ドローン技術の活用で、災害後でも活躍! ロングレンジスキャナとカメラを内蔵し、 鮮明でリアルな現場の3Dカラー化点群が取得できる、 UAV・レーザ測量システム「UL-1」を発売
2019.02.26 10:15
最先端技術を駆使したPENTAX計測機器の製造・販売を行うTIアサヒ株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:田中 秀彦)は、UAV・レーザ測量システム「UL-1」の国内販売を3月22日に開始します。
TIアサヒは、2月12日から連続して新製品の発表を行ってきました。「UL-1」は、その第3弾となるものです。
UAV・レーザ測量システムは、UAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人航空機、通称ドローン)を活用し、上空からレーザを照射して広範囲の三次元データを取得する装置です。
「UL-1」は、ロングレンジのレーザスキャナに加えて、フルサイズセンサ搭載の一眼レフカメラを内蔵。上空から撮影した高解像度の画像データを、三次元点群データのカラー化のためだけでなく、空中写真測量にも利用することが可能です。
ハイレートGNSS/IMUセンサが高精度な位置・姿勢を確定するため、災害発生現場のように作業者が立入り困難な場所や対空標識を置けない場所でも、レーザ計測と写真測量が同時に行えます。
さらに、航空法で規制されている無人航空機の飛行高度上限である対地高度150mにおいて、幅300mという広範囲の高密度点群データが取得可能。安全かつ効率性の高い計測ツールとして、今後、災害調査などに威力を発揮することが期待されます。
UAV・レーザ測量システム「UL-1」
●森林地帯における地表面の計測
「UL-1」は、タイムオブフライト方式のレーザスキャナを搭載しています。森林地帯を例に挙げると、植生表面で反射したレーザのリターン信号に加え、植生の隙間から地表面に到達したレーザのリターン信号も受信できるため、下図のようにフィルタリング処理で植生のデータを取り除くことで、地表面のデータが得られます。
※URLをクリックしていただくと、画像がご確認いただけます。
<点群処理ソフトを使用した森林での計測例>
(1)植生フィルタリング前(付属のソフトによるデータ)
(2)から(4)は、(1)をもとにした点群処理ソフトの成果物です。
(2)植生フィルタリング後
(3)メッシュ処理後
(4)面生成処理後
●空中写真測量との違い
通常の空中写真測量では、植生の表面など、写真に写ったものしか三次元データに変換できず、点群生成ソフトによる二次元の写真から三次元点群への変換にも、長い時間を必要としていました。「UL-1」では、空中写真測量とは違い、植生の下の地表面も含めた三次元データの処理に時間を要しません。
●システムの構成
・レーザスキャナ
・GNSS/IMU
・フルサイズ一眼レフカメラ
・統合システム制御回路
・大容量Li-Poバッテリ
・付属するソフトウェア
航跡処理・点群解析・点群カラー化
・計測可能範囲
1回のフル充電(フライトバッテリ)で計測可能な範囲
25万m2(東京ドーム約5個分)
※計測設定条件 対地高度:100m 飛行速度:2m/秒 飛行時間:15分
【TIアサヒのスローガン「実測主義」】
TIアサヒは、新たな企業スローガンとして、「実測主義」を策定しました。
机上の理論値よりも、実測性能を追い求め、
測量現場のニーズに真摯に応えること。
それは、1933年の創業以来、
実直なものづくり精神を受け継ぎながら、
TIアサヒが追求してきた永遠のテーマです。
これまで、そして、これからも
私たちは、ひたむきに「実測主義」です。
【会社概要】
名称 :TIアサヒ株式会社
所在地 :埼玉県さいたま市岩槻区上野4-3-4
代表取締役:田中 秀彦
【本件に関するお問い合わせ先】
TIアサヒ株式会社
国内営業グループ
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