星のや東京 江戸の女性の嗜みと美への意識を学ぶ1泊2日の滞在プログラム 「江戸美人滞在」提供開始 2019年4月1日登場
2019.01.10 10:00
日本旅館「星のや東京」では、2019年4月1日より、江戸の女性の嗜みと美への意識を学ぶ1泊2日の滞在プログラム「江戸美人滞在」を提供します。お稽古やスパトリートメントを通して、江戸の女性が大事としていた教養や美しい所作、美への意識などを身に付けることを目指すプログラムです。三味線や茶の湯、季節の室礼(しつらい)を学ぶお稽古のほか、当時から広く使われていた米糠から精製したオイルや椿油を使ったスパトリートメント、季節の江戸野菜を使った特別朝食「江戸美人御膳」を提供します。
開発の背景
江戸時代は泰平の世と言われ、人々の暮らしは豊かになり、娯楽や、歌舞伎、人形浄瑠璃などの江戸独自の文化や芸術が発達しました。また、町には寺子屋が普及し、庶民も教育やお稽古を受けられる環境が整いました。
生活が豊かになるにつれ、江戸の女性たちは、慣習に縛られない新しい髪型や化粧などを楽しむようになりました。艶のある豊かな髪と、化粧の映える色白の整った肌が美人の条件と考えられ、髪にはつげ櫛や椿油を、肌には糠や洗い粉と呼ばれるものを用いて手入れをしていました。当時の女性たちは、外見の美への意識の高さだけでなく、よりよい将来のために内面を磨くことも重要視していました。三味線や茶の湯、生け花などのお稽古ごとに力を入れ、礼儀作法などの教養も身につけていたと言われています。
星のや東京では、こうした江戸の女性の美や教養に対する高い意識を、忙しい現代の女性に向けて発信できないかと考え、本プログラムを開発しました。
「江戸美人滞在」を楽しむ3つのポイント
1 江戸の女性が嗜んだ4つのお稽古の体験
江戸の女性たちが嗜んだ、三味線や茶の湯、季節の室礼といったお稽古と折形(おりがた)の体験を通して、美しい所作や日本のおもてなしの精神を学びます。
三味線体験
江戸時代、歌舞伎や浄瑠璃に使われる伴奏楽器の稽古は非常に人気があり、特に三味線は、手を返す動作や指の所作が女性らしい美しい仕草につながると言われ、女性の嗜みとして重要視されていました。江戸の町で発展した箏曲流派「山田流」の山田流箏曲萩岡派四世・萩岡松韻氏監修のお稽古を通じて、初めて三味線に触れる方でも一曲弾けるようになることを目指します。
茶の湯
茶の湯は、お茶やお菓子を振る舞い、主人が客人をもてなす儀式です。準備をしてもてなす側と、それを受ける側の両方が作法を守りながら儀式を進めます。まずは、スタッフがお客様にお点前をし、その後、実際にお客様にもお点前を行っていただきます。茶の湯の作法だけでなく、「主客対等」という日本独自のおもてなしの精神も学びます。
季節の室礼
季節の室礼のお稽古では、江戸幕府が定めた五節句(*)の意味を教わり、設えには四季折々の草花を使い、その節句に合わせた飾りの設え方を体験できます。宿泊中の客室に飾るだけでなく、ご自宅にも持ち帰ってたのしむことができます。
折形
千代紙で贈り物を包む折形は、人にものを贈るという文化の始まりと言われています。この折形を体験できる道具をお部屋に用意します。紙幣やワインボトルの包み方など、現代の生活にも活かせる物の包み方を学ぶことができます。
(*)五節句とは人日(じんじつ)、上巳(じょうし)、端午(たんご)、七夕(しちせき)、重陽(ちょうよう)の節句です。
2 米糠オイルと椿油を使ったスパトリートメント
江戸の女性たちは、肌をしっとりと潤わせると言われていた米糠を布袋に入れ、顔や体を洗っていました。本プログラムでは、スパトリートメントして、フェイシャルと米糠から精製したオイルを使ったボディトリートメントを受けていただくことで、肌を艶やかに整えます。
また、トリートメントの終わりに、椿油を使用したヘアトリートメントを受けていただきます。保湿効果の高い椿油と本つげ櫛を使い、髪にうるおいと艶を与えます。東京都の利島(としま)産ヤブツバキから採れた椿油は、江戸幕府に上納されていた高品質な椿油です。スパトリートメントを通して、外見の美を磨きます。
3 旬の江戸野菜と魚貝を味わう特別朝食「江戸美人御膳」
朝食は、滋味あふれる旬の江戸野菜と江戸時代から親しまれている魚貝を使った「江戸美人御膳」を提供します。
馬込半白キュウリや早稲田みょうがなどの江戸野菜を使った小鉢やサラダ、鰆や鮭などの焼き魚、あさりやあみえびを使った佃煮をお楽しみいただけます。季節の江戸野菜と旬の魚貝を取り入れ、体の内側から美しくなることを目指します。
「江戸美人御膳」献立一例
季節の野菜と雑穀のサラダ
小鉢(金平牛蒡、煮豆、筍の土佐煮)
焼き魚(鰆)
茶碗蒸し
はまぐりのお吸物
とろろと初鰹
麦飯
香の物(早稲田みょうが、金町小蕪)
佃煮(あさり、あみえび、じゃこ)
甘味(いちご、羊羹、杏子の甘露煮)
スケジュール例
<1日目>
14:30 チェックイン
15:30 お稽古:季節の室礼
17:00 温泉
18:00 お部屋で折形体験
18:30 夕食(別料金)
21:00 スパトリートメント(90分)
<2日目>
08:00 お稽古:茶の湯
09:00 特別朝食「江戸美人御膳」
10:00 お稽古:三味線
13:00 チェックアウト
「江戸美人滞在」概要
■開始日:2019年4月1日
■料金 :1名 98,000円 2名 148,000円(税・サービス料10%別、宿泊料別)
■定員 :1日1組2名(最小催行人数1名)
■予約 :ホームページより14日前までに予約
■対象 :星のや東京宿泊者限定
■含まれるもの:お稽古体験(三味線、茶の湯、室礼作り、折形)、
スパトリートメント、特別朝食
星のや東京
「塔の日本旅館」をコンセプトに2016年7月に開業。玄関で靴を脱ぎ、畳敷きの伝統的な和室や各階のお茶の間ラウンジ、最上階に温泉を備える星のや初の都市型旅館。
所在地 :東京都千代田区大手町一丁目9番1
星のや総合予約:0570-073-066
客室数 :84室
パブリック施設:温泉・メインダイニング・スパ・講堂
チェックイン 15:00 チェックアウト 12:00
料金 :1泊1室 67,200円~(税・サービス料10%別、食事別)
交通 :東京駅丸の内出口 徒歩10分、
東京メトロ大手町駅A1、C2c地下出口 徒歩2分
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