水銀リレー方式に代わる、インパルスノイズ試験器を4月販売 従来よりも試験時間短縮・再現性向上・消耗品コストを削減
2019.03.06 10:00
EMC試験器/測定器の開発・販売を手掛ける株式会社ノイズ研究所(本社:神奈川県相模原市、社長:藤垣 純一)は、「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」施行に伴い、2020年をもって製造販売を終了する水銀リレー方式インパルスノイズ試験器に代わる、半導体リレー方式インパルスノイズ試験器INS-S220を、2019年4月より販売開始いたします。
インパルスノイズ試験器 INS-S220
商品案内URL http://www.noiseken.co.jp/p/25
■インパルスノイズ試験器の概要
スイッチングデバイス(リレーや開閉器)の接点、電子モーターから発生するアーク放電などによる、繰返しの早い高周波ノイズ(電気的な過渡ノイズ)を模擬的に発生し、電子機器のノイズ耐性を評価するEMC試験器です。
■開発の背景
インパルスノイズ試験器は、性能を維持するために水銀リレーを用いる事が必須の試験器ですが、水俣条約をうけて日本国内法「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」が施行されたことで2020年をもって製造販売ができなくなりました。
このため、ノイズ研究所では従来の発生回路や水銀リレーを使用したスイッチ方式とは異なる、新しい半導体スイッチを用いたインパルスノイズ試験器の開発に至りました。
従来の水銀リレーに比べ、試験パルスの安定化に伴う試験時の再現性向上、消耗品の交換を減らす事によるコスト削減などが実現でき、お客さまの製品品質の向上、およびEMC試験の省力化・効率化に貢献いたします。
<インパルスノイズ試験について>
インパルスノイズ試験は、大型コンピューターなどのデジタル機器の黎明期、まだEMCの試験規格が規定されていない時代に、米国IBMのManohar L. Tandon氏が発表した、電子機器に対しての電気的ノイズの試験方法です。この試験は、スイッチなどの開閉器がON/OFFする際に発生する、繰返しおよび立ち上りの速い高周波ノイズを模擬的に発生し、電子機器のノイズ耐性を評価する試験です。その試験パルスに含まれている周波数成分がGHz帯を含むこと、パルス幅を可変する事でエネルギー量を変化させることができること、ノーマルモードでの試験ができることなどから、市場でのノイズトラブルに対しての再現性が非常に高く、製品の信頼性の確保には欠かせない試験のひとつとなりました。国内外での各メーカーでは社内での試験規定として取り入れられ、各業界団体の試験ガイドラインなどにも採用されることで、インパルスノイズ試験は市場での問題解決に重要な試験として確立され今日に至っています。
■本製品の主な特徴
○パルス幅設定を簡略化し設定にかかる時間を短縮できます
従来のパルス幅設定は、専用同軸ケーブルを手動で切り替える煩わしさがありましたが、ボタン操作で設定できるようになり、設定時間の短縮と、接続ミスを軽減します。
○試験の再現性を向上し、より定量的な試験ができます
水銀リレー方式から半導体リレー方式に変更することで試験パルス波形の安定性が向上し、従来よりも定量的で再現性の高い試験ができます。
○消耗品の交換を減らしコストを削減します
従来の水銀リレー(消耗品)から半導体リレー方式を採用。また、パルス幅設定ケーブル(消耗品)が不要となり消耗品の交換にかかるコストを削減しました。
○接続にかかる時間を短縮できます(オプション)
各国のコンセント形状に応じたアウトレットパネルを使用することで、供試品を簡単に接続できます。
■本商品の概要
品名 :インパルスノイズ試験器
モデル :INS-S220
対象 :電機・電子機器を搭載する装置を製造する全てのお客さま
時期 :2019年4月より受注開始(2019年9月より出荷開始)
※2019年4月17-19日に開催される、
「第32回 EMC・ノイズ対策技術展」に出展
購入方法:代理店経由もしくは直販で販売
価格 :¥2,500,000-
目標 :初年度40台(次年度100台(水銀リレー方式販売終了に伴い))
■会社概要
名称 : 株式会社ノイズ研究所
代表者 : 藤垣 純一(ふじがき じゅんいち)
所在地 : 〒252-0237 神奈川県相模原市中央区千代田1-4-4
設立年月: 1975年3月
事業内容: 電磁波ノイズ試験器・測定器の開発・販売、および付帯サービス
資本金 : 9,500万円
URL : http://www.noiseken.co.jp
【本商品に関するお客さまからのお問合せ先】
株式会社ノイズ研究所
営業部
TEL : 042-712-2031
FAX : 042-712-2030
E-mail: kikaku@noiseken.com
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