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2,000mまでの長距離測定を実現! 災害対応やインフラメンテナンスに最適な 地上型3Dレーザスキャナ「PENTAX S-3200V/S-3075V」を発売

2019.02.12 10:15

最先端技術を駆使したPENTAX計測機器の製造・販売を行うTIアサヒ株式会社(本社:埼玉県さいたま市、取締役:田中 秀彦)は、短時間で近距離から長距離までの広範囲が測定でき、多様な用途に対応可能な地上型3Dレーザスキャナ「S-3200V」および「S-3075V」の国内販売を2月21日に開始します。


S-3200V/S-3075V


TIアサヒは、今週から、連続して新製品の発表を行います。「S-3200V」および「S-3075V」はその第1弾となるものです。


地上型3Dレーザスキャナとは、設置地点からレーザ光を照射し、対象物に当たって反射してきた光を本体内部のセンサで感知することにより、地形や建造物の正確な三次元(3D)座標データを短時間で大量に取得する計測機器です。

「S-3200V」および「S-3075V」は、いずれも高密度な近距離測定データの取得が可能な上に、「S-3200V」は最大2,000m、「S-3075V」は最大750mの長距離測定をそれぞれ実現しながら、レーザクラス1の高い安全性も備えています。操作方法については、トータルステーションなどの測量機器を使いなれた方にとって、容易に理解しやすいものとなっています。


今後、地滑りのモニタリングや、道路・橋梁・ダム・岸壁など大規模構造物の計測に対する需要の増加が見込まれます。本スキャナは、計測対象範囲外を測定するという動作がないため、極めて効率性の高い作業が可能であり、これらの用途に対して、存分に威力を発揮することが期待されます。



【主な機能】

●長距離測定能力

<S-3200V>

測定可能範囲  :2,000m、750m、250mを切替え

レーザ反復レート:最大500kHz(250m選択時)


<S-3075V>

測定可能範囲  :750m、250mを切替え

レーザ反復レート:最大500kHz(250m選択時)

長距離測定能力を持ちながら、近距離についても高密度な点群データの取得が可能です。



●4つのリターン信号が得られる、安全で高効率なレーザシステム

1回のレーザ照射で4つのリターン信号が記録でき、植生と地表面のデータを分離することが可能。レーザヘッドを鉛直方向に回転することなく、必要とする測定範囲だけを効率的に測定できるクラス1のレーザシステムです。



●屋外でも使いやすい大型液晶パネル

太陽光の下でも視認しやすい高視野角の5.7インチカラー液晶パネルを採用。

感圧式タッチスクリーンにより、手袋を着けたままでも操作が可能です。



●測量機ユーザーにも分かりやすい操作メニュー

オフィスで事前に測定計画を作成して本体に取り込んだ上で、測定現場では対話形式で位置を確認し、後視点法、後方交会法で機械点座標を記録して測定を始めることができます。

分かりやすい操作メニューで、どなたでも簡単に測定することが可能です。


本体パネル「新規測定」

本体パネル「ジオリファレンス」



●2個のカメラを内蔵

記録した点群データを効率的にカラー化するため、画素数5メガピクセルのカメラを2個内蔵。水平方向全周の撮影を行う場合でも、9カ所のみの撮影で短時間のうちに完了します。遠距離の対象物の点群データについても、オプションの外付け高画質一眼レフカメラを設置することで、より正確なカラー化が可能です。


内蔵カメラ



●各種センサを内蔵

1周波GNSS受信機(単独測位用)、2軸傾斜センサ、コンパスを内蔵。

位置情報を利用して、測定計画のデータ通りに作業を行うことが可能です。

位置・姿勢情報はスキャンデータとともに記録されます。



●データ処理用ソフトATLAScan

ATLAScanの標準モジュールであるWorksは、測量計画、スキャナとの接続・制御、点群処理(レジストレーションを含む)などの機能を備えています。

Worksモジュール上で動作するオプション・モジュールには以下のものがあります。


WorksPro:フィーチャー抽出、メッシュ生成、3Dモデリングなどの機能をサポート

Photo  :外部カメラの操作、外部カメラからの画像データ処理をサポート

Mobile :GNSS/INSシステムと組み合わせた2Dスキャナとしての使用をサポート


カメラからの画像データや点群データをATLAScanで処理・生成した、点群、メッシュ、CADなどの各種データは、E57、PTC、LAS、PLY、RUP、TXT、PTS、DXFといったさまざまなフォーマットで出力が可能です。



●多様な手法をサポートするATLAScanのレジストレーション機能

内蔵センサ(GNSS、2軸傾斜センサ、コンパス)の情報を使った評定用ターゲット不要の自動プリレジストレーション(下図)をはじめ、測量現場において後視点法や後方交会法で求めた機械点座標を用いたジオリファレンス、バンドル調整法を利用したファイン・レジストレーションなどを行うことができます。


ATLAScan データインポート時の状態

ATLAScan プリレジストレーション後


●高精度のデータ収集を可能にするスキャン性能

最密ピッチ [2点間の間隔]  :0.2mm@10m

距離 正確度       1σ:5mm@100m

距離 繰返し精度     1σ:4mm@100m

最大スキャン範囲 鉛直/水平:120(-45~+75)度/360度

最小角度ステップ 水平   :20μrad/0.0011度

最小角度ステップ 鉛直   :12μrad/0.0007度



●ホットスワップ可能なLi-ionバッテリ

2個のLi-ionバッテリが装着でき、最大で約2.5時間の運用が可能です。

電圧が低下してきた際に片方のバッテリを充電済みのものに交換できるホットスワップ機能も備えています。


本体バッテリー装着部


●過酷な環境条件下でも使用可能な耐環境性能

高い耐環境性能により、幅広い環境下で使用できます。

動作温度範囲:-20℃~+50℃

湿度    :95% 結露しないこと

防塵・防水 :IP64(防塵・防滴)



【TIアサヒのスローガン「実測主義」】

TIアサヒは、新たな企業スローガンとして、「実測主義」を策定しました。

机上の理論値よりも、実測性能を追い求め、測量現場のニーズに真摯に応えること。

それは、1933年の創業以来、実直なものづくり精神を受け継ぎながら、TIアサヒが追求してきた永遠のテーマです。

これまで、そして、これからも

私たちは、ひたむきに「実測主義」です。



【会社概要】

名称 :TIアサヒ株式会社

所在地:埼玉県さいたま市岩槻区上野4-3-4

取締役:田中 秀彦



【本件に関するお問い合わせ先】

TIアサヒ株式会社

国内営業グループ

URL: http://www.pentaxsurveying.com/

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