電流情報量診断システムを用いたクラウド型回転機械診断サービス 【TM-CLOUD(ティーエム クラウド)】の販売を開始
- 回転機械の診断コストの削減と手軽さを追求 -
2019.01.25 12:30
株式会社 高田工業所(所在地:福岡県北九州市、代表取締役社長:高田 寿一郎)は、回転機械の診断において電流情報量診断システム(T-MCMA)を利用したクラウド型回転機械診断サービス「TM-CLOUD」を2019年4月より販売いたします。
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1. クラウド型回転機械診断サービス「TM-CLOUD」とは
今回、販売を開始する「TM-CLOUD」は、これまで販売しておりました「電流情報量診断システム(T-MCMA)※」を利用して収集・解析した回転機械の状態データをクラウド上で蓄積することで、いつでも・どこでも回転機器の状態の監視・診断を可能にしたサービスです。
(1) 概要
モータへの電流信号を電気盤内にて計測し、そのデータをクラウド内のソフト(当社製)にて解析することにより、回転機械の状態を診断します。また、遠隔地にある複数のプラントのデータもクラウド上にて収集・蓄積できるため、一元管理が可能となります。
更に、クラウド内のデータは、複数名で共有できるとともに、お客様の簡易診断において異常が発生した場合には、ご要望に応じて当社のスタッフがそのデータを精密診断し、設備の異常の原因を究明することも可能です。
このように回転機械の状態を知ることで、メンテナンスのタイミングを把握することができます。
(2) メリット
・ インターネット環境下であれば、いつでもどこでも回転機械を監視できます
・ 回転機械の状態をメールで送信するため、異常状態をタイムリーに確認可能です
・ 各工場にある複数台の回転機械の解析データをクラウド上で一元管理ができます
・ クラウド上に診断・解析データが蓄積されるため、複数のユーザーで情報を共有可能です
・ ご要望に応じて、当社スタッフによる精密診断などのタイムリーな遠隔サポートが可能です
・ ハード、ソフト、データの準備・管理が不要なため、初期投資費用を抑制できます
・ 将来的には、AIを用いた自動診断への展開や、電力ロスを「見える化」することも予定しています
(3) その他
クラウドは、第三者からの侵入を防ぐため、専用回線を使用し、セキュリティ対策は万全を期しております。
また、クラウドサーバ内にデータを蓄積するため、災害時もデータを保護いたします。
2. 主な販売先
国内外の鉄鋼・化学・電力・半導体・社会インフラ・食品メーカー等を予定。
3. 販売開始時期
本格的な販売開始は、2019年4月からを予定。
※電流情報量診断システム(T-MCMA)とは
(1) 背景
設備のメンテナンスにおいて、これまでは、設備は壊れてからメンテナンスする「BDM(事後保全)」や設備の状態に関わらず定期的にメンテナンスを行う「TBM(時間基準保全)」が主流でしたが、近年では状態診断を行った上で、壊れる前にメンテナンスを行う「CBM(状態基準保全)」へ進化し、メンテナンス費用の削減と安定稼働への貢献が期待されています。
(2) 概要
当社が2006年から開発を始め、2016年4月に販売を開始した「電流情報量診断システム」は電気盤にセンサーを設置し、モータなどの回転機器に流れている電流を計測することで、モータおよびポンプ等の負荷側の状態を診断・解析します。
電気盤内で計測するため、設備の設置現場に左右されることなく状態を診断できます。また、診断結果が数値やグラフで表示されるため、解析が容易となり、製造業における人材不足や技能伝承の問題の解決にも有効です。
当システムにつきましては、「2010年TPM優秀商品賞 開発賞」などの表彰を受賞いたしております。
(当開発賞受賞については、当社ホームページ https://www.takada.co.jp/docs/news_top101020.pdf をご覧ください)
(3) 適応可能場所
(4) 販売実績
2016年4月からの販売以降、鉄鋼・化学および電力等の工場向けに、計17社に販売いたしました。
■会社概要
商号 : 株式会社 高田工業所
代表 : 代表取締役社長 高田 寿一郎
所在地 : 〒806-8567 福岡県北九州市八幡西区築地町1番1号
資本金 : 36億4,235万円
創業 : 昭和15年9月26日(1940年)
従業員 : 1,439名(2018年4月1日時点)
コード番号: 1966(東証第2部、福証)
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