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<冬将軍到来!大掃除や雪かきで手の甲が悲鳴!?> 東京の月別乾燥注意報発表日数 最も多いのは1月で平均22回! 手荒れに困る主婦の半数以上が 「何度も繰り返して、なかなか治らない」とため息…

2018.12.06 15:00

株式会社池田模範堂(代表取締役社長:池田 嘉津弘)では、手荒れの注意喚起と正しいハンドケア啓発のため、気温が下がり乾燥することで生じる手荒れの実態とその解決策について情報発信をしています。


東京の月別乾燥注意報発表日数


■1月が最も乾燥する!?乾燥からの不調にご用心!

気象庁が発表している東京の月別乾燥注意報によると、2000年から2017年の過去7年間の平均日数で最も多いのが1月で22回ということが分かりました。空気が乾燥すると、口や鼻などの呼吸器系の粘膜が乾燥し、免疫力が低下するため、風邪などのウィルスが体内に入りやすくなります。また、健康面だけではなく、肌など美容面にも大きく影響します。肌荒れやかゆみは乾燥が原因の1つです。肌の最も表面に存在する角層には、健康であれば20-30%の水分が含まれており、水分量がそれより少ない状態を乾燥肌といいます。部屋の暖房もまた乾燥肌を促進させる要因の1つと言えるでしょう。



■これからの季節、大掃除や雪かきが手荒れを深刻化させる!?

掃除のために色々な場所やホコリに触れることで手肌の油分は奪われます。そして、手が乾燥した状態だと、角層が薄く伸縮性がある手の甲は、物を握ったり持ち上げたりする動作で、細かい切れ目ができやすいとてもデリケートな部位なのです。

年末に行う大掃除では、色んな物を移動させたり、ホコリに触れたり、普段の掃除以上に手を動かします。さらに、換気扇やレンジ周りなどの汚れ落としに使う洗剤も手荒れリスクになるので、手袋を忘れないようにしましょう。

一方、雪かきでは、軍手や手袋をしていても、手は濡れるもの。濡れたままの肌からは水分が蒸発しやすいので、ひび・あかぎれの原因になってしまうのです。雪かき後は、しっかりハンドケアを怠らないようにしましょう。



■手荒れに困る主婦の半数以上が「何度も繰り返して、なかなか治らない」とため息…

20代~60代の主婦500名を対象にした「冬の手荒れに関する意識調査 2018」によると、手が荒れて困っていることの第1位は、全体の53.8%を占めた「何度も繰り返して、なかなか治らない」。続いて「手を人に見られるのが嫌だ」「痛みが伴い、家事が思うように進まない」がいずれも31.8%で2位となりました。


Q 手荒れ(ひび割れ・あかぎれ)で困っていることはありますか?(MA)


また、日頃ハンドクリームを利用している人に、症状に合わせてハンドクリームを選び・使い分けているかを尋ねたところ、使い分けている人はわずか29.9%という結果でした。何度も繰り返してなかなか治らない原因は、ここにあるのかもしれません。


Q 症状に合わせてハンドクリームを選び、使い分けていますか?(SA)



■特に手肌は接触刺激が多く、治りにくいのが特徴!手荒れの繰り返しで色素沈着も!?

皮膚科医のはなふさ皮膚科理事長の花房火月先生によると、もともと日本人の10人に1人は体質的に乾燥肌になりやすいと言われており、乾燥しやすい人ほど、水仕事や外的な刺激を受けることで、手肌のバリア機能が崩壊し「ひび・あかぎれ」を発症するケースが多いとのことです。一度手が荒れると、バリア機能が崩壊した状態になるので、あらゆる刺激が皮膚を素通りして侵入してしまうのです。そうして手荒れを繰り返せば、色素沈着が起こって黒ずみの原因になりますし、苔癬化(たいせんか)*を招いてゴワゴワすることで手のシワなどが非常に目立ちやすい状態にもなります。このように、手荒れは手の老化を加速させていきます。早めのケアが大切です。

(*慢性湿疹に擦過、摩擦が加わり皮膚が分厚くなり皮膚紋様が目立つようになった状態。)


手肌の変化



■『指先』と『手の甲』、手のパーツによって荒れ方が違う!

指先の「パックリ割れ」、手の甲の「ヒリヒリ切れ」、それぞれに生じるダメージの違いは、部位ごとの構造の違いから生じています。

皮脂腺がない指先は、乾燥しやすいパーツです。水分が失われて厚い角層が硬くなると、カチカチの鏡餅のようにひびが入って、パックリと深く割れてしまいます。

手の甲は角層が薄く伸縮性があるため、乾燥ダメージが起こると、目には見えないほどに細かく無数に切れて炎症が生じやすいといえるでしょう。伸び・縮みを繰り返しているために、少し良くなってもまた切れやすく、切れ目に刺激物が入り込むことで炎症を起こします。こうして「ヒリヒリ切れ」がしつこく繰り返されてしまうのです。


指先と手の甲の構造の違い



■手荒れの早期回復には、症状別のハンドケアがカギ!

はなふさ皮膚科理事長 / 皮膚科医 花房火月(はなふさ・ひつき)先生

通常病院では、炎症が強ければステロイドの外用と抗アレルギー薬の内服、炎症やかゆみが少なければ、保湿剤を頻繁に外用してもらうようにしています。ハンドクリームは、症状の度合いによって、使い分けは必要です。また、水仕事には、できるだけ手袋を着用するようにしましょう。ゴムにかぶれることもあるので、コットン手袋をしてからゴム手袋をすることをおすすめします。寝る時に、ハンドクリームをつけた上で手袋をして寝ることも効果的です。血行不良などが原因で治りにくい場合は、ビタミンEを含む内服の処方などを出すこともあります。食材なら、魚介類、ナッツ類を多めに食べることが良いでしょう。

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