能です。
また、『PZW-4000』専用メディアとなっており、ダイレクト再生にも対応しています。
搬入用メディア専用ケース
外部衝撃からメディアを保護する専用ケースを標準付属しています。従来よりもサイズを大きくし、ケース内に収録内容を記載した番組シートの収納が可能※5です。また、ケース収納により棚管理にも適しています。
容量240GB対応
240GBの『SBS-240H』1枚に、XAVC-L422 QFHD 200コーデックで100分以上の記録が可能※6です。
※5:A4サイズ3枚を四つ折りした場合。
※6:搬入用メディアのため、カムコーダーでの使用はできません。
●主な仕様
主な仕様や詳細に関しては、下記URLからご確認ください。
https://www.sony.jp/pro/products/PZW-4000/
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市場推定価格(消費税を含めません)
SxSメモリーカード『SBS-240H』 6万円前後(税抜)
※ 「市場推定価格」は、発売前の製品について、市場での販売価格を当社が推定したものです。なお、製品の実際の販売価格は、各販売店により決定されます。
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注:記載されている製品名等は各社の登録商標あるいは商標です。
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