都道府県出身者による郷土愛ランキング 郷土愛が最も強いのは“沖縄県” “ふるさと”への愛着・誇りは西高東低?! 「自然」と「食事」の影響大
2010.10.21 11:00
株式会社ブランド総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 章雄)では、47都道府県を対象に、各都道府県出身者(現在の居住/非居住は問わず)に対して「愛着度」など25項目からなる調査を2010年7月2日から13日にかけて、「地域ブランド調査2010」と併せて今年から実施し、全国3万4,257人から回答を得ました。
その結果、最もふるさとに愛着を持っている郷土愛の強い県は沖縄県で、出身者のうちなんと約9割が「愛着がある」と回答しました。次いで2位は北海道、3位が京都府と続いています。
調査結果は以下の通り。
◆調査内容の説明◆
本調査は、各都道府県の出身者に対して、ふるさと(出身都道府県)について「愛着度(愛着があるかどうか)」「自慢度(誇りに思うかどうか)」、「自慢(誇り)に思う要素(22項目)」など、25項目の設問で構成している。
「愛着度」は、出身者自身が“ふるさと”に対して感じる意識について、「自慢度」は、“ふるさと”を他者に誇れるかどうかの意識について質問している。
■“ふるさと”への愛着1位は沖縄県。2位北海道、3位京都府
「あなたは出身都道府県に対して愛着がありますか」という問いに対して、5段階評価をしてもらいスコアを算出した結果、最も出身地に対して「愛着度」が高かったのは沖縄県で69.2点となった。沖縄県出身回答者の89.3%が「愛着がある」と回答しており、「愛着がない」という回答は0.9%と非常に少ない結果となった。
一方で、最も愛着度が低かったのは埼玉県で25.8点だった。愛着があると回答した割合は68.0%いるものの「どちらでもない」と回答した割合が21.1%と47都道府県中最も高い割合となっている。
【愛着度ランキング】
順位 都道府県名 愛着度(点)
1 沖縄県 69.2
2 北海道 61.2
3 京都府 53.3
4 福岡県 52.2
5 高知県 52.0
6 長野県 49.7
7 兵庫県 48.3
8 静岡県 48.2
9 大阪府 48.1
10 宮崎県 48.0
10 鹿児島県 48.0
12 宮城県 47.3
13 熊本県 46.5
14 長崎県 46.4
15 神奈川県 46.3
16 青森県 46.2
17 岩手県 42.9
17 福井県 42.9
17 愛媛県 42.9
20 石川県 42.8
21 広島県 42.3
22 徳島県 42.1
23 新潟県 42.0
24 愛知県 41.6
25 山形県 41.5
26 大分県 41.2
27 香川県 40.5
28 富山県 40.0
29 島根県 39.9
30 三重県 39.6
31 岡山県 38.9
32 福島県 37.6
32 東京都 37.6
34 山口県 37.5
35 群馬県 37.3
36 奈良県 36.8
37 岐阜県 36.3
38 和歌山県 35.9
39 滋賀県 34.7
39 鳥取県 34.7
41 山梨県 33.6
42 栃木県 33.2
42 千葉県 33.2
44 佐賀県 33.0
45 秋田県 31.7
46 茨城県 28.5
47 埼玉県 25.8
47都道府県平均 43.5点
<愛着度 算出方法>
愛着度=「とても愛着がある」100点×回答者割合+「やや愛着がある」50点×回答者割合
■“ふるさと”を誇りに思う要素は「自然」と「食事」
「出身都道府県のどのようなことが誇り(自慢)に思うか」を聞いたところ、47都道府県の平均では、「海・山・川・湖などの自然が豊かなこと」で51.1%の回答者がそれぞれの出身地の誇る要素として挙げた。次いで、「食事がおいしいこと」が43.4%で続いており、これらの要素がふるさとの誇りの元となっているようだ。
【出身都道府県について誇りに思う要素】(上位10項目を掲載)
誇りに思う要素 回答割合(%)
海・山・川・湖などの自然が豊かなこと 51.1
食事がおいしいこと 43.4
道路や交通の便がよいこと 32.8
土産や地域産品があること 27.4
誇れる温泉やレジャー施設・公園など 27.3
伝統芸能、祭り、イベントがあること 27.2
人のよさや優しさ、おもてなしがよい 25.7
誇れる街並みや歴史建造物があること 24.9
歴史人物、著名人、職人などにゆかり 24.5
スポーツの参加・観戦が楽しめること 16.1
■要素別ランキング(上位項目抜粋)
【海・山・川・湖などの自然が豊か】
順位 都道府県名 %
1 富山県 90.5
2 鳥取県 90.1
3 高知県 87.2
3 宮崎県 87.2
5 長野県 87.1
【食事がおいしいこと】
順位 都道府県名 %
1 北海道 78.0
2 石川県 71.5
3 新潟県 71.3
4 福岡県 69.8
5 富山県 69.7
【土産や地域産品があること】
順位 都道府県名 %
1 香川県 51.7
2 北海道 50.6
3 山形県 49.5
4 鹿児島県 48.4
5 長崎県 45.9
また、最も自慢度の高かった沖縄県は「海・山・川・湖などの自然が豊かなこと」が83.0%のほか、「人のよさや優しさ、おもてなしがよい」が、64.9%と他県と比べて突出して高い傾向だった。
そして、北海道は「海・山・川・湖などの自然が豊かなこと」86.1%、次いで「食事がおいしいこと」が78.0%となっている。京都府は「誇れる街並みや歴史建造物があること」が最も高く70.3%、次いで「伝統芸能、祭り、イベントがあること」が69.2%となるなど、各都道府県で、誇り・自慢の源泉となる要素にはそれぞれの地域の特徴が出ている。
自慢度に関しての詳細は以下をご覧ください。
http://www.tiiki.jp/corp_new/pressrelease/2010/20101021.html
<調査内容>
本調査は、今年度より地域ブランド調査2010に併せて実施しました。各都道府県の出身者に対して、出身県の愛着度や自慢度など、新たに25項目の設問を設定しました。各都道府県の郷土愛や誇りを分析できるように設計しています。今回のリリースでは、47都道府県のランキングをまとめました。
なお、「地域ブランド調査2010」は、ブランド総合研究所が年1回実施している調査で、2006年にスタートし、今回が第5回目。調査対象は全786市(2010年4月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な191の町村を加えた計1,000の市区町村、そして47都道府県が調査対象です。調査項目は、各地域に対して魅力度など全63項目の設問に関して実施。本調査では、47都道府県を対象に、25項目の追加設問を設定し、調査を実施しました。
地域ブランド調査における項目「魅力度」が「外部からの評価」に対して、今回実施した愛着度等は「内部からの評価」と位置付けることができます。調査はインターネットアンケートで実施し、全国から3万4,257人の回答を集めました。集計に当たっては年齢、性別、居住地を基準に実際の人口の縮図となるように再算出(ウエイトバック)しています。
<調査概要>
・調査方法 :インターネット調査
・回答者 :20代~60代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した。
・有効回収数:34,257人(各都道府県出身者数は、東京都が最多で3,588人、最小が福井県で162人)
・調査対象 :47都道府県
・調査時期 :2010年7月2日~7月13日
・調査項目 :愛着度、愛着を感じる点(自由記述)、自慢度、自慢に思う項目(「海・山・川・湖などの自然が豊かなこと」など22項目)・・・25項目
http://www.tiiki.jp/corp_new/pressrelease/2010/20101021.html
<調査報告書について>
1,000市区町村の全63項目に関するデータをまとめた他、今回の出身都道府県に関する25項目の結果等についてまとめた「総合報告書」(税込78,000円)を刊行。
「地域ブランド調査2010」についてはその他にも、希望する市区町村の結果を表やグラフで分析し、さらに回答者属性別(年齢、居住地、ライフスタイルなど)の結果を分析した「個別報告書」も販売します(税込48,000円。総合報告書とのセットでは特別価格税込98,000円)。また、1,047地域の結果に関し、8つの主要指標(認知度、魅力度、情報接触度、居住意欲度、観光意欲度、産品購入意欲度<総合、食品、食品以外>)に内容を絞った「ハンドブック」(税込3,800円)も販売します(個別報告書、ハンドブックには、出身都道府県に関する意識調査の結果は含まれません)。
<ブランド総合研究所の会社概要>
ブランド総合研究所は、地域ブランドに関する調査とコンサルティングを行う専門企業です。代表取締役社長の田中 章雄は地域ブランドの提唱者として全国各地で地域ブランドに関する講演を行っているほか、地域ブランドアドバイザーとして弊社コンサルタントスタッフと総力をあげて、全国各地の地域の活性化に取り組んでいます。
本社 :東京都港区虎ノ門1-8-5
代表取締役:田中 章雄
資本金 :2,500万円
設立 :2005年11月
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